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金持ち君と貧乏君

kanemochi kun to binbou kun

有钱君与贫穷君

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表題作金持ち君と貧乏君

三崎(高校生・貧乏・子だくさんの長男)
明治 春人(高校生・理事の孫)

その他の収録作品

  • おまけ

あらすじ

とっても金持ちな明治君はことあるごとに、とっても貧乏な三崎君につっかかる。
そのたびにフワリとかわされて・・・そんな毎日。
でもある日、三崎君のお母さんが倒れてしまう。三崎君は学校をやめて働こうとするのだが、そこに明治君のお祖父様がまさかの愛人契約を持ち出して・・・!?
時を、記憶を、重ねて透けるそれぞれの願いを丁寧に描いた微笑みに満ちた物語――。
(カバーより)

作品情報

作品名
金持ち君と貧乏君
著者
秀良子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
ISBN
9784758071796
4

(283)

(129)

萌々

(79)

(41)

中立

(19)

趣味じゃない

(15)

レビュー数
42
得点
1103
評価数
283
平均
4 / 5
神率
45.6%

レビュー投稿数42

あのこは金持ち、このこは貧乏

全体を通してみんな心根が優しく、美しい心の持ち主しかいません。荒んだ自分の心が浄化される気分でした。
自分のおじいちゃんと同じく生きることに懸命な三崎くん、言葉が多少キツくても育ちの良さが滲み出る明治くん、そしておちゃめで一途なおじいちゃん。
明治くん、ちょっと涙もろくて、三崎くんに「友達じゃねえ!」って言われて泣いちゃいます。かわいい。
三崎くんはちょっと堅物な人間かなって思うんですが、貧乏であることを恥じず正々堂々としていて惚れ惚れします。しっかり者の妹ちゃんからよく注意されてますが、それをきちんと受け止めている姿が好きです。
そして明治くんのおじいちゃん!!大好きです。おちゃめなのに乙女で一途で。
叶わぬ恋とは思いつつも、青春を三崎くんのおじいちゃんに捧げてます。
「恋を、恋をしていた。16歳だった」っていうセリフがあるんですが、その時の「恋を」で一旦区切られる演出がすごく涙を誘います。「恋を」「恋をしていた」の間は三崎くんが振り向くコマがあるんですが、私は勝手に脳内で明治くんと三崎くんのおじいちゃんたちの思い出が蘇ってボロ泣きでした。
「16歳だった」っていうのがまた良いです。所謂、高校生の歳で、でも17でもなく18でもない。ちょうど高校生になりたてで、でも戦争の真っ最中で、そして初めての恋。背伸びしていたようで、等身大な、そんな甘酸っぱさが感じられる年齢だと思います。
彼に助けられて、「月が綺麗だ」と言われて、彼が結婚して、子供が産まれても、そして鬼籍に入ってからも毎日毎日欠かすことなく彼のことを思い続けるおじいちゃんの健気な姿に胸が締め付けられました。
でも、シリアスなだけじゃなくておじいちゃんにそっくりな三崎くんラブな所もあるので全体的にバランスが取れててとても良いです。
できたら三崎くんのおじいちゃんと再会した明治くんのおじいちゃんも見てみたかったです。きっと、明治くんのおじいちゃん照れちゃってはにかみつつ「久しぶり」とか無難なこと言っちゃってあたふたしちゃう。

1

おじいちゃんがメイン

紙版ちるちるで見かけて以前から気になっていたので結構前に購入しました。秀良子さんの作品では初購入の作品です。

金持ち君こと明治は、制服も買わず、校内で売買を行ったりする貧乏くんこと三崎くんのことがなにかと気になっています。三崎は母とたくさんの兄弟のために学校をやめ、働くと言い出します。なんとしてでもそれを止めたい明治の前に現れたのは、明治のおじいちゃん。明治のおじいちゃんは三崎にとある条件をもとに学校に居続けることを持ち出します。その条件とは、明治のおじいちゃんの愛人になることで……。

孫を恋敵にするおじいちゃんの強さ!!(笑)
この話のメインは明治くんと三崎くんですが、おじいちゃんをメインキャラとしてみるとまた違った可愛らしさが見えてきます…(悟り)

ほんとに、学生らしい真っ直ぐで純粋な恋が見られました。
是非たくさんの方に読んでいただきたい作品です!

