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とっても健気な受け様ですねぇ~、施設育ちでかなり貧乏で
一時暮らしただけの祖父に仕送りをしながらこれ以上切り詰め
られない程質素な生活の受け様
でも、そんな受け様が唯一ストレスを発散させることが出来るのは
自分の身分を偽り別人として半月に1度の自分へのご褒美のような
時間をゲイバーで一人呑みながら過ごす事なんです。
受け様にしたら精一杯の贅沢なひと時なんです。
そんな店である日強引に迫る攻め様から一晩だけ遊びで良いからと
誘われ、流されるように抱き合ってしまうのです。
ゲイだと自覚してる受け様ですが恋する余裕なんかなかったから
全ての経験が初めてなんですよね。
素敵な攻め様に見惚れ、1度だけのつもりだったけれど
攻め様から次の約束をされて、戸惑いながらも嬉しくて
でも金銭的には無謀なんです。
高級な服なんて持ってない受け様はアパレル関連の仕事をする攻め様に
本当の事がバレないように給料の前借やサラ金にお金を借りてまで
体裁を繕って攻め様とのデートに・・・・
いつバレてしまうか不安に思いながらも攻め様との夢のような
ひと時があまりにも幸せでこれが最後だと毎回思いながらも
逢いたい思いが募ってしまうんです。
デートの為に食費を削ってだんだん痩せてくるんですよ~~
まるでホストに入れあげて身を崩す感じなんですが、攻め様が
とても良い人だったんですよね。
嘘がバレて逃げてしまった受け様を探し出してまで愛してくれる
御曹司だけど男前な攻め様です。
そして貧乏だけど健気な受け様が幸せになるお話です。
書下ろしの1本は、幸せになったはずの受け様があまりの生活の違いや
仕事も辞めて全て攻め様に面倒を見てもらう事に不安や戸惑いが
大きくなってしまうお話です。
そしてやはり自分では釣り合いが取れないのではと・・・
ちょっとしたすれ違いが二人の間に起こってしまうのです。
ラブラブな二人の初めての危機ですがやっぱり最後は甘いです。
書き下ろしの2本目は受け様の誕生日を初めて二人で祝う日のお話で
思わずほろりとしちゃう場面もあったりするストーリーです。
攻め様の受け様に対する愛情が凄く伝わる内容でステキです。
全体的に甘々な作品で甘い話に目が無い人にはおススメの1冊です。
表題作は本誌で読んだものだったのですが、これはなかなか面白かったです。
自分へのご褒美のように着飾って出掛けるバー。
そこで出会った素敵な男性。
彼との逢瀬のためについつい無理をして。
食費を削って、寝る間も惜しんで働いて。
「健気」を絵に描いたような受ですよね。
攻の方はお金もあって強引で。
有無を言わせない勢いで関係を持っていくんですが、いいのかな、そんなんでとか思ってもみたり。
「ゴージャスな憂鬱」ではもう攻がちょっとした過保護ですよね。
結局、受は仕事を辞めて攻の部屋で暮らし始め。
お手伝いさんとかもいるような家だから、特にすることもなく。
囲われ者?になってる感じが、個人的にはちょっと…。
そこは男の矜持を持ってちゃんと働いてる人の方がいいな、と。
囲われながら「攻様の役に立てたらいいのに~」って思う程度の感じなので。
そこまで仕事に対する執着がないのかな。
攻の方も、駄目!外に出たら受のかわいさにみんなが気づいちゃう!!みたいな可愛がり方してるので。
それでお互いが違和感なくやっていけるのだから、それはそれでうまく合ってるとも言えるんでしょうけども。
ラストの「最高級の甘いキス」は生クリームプレイを美味しくいただいました(笑)