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――この男を性奴隷にしてやる
何回も男に捨てられてすさんでいるフリーターの受け様と
婚約者がいる(と主張する)公務員の攻め様のラブ。
受け様の家に攻め様がやってきて、「貴方の骨髄をください」と土下座するところからお話は始まります。
婚約者の命がかかっているので、攻め様は兎に角、必死。
だけれど受け様は、自分の恋人に妻子がいたことが分かって、最高潮にすさんでいて
攻め様に同情するどころか、「骨髄がほしいなら性奴隷になれ」と取引を持ちかけます。
そのあと攻め様は・・手錠をかけられ、受け様にいろいろされちゃいますww
このシーンが以外とオイシイ。
最後まではされないのですが、普通の男が男に襲われたときの反応ってこうだよなーとニンマリ。
こうして最悪な関係から始まるのですが
性奴隷にしたので、週に一回、攻め様が受け様の家に泊まりにきます。
そこで攻め様の情報が増えていきます。
攻め様に両親を亡くした不幸な生い立ちがあったり。
婚約者に全てを捧げるような、攻め様と婚約者の異常な関係が分かってきたり。
兎に角、攻め様が不幸属性てんこもりです。
そんな攻め様が、受け様の言葉に救われたあとは・・もう犬まっしぐらww
受け様にしっぽを振りっぱなしです。
雨の日でも散歩にいきたがるって、それじゃほんとに犬ww
そして攻め様の告白シーンが、他にないような告白パターン。
ムード台なしなのに、攻め様のなにもかもさらけ出した生の感情が伝わってきて・・◎です!
このあと受け様があることを知ってしまい、受け様は攻め様のことで深く傷つくのですが
最後の最後で攻め様が追いかけてきてくれます!
この追い上げがスゴイです。さすが犬です。
やっぱり最後はこうでないと!と読んでいてうれしくなりました。
攻め様の犬っぷりが光る、素敵作品ですww
この作者様の他の作品が好きで
今回、この作品を買ってみたのですが、大正解でした!
でも電子書籍オンリーなのが惜しい・・
紙の本で買いたかったです。
第13回 Charade 新人小説賞で 期待賞を受賞した、
著者デビュー作と、関連するSSを全てまとめて再編した電子版、
表紙のみで挿絵無しだった。
心情描写がとても良いと思った。
ポチも水月、二人とも寂しさを抱えている。
●水月 浩一:26才
女性的な容姿、ゲイ。付き合ってきたのは年上ばかり。
三人目の恋人と大げんかをして別れた日に
ポストに入っていた封筒の中身は、見知らぬ女性への骨髄提供の要請書だった。
二乃島の健気さが癪に触る水月。・・自分はこんなに愛されたことが無い。
でも徐々に寂しがりのポチの取り扱いを学習していく。
●二乃島 義和:25才 公務員。
12才で、交通事故に遭い両親を失い、親戚のもとで育つ。
大人しい大型犬のような、寂しい人。
婚約者を救う為に、違法を承知で調べて水月を訪問
・・「貴方の骨髄を提供してください。できることなら何でもします」
・・水月の無茶な要求を呑む。
でもその「死なせたくない」人との婚約は、二乃島の勝手な思い込み。
・・誰かに必要とされたかっただけ。
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目次
ポチ 拾い まし た --本編
初めて の ご 褒美 --二乃島と同居してからの様子
四人 目 と 言わ れ て
ポチ が 気 に し て い ます
バレンタイン は ポチ と チョコレートプレイ
ポチ を 置き去り に し ては いけ ませ ん --続編
ハワイ 旅行 当たり まし た --「マゾな課長さんが好き」とのコラボ作
そして 一年 後 に
ショート ストーリー 集( 時系列順 の 目次)
ポチ は 甘え 下手
貴方 の ポチ は 俺 だけに してください
コーラ を 買っ て き た だけで
あとがき
この作家さんの「マゾな課長さんが好き」が面白かったので続けて購入。電子版は手軽ですぐに読めていいですねー。
いや~これも面白い!
ポチですよ。なんと言ってもポチw 忠犬ポチがご主人様に尽くします(?)
公務員二乃島は、白血病の婚約者の骨髄の適合ドナーであるゲイの水月に、規則を破って近づきます。
どうしてもドナーになって欲しい二ノ島は、彼氏に振られてばっかりの水月に条件で躰を差し出せと言われそれに従うのですが…
水月はストーカーと化した元カレから救ってくれた二ノ島に惹かれていき、彼のあまりにも直向きな一生懸命さに躰を奪うことではなく、彼の笑顔を見たい「仏頂面をなんとかする」路線に変更します。
昔飼っていた犬に似ていると「ポチ」と言ってかわいがり(この忠犬ポチとしてのの描写が楽しくて面白いですw)
そして、だんだんと二ノ島も心を通わせていきます。
でも水月は過去の恋愛でいくら本気になっても男同士という世間では認められない高いハードルを越えられず毎回痛い思いをしているので、二ノ島に本気になっても同じ結果と恐れ悩みます。
我慢できずに彼の婚約者の病室に内緒で訪れ、そしてある理由から結局打ちのめされ、骨髄移植の手術が終わると水月は別れを決意するのでした。
そんな水月に対して、ここから忠犬ポチ二ノ島がすっごい頑張りマス!
ほんと、すごいよ。ポチ!褒めてあげよう(笑)
最初強気だったゲイの水月も自分の素直な気持ちに気付いてから、そして、二ノ島も気持ちを水月に告げてから、二人がだんだん近づいていくその流れがとてもいいです。
二人の幸せな姿にたくさんのハッピーをもらいました♪
新作早く出ないかな。楽しみです!