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それから、……本格的な凌辱が始まった。
こちらでのレビューや、某通販サイト、個人サイト様たちの感想を巡り歩いて、前々から読んでみたいとか思って思い切って読んだのですが...。
怖い。その一言です。
弟の幼児言葉が無理だった~という感想も見かけたことがあって、その時はそれぐらい恐怖を沸きたてる演出だと思えばどうということはない、と完全になめくさっていました。
で、読んでみた結果...気持ち悪かったです。幼児言葉もですが、もう最初から最後まで。弟は本当に頭のいい人間ですね。無邪気を装って(兄貴は若干気味悪がってますけど)、両親を上手く使って兄貴を追い込んでいく、サイコパスの鑑です。
兄貴が祖父母が事故死(実は事故死ではなく...真相を知ったときは震えました)したことによって弟の住む家に戻ってきたとき、何時間も前から兄貴が来るのを待っていた、という序盤のシーンからもうかっと飛ばしてくれちゃってます。汗だくになって兄貴の帰りを楽しみに待つ弟(18歳)。兄弟の何気ない一コマといえばそれまでですが...すでにここから微笑ましいを通り越した何かを感じました。
H系雑誌に兄貴の顔写真を貼りつけて部屋に置いてある、って、しかも親父もそれ見て守ってくれるとか言っといて実は兄貴のこと性的な目で見てて最後らへんでは一緒にやっちゃうし。もう最高です。カオスすぎて笑いました。笑うしかない。そうでもしないと最後まで読めません。
兄弟もの、無理やりが好きな私でもこれはマジモンだ...と思いました。
弟はもう鬼畜とかじゃないです。人として持っているはずのものを持たない、人の皮を被った化け物といっても間違いないです。
ガチすぎて引くレベルで、正直しゅみじゃないをつけたかったところですが、そのレベルが最後まで突き抜けていて、中途半端に甘々・イチャイチャ・ハッピーエンドになることなく、主軸である弟は狂ったままで、希望も救いもへったくれもないエンディングまで完走しきったことに敬意を表して神評価です。
初級者にはまず向かない作品だと思いますが、本物のサイコパスが見れる、マジキチ的な意味で突き抜けた数少ない作品の一つなのでそういう意味では読んで絶対損はしないと思います。
最初、弟の子供じみた言葉遣いにどうしても慣れられなくて、「表と裏を使い分けて、本性あらわした後は普通の言葉遣いになってくれたらいいのに」と思っていましたが、だんだんそんなことどうでもよくなった。
なぜなら本作の問題の根幹はそんなところにはないからです。“弟が装っていた仮面の言葉遣いに慣れられない”など、瑣末な問題に過ぎない。
電車の中でのイチャイチャ強制、ウエディングドレスを着せての試着室セックス強制、そして幼児語強制……という怒涛のプレイ展開こそが本作の大きな問題なのですが。
すべてが、最初は嫌悪感なんてものではなく生理的拒否反応が起きる。
なのに、何故だろう……プレイレベルが上がっていくうちに、「前プレイの方がましだった」→「いやむしろ前プレイは萌える」という風に感じ方に変化が起きていくのは……。
強制的に萌えが引き起こされるのです。
どんどんハードな展開になっていくのを読み進めているうちに、読んでいるこっちの許容範囲(萌え範囲)もどんどん広がっていくのです。
なんだか萌え調教をされている気分でした。
ラストの、父との一件に萌えられた(萌えてしまった)時は、「完全に新しい扉を開けてしまったな」という、諦念のような、よくわからない達成感がありました。
他に類を見ない怪作。
色々思うところはあるのですが、特に一点「うーん、なるほど……」と思ったのは弟の執着に愛があまり見えなかったこと。
個人的に、鬼畜行為の背景にはやっぱり「好きで好きで仕方がないから、愛しているから貶めるんだ」という感情が欲しいなと思うのですが。
もちろん本作の弟も、受けである兄が好きだ好きだとは言う。けれど、そう発言する時はいつも兄を煙に巻いている時なので、いまいち本気度が見えない。
むしろラストの父との3P中の「ふーちゃん(受け)が僕たちを狂わせるんだよ。僕たちは被害者なんだ」「ふーちゃんは悪い子だから、素直に脚を開くいい子にしてあげるんだ」という発言の方が本音なのかな、と感じました。
