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夏目かつら先生作品は全てにおいて可愛いです❤可愛い絵柄から想像できないようなエロスもたまにブチかましてくれますし、発売されるとついつい買ってしまう作者様です。
可愛いだけじゃダメなんだと…実感させられる一冊に出会ってしまいました。
キャラもお話も途中までは可愛くて楽しかったんですよ。
途中からは「???」…それしか思い浮かびません(>_<)
中盤あたりからお話のトーンがいきなりガラッと変わってしまって急展開。ついて行くのが大変だぁ。
何だろう…この温度差は。どうしちゃったんだろう。おまけに何の前触れもなく、いきなり8年経過って(ノД`)う~ん、悩んでしまう。
ハッピーエンドだからまぁ良かったんですけど、何だか全くスッキリしない読後感でした。
作者様が好きなので中立評価にさせていただきましたが、物語だけとなってしまうと、これは【しゅみじゃない】を付けねばならないかと…。
にーちゃ にーちゃん 言ってる弟の真夏が可愛すぎる。こんな可愛くしたら、兄の真冬の存在が薄くなるような…?
そしてね、ブラコンヤンキーぐらいで脅すなんて無茶がある気がする。
BL作品のヤンキーは皆、ヤンヤンしてないですからね。
真冬はヤンキーって言われてるけど、髪色だけで素行不良な場面もないです。族のトップもやってたらしいけど、真夏に優しいお兄ちゃんです。
真冬の友達の中田さんがあまり出番ないけどクールでかっこ良かった。
第3話がいきなり大人になった話でびっくり。同棲初めて、すれ違いばかりで、迷ってる真冬が修業先の先輩にレイプされて…ボロボロになって見城に助け求めたけど通じず…別れて8年。
この状況説明、約4ページ…肝心なところを省略してどうするのか……。
真冬はその過去がトラウマです寝るときとかうなされてるらしいんだけど、その暗い過去をもうちょっと読みたかった。
弟の真夏の成長っぷりにはびっくり。
イケメンですが、泣き虫なところは変わってない。
前半は弟を助けてもらったというきっかけ(さて、これの何が弱みなのか?)に付けこんで下僕扱いする委員長に対し、弟がなついていることから仕方なく一緒にいることが多くなりやっと友達でもいいか状態になったら「友達じゃない」に傷ついた、
そうしたら友達以上になりたいと思ってたという、わりあいベタなBL短編っぽい展開です。それはまぁ、それでいい。付き合い始めてからさらに何か展開があるんだろう。
ところが・・・。
8年後に急に舞台が変わっていて、前半でせっかくくっついたはずの二人は別れているし、きっかけとなった弟は全寮制の学校に送り込まれているし、みごとに何もかもがご破算以下にまで戻されてしまってる。
その間に何があったのかの説明の仕方がまるで長いモノローグのようで、話の段差がまったくもって理解に苦しむ・・・
これが8年前の段階で付き合っていた→寒風、なら展開としていいのですが、
そこまでにえらく苦労して苦労して信じてもらえる展開まで持ち込んだところで、次の話の冒頭でいきなり喧嘩して飛び出してましたと言われても、ねぇ・・・と。
再会のストーリーなのですが、別れたあとに未練を引くほどに二人が親密になった描写が感じられなかったので、いっそのことつなげないで別の話にした方がよかったんではないのか?と思ってしまうほどでした。
連載中に世間でごたごたがあったりしたことと急に主人公を大人にしたりしたことにはいったい何の関係があったのか。謎を生みますが、なんにせよ「よーわからん本」という評価にとどまってしまいました。
前半と後半は全く別の人の物語、だったらもう少し読めたのかなぁ?