高級クラブのNO.1ホストがメロメロになった相手は、定食屋の若大将で…!?BL版深夜食堂開店!

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作純情ラブミープリーズ

貴島快晴
高級クラブのホスト
大将
定食屋の店主

その他の収録作品

  • おまけ
  • あとがき

あらすじ

高級クラブでNo.1ホストを務める快晴は、ある日仕事帰りに「めしや」という小さな暖簾の定食屋を見つける。何でもそこそこ適当に生きてきた快晴だったが、「めしや」の味と大将の人柄に惚れこんで、店に通い詰める事に。そんな折、なんと「めしや」閉店の噂が…!?

(出版社より)

作品情報

作品名
純情ラブミープリーズ
著者
谷崎泉 
イラスト
高久尚子 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
ISBN
9784796402637
3.8

(9)

(3)

萌々

(4)

(0)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
33
評価数
9
平均
3.8 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数4

これぞ男前受け

やる気のないイケメンホストと夢を持つ定食屋の大将の話。
食と男前受け、私の2大嗜好をガッツリ含んだ作品です。
といっても、濡れ場と言えるものは攻めの妄想の中だけで、
作中の現実では清い関係の二人。
でもどう考えても大将が受けだと思います。受けでお願いします!!!
っていうぐらい理想の受けでした。
度量が広く男気があって、スレてなくて、料理上手。
でも単純馬鹿じゃないところが良いです。
攻めに告白されたときの対応もとても良かったです。
購入前にこちらの受け攻めが(?)になっていたので不安でしたが、
読んでみると妄想シーンでも大将受けですし、
作者さんも特に決まっていないとも言っておらず、
妄想だけですみませんとのことなので攻め受け固定で問題ないのでは?と思います。

あと攻め始点で話が進むところも好みでした。
受け視点で進むと、どうしても受けの女々しい部分が出てきてしまうし、
そうしないと進まないしそこが醍醐味なのも分かるんですが、
攻め視点である事で受けの男前さ、清々しさが損なわれず、
尚且つ攻めに対する気持ちの変化を想像する余地があってよかったです。
話はスローテンポで、攻めと受けが仲良くなっていく過程をとてもほのぼのと楽しめます。
逆にドラマ性を求める方には物足りないかもしれません。

度々出てくる料理の描写も、ごく一般的な献立なんですが、
だからこそ攻めが毎日通うほどの味ってどんなの!?と食べたくなります。
和食好きにはたまらない献立の数々。

難を言えば、序盤に攻めの仕事上の敵らしきキャラが出てくるのですが、
中盤に差し掛かる前から存在価値が希薄になります。
せっかく出てきて挿絵まで描かれているのだから、もう少し話に絡んで欲しかった。
また、攻めは仕事にやる気はないのですが、お客様に好かれていて、オーナーからの信頼もある設定。
接客シーンはあるのですが、飛びぬけていいホストとは思えなかったので、
具体的なエピソードを盛り込む等もう少しこちらが納得できる形にして欲しかった。
設定としてあるだけなので、いまいち攻めのキャラの掘り下げ不足な気がします。

苦言もありますが、私は何度も読める程気に入りました。
濡れ場(本番なし)がなくても楽しめて、男前受けが好きな方なら、
読後感もとても良いのでおススメです。
でも私の読み飛ばし出なければ、受けの名前は苗字しか(それも一度だけ)出てきません・・・笑

2

胃袋から始まる恋!?

まさにタイトル通りの、純情ラブミープリーズ って内容なんです。
そしてエロシーンが妄想の中での出来事で現実には清いお付き合い?
なので、受け攻めがはっきりしてないのもある意味色々想像出来て
楽しめるかも知れません、でも妄想ではカイが攻めで大将が
受け様の雰囲気、現実はガテン気質で男らしい大将がリードしてる
気がするし、同じくらいの年齢なのにカイは大将を尊敬してるから
いつまでたっても敬語で、大将といると常に緊張してるんです。
まぁ、どっちに転がっても違和感が無いかもってカップルです。