けれど、幼少期から兄に執着していた弟の感情と考えるには、それもまた後付けの理由(口先だけの理由)で本音ではないように感じるので、やっぱり愛が見えづらいな……という印象。理性を失わせて快楽の虜囚にしたいのだということだけは、よくわかるんだけど。
そんなこんなで結局、最後まで弟は何を考えているのかいまいち読めないままだった。
「好かれているから、愛されているから執着されて酷いことをされているのだろうけれど、決定的な言葉がないので、攻めの本音が見えない」という不気味さは、たぶん本作中で受けが感じている恐怖と同じで。
奥底が見えない不安感を読者にも味合わせる。さすが吉田先生だなと思いました。
シャレード文庫以外の版元ではプロットを断られたという、いわく付きでございます。このいわく付きはプレミアですね。
挿絵の相葉先生のコメントで「まさかと思いながら読み進めました」とありました。
普段は無邪気な明るい態度でヤンデレ攻めをする弟が、いざ兄の好きな人を紹介されたとき「あのブス…」と年齢相応の素の言葉遣いで囁いたときはゾッとしました。
母が家に帰らなくなった途端に、弟を拒絶する兄がものすごい喘ぎ声でスケべな本性を弟に晒す場面が印象的でした。
電車に乗車しているときに、ジロジロ見てくる女子高生がホモホモとヒソヒソ笑いながらからかうのですが、からかっていた女子高生軍団でさえも弟の病みようにドン引きする凄みも印象的です。
「攻めが受けを好きすぎて監禁」という設定のお話が最近好きなので、ずっと前から気になっていた吉田珠姫先生の「鬼畜」を購入しました。皆様の評価が様々なので読む前から覚悟をしていましたが、「弟攻め」「年下攻め」も好きなので、きっと萌えられるかも~!なんて安易に考えていました。
が…。
これは凄いです…。もう正に「鬼畜」そのものでした…。
鳥肌が立つし読んでいて吐き気も起こるほど。それぐらいに達也の文人に対する執着の仕方が異常でした。
嫁姑問題から父方の祖父母に引き取られ、幼い頃から家族と離れて田舎で暮らしてきた兄である文人。物語は、二十歳になった文人が東京で暮らすことになったところから始まります。祖父母が亡くなり、東京にやってきた文人を出迎えたのは、弟である達也で…。
始まりから達也の言動には鳥肌が立ちました。一人称も「僕」で、話し方は「○○だったんだよぉ~?」「○○しようねっ」等、18歳の青年には見えない話し方です。それがまた恐怖を煽るというか、なんとも言えない気味悪さを覚えます。
いやぁ…こんなに後味が悪い作品は初めてかもしれません。逃げ道は全て奪い、文人を追い詰めていく達也。今まで沢山の攻めキャラを見てきましたが、ここまで徹底しているというか、狂っている攻めキャラは初めてでした。
好き嫌い分かれる作品だろうな~。私はちょっともう読めない…。後味が悪いというか、精神的ダメージを受けるというか。夜に読んだのですが、夜中のお手洗いがちょっと怖かったぐらいです。笑
近親相姦、無理矢理、3P…なかなかエグい内容ですが、そういうお話が好きな方にはオススメかもしれません。ただ、最後のほうで実の父も絡んで文人を…な展開や、物語の中には殺人(殺人シーンは出ません)も出てきますので、そういった内容も大丈夫な方のほうが宜しいかと思います。
狂いすぎて最後は「あぁ…これはこれでハピエンなのかもしれない…」と思いましたがモヤモヤも残る…。
本当に評価が分かれる内容かと思いますが、一度読んでいただきたいとも思う作品です。
読了後に思ったことは「これはもう読めない…無理…」だったので個人的な気持ちで言うと「しゅみじゃない」なのですが、でも逆にこんな作品を書けるなんて本当に凄いと思ったので「神」評価にさせていただきました。
18歳とは思えない達也の幼児口調は本当に鳥肌もの…!うおおぉ…
恐ろしい話でした!
作品名通りでした。THE鬼畜!
面白すぎてほんの3時間でさくっと読めました。
まずは、ストーリーの持っていき方も上手でまとまっていましたし、
余計な設定も無く、文章も読みやすく、絵も綺麗でした。
読んでる途中では「何が鬼畜なんだろ、ただのSなだけじゃん」
と思っていたのですが!
最後残り10ページぐらいのところから、
壊れましたw
まさか、そんな展開があったのかと!
つい私も攻めの演技に騙され、涙していたところを!
裏を読まれていました。。。
怖い、鳥肌ものですよ。
BLというより一人のサイコパスについて描いた
大人向けの作品のようでした。
名作です。見る価値大有り!