1

伝えられなかった想いが時代を超えて

題名通り、金持ちの明治と貧乏の三崎のお話です。
なんともストレートでありますな。
その2人のお話ではありますが、明治の祖父と三崎の祖父のお話でもあり。
実は祖父達のお話がメインなような気もする、不思議な感覚のするお話でした。

時代柄のせいかどうかはわからないけれど、伝えられなかった気持ちが切ない。
お互いに想いあっていたのだと分かって、さらに切なさが増しました。
月が綺麗という言葉に乗せて気持ちを伝える奥ゆかしさが三崎の祖父らしくないけど、文学少年の三崎祖父にはそれで伝わると思っての事だったのかなぁ、とか想像は膨らみます。

明治春人の好意の表し方がいつでも的外れというか、不器用過ぎて面白可愛かったです。
ラスト、じいちゃん生きてて良かったー。

1

60年の歴史に萌え

得てして、「伝えなかった想い」は綺麗なまま、心に残りやすいですね。
想いを伝えて、一緒の時間を過ごして、ケンカしたり、分かり合ったつもりになったりして、結局分からなくて別れた恋人よりも、初恋の君は永遠に美しく、美少年のまま…。
決してSNSで検索なんてしちゃいけません。びっくりするから。

こちらは祖父世代と孫世代の想いが交差する、素敵な作品です。
私立高校に通う貧乏な三崎君と、理事長の孫の明治君。
貧乏ゆえに学費は出世払い、制服は祖父のお下がり、校内で商売をする三崎君に、いつも食ってかかる明治君。
だけど本当は…、という話。

飄々として我関せず×素直になれないツンデレの孫世代も萌える。
だけど祖父世代はもっと萌える。
戦時中に苦学生だった三崎祖父と、文学少年だった明治祖父の回想がときめきの宝庫。
現実的で屈強な三崎祖父は男らしくて、憧れ以上の気持ちを抱くのも頷けます。
しかもこの回の会話に何度も出てくる「月が綺麗」という台詞の真意が、のちのち三崎孫によって明治祖父に伝えられるシーンと、描き下ろしにもつながっていく手法にやられます。ニクい。
自分の気持ちを秘めて、それよりも敗戦国になった日本のためにという現実的な考えをする人だったからこそ、孫世代に続くわけで、切なさよりも「時代」を感じるエピソード。

明治祖父が可愛いんですよ。
三崎孫と一緒にいると心がときめいて、それが見た目を若返らせるというやり方で読者に伝わるように描かれているんです。
ビシビシ伝わってくる!
あの当時、想いを寄せたあの人と叶わなかった青春のやり直しをいている明治祖父は、ほんとうに純粋で可憐で、全身で恋をしています。可愛い。
そんな三角関係にキリキリする明治孫も、自分の孫の気持ちを煽る祖父もまたいい。

我関せずっぽい三崎孫が何もかもお見通しなのもいいんです。
明治祖父が自分に拘る理由も、明治孫が突っかかってくる理由も分かっているけれど、何も言わない。
相手が言わないから、そのままにしておく。
だけど「我関せず」を絶妙に貫き通せたバランスが崩れたときの、三崎孫の変化も見逃せません。

またまた人物描写の技で引き込まれまくりです。
切なさも笑いもときめきも味わえて、読み終えたときに清々しい気持ちになれる。
3世代にわたる恋は読み応えも抜群です。ぜひ。

5

ラストのワンシーンが萌え

春人のおじいさんがかわいい。
てかおいしい役どころ!と思っちゃう
三崎に ぽう…♡と見惚れて今度ジ◯リ美術館に一緒に行こうとデートに誘うのかわいすぎ

春人は三崎が好きすぎて泣いちゃうのもかわいい。
不器用でうまくアプローチできなくて変な行動するのもw
それでも三崎のハートを掴み…ハピエンになるのよかった。

三崎おじいちゃんが実は愛の告白とわかっていて春人おじいさんに「月が綺麗だ」と言ったとわかったくだり感動
春人おじいさんが三崎おじいちゃんに60年間恋していたと涙するんやもん

純愛はいいね。無敵かもしらん✨
三崎と春人も好き

あと、三崎がやっと春人に告白する時、春人の使用人がそっと部屋を出るの最高。
その後のオチも笑った。

おまけまんがの、おじいさん同士の若い時の何気ない一場面も✨

1

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