カイは会員制の高級ホストクラブに勤めているのですが程々の
仕事をこなすタイプであまり積極的なホストではない。
でも、お客様の受けは良くて人気があるんです。
仕事終わりで空腹を覚えたカイは自分には縁が無いような
定食屋の「めしや」に成り行きで入るんです。
そこはカウンターだけの小さな店でお客もガテン系が殆どで
カイは場違いなところに入ってしまったと、そしてそこは
メニューもなくて座ればお決まりの食事が出てくるシステム
支払いもセルフ500円で無人販売みたいな感じなんですが
カイは大将の作る料理に味惚れしちゃうんです。
それも毎日食べないと気になってしまうくらいで中毒症状並み
その日から毎日通い詰める事に、そして仕事で来るのが遅くなり
閉まっていた時の落胆は哀れな程で、見かねた大将から
別メニューを食べさせてもらった時は、めしや裏メニューだ!
みたいなノリで大興奮、すっかり大将の料理にメロメロなんです。

そんなメロメロ気分のカイに常連客から聞かされた内容は
カイをどん底に突き落とす内容なんです。
それは大将の店の持ち主がビルを壊すと・・・そして次の店の
開店資金のない大将は店を閉めてしまうと言うのです。
そこからカイの苦悩と一人妄想&頑張りが始まるんです。
頭の中は大将の料理を食べる事だけだったはずがいつの間にか
夢で大将相手にエロ妄想をするようになってしまう。
初めに胃袋でやられ、次に大将の人柄にやられ、気が付かない内に
カイは無自覚で大将を好きになってしまってるんです。
妄想が激しくなる前にめしや存続の為にカイの奮闘が始まる。

後半でカイの一人猛進してしまうために大将に誤解され
すれ違ってしまう。
そしてカイはそこからどん底状態になってしまう。
ホストなのにカイのこの一途な純情ぶりにはびっくりします。
ラストでもガチ恋愛モードって感じではないけれど二人の
ほのぼのとした様子で今後の様子が見えるような雰囲気なんです。
一緒にいられるだけで嬉しいって言うカイの思いが伝わるような
とってもほのぼのした作品でした。

4

おなかがすくお話

谷崎泉さんというと「真音」と「ファーストエッグ」しか読んでなかったので、こういうお話も書かれるのねー(*´∀`)という感じでして。
タイトル通り純情ラブミープリーズですよ。
大事件が起こるわけでもなく、いや、カイにとっては大事件でしたけども。
淡々とひたすらカイのめしや(定食屋)への愛が語られていくわけですが。
大将のつくるご飯の美味しそうな事!
こういう素朴な和食、食べたいです。
カイのめしやへの愛はイコール大将大好き!って事なんですが、それになかなか気が付かないカイがまさしく純情。
ホストやってるのに(w*
そして、今回の功労者はカイの同僚、剛ですよね!
彼がいなかったら、このお話はきっと大将がカイの前から立ち去ったところで終わってたに違いない。
ふたりが切り盛りしてるめしやに行きたいです。
めしプリーズw

2

全て少しずつ物足りない

とにかく、大将の定食が食べたい!!
下の方も書かれてますが、読んでるとお腹が空きます(笑)

でも、BLとしての展開は物足りない。
攻めの妄想(夢)の中では、いろいろありますが、妄想止まり。実際にはこれから、というところで終わります。


↓ネタバレです




攻めは売れっ子ホスト設定だけど、全然売れっ子感がない。ホストが話の中心じゃないから仕方ないけど。なんか、ホストとして、おぉ流石!というエピソードもないし、接客でもない。

大将の店が潰れるのを、どうにかしたい!と走り回り、どうなるんだろ?読んでると、最後は自分が金出すんかい!しかもクローゼットから、貰ったまま忘れてた3百万が出てくるんかい!と、問題に対しての解決方法に捻りがなさすぎる。

で、案の定大将に怒られる。

最後は、お互い好きだと告白?するが、その好きも何の好き?大将は、なんで好きになったの?

ほのぼのした話だけど、私は嵌らなかったです。



1

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP