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誤解、すれ違い、犬猿の仲、からの〜…というリーマンBL。しかもノンケ同士。
主人公は、大手建設会社第一建築部の設計士・菊池。
同期の都市開発事業部の営業マン・成田とは、全社的に有名な犬猿の仲。
といっても、菊池はどうして成田に目の敵にされているのか全く身に覚えはなく、嫌われているから嫌っている、という状態。
ある日、都市開発事業部に書類を届けに行った時、偶然成田の話し声が聞こえてきたのだが…
…と展開していきます。
その内容は、どうやら菊池は男もいけそうだから好きにならせて泣かせてやろう、賭けをしよう、という事で。
下らない冗談だと思っていた菊池だけど、なんと本当に成田が自分にアプローチしてきて…
初めはいかにもイヤイヤ声をかけてる風だった成田だけど、何度か飲んだり出かけたりするうちに打ち解けてきて、熱っぽい雰囲気が出てきます。
しかし、最初に「賭け」と聞いてたから菊池は疑心暗鬼で、キスされてからも、それ以上されてからも、頭から疑惑が離れない。
もちろん結局はこじれもほどけていって成田は甘々な溺愛野郎で、菊池は愛されクーデレになっていくわけなんですが。
やはりBLありきのムリ筋の側面は否めない…かなぁ。
まずそもそもの「成田が菊池を毛嫌いしてる」という大前提がうやむやなんですよね。「賭け」もその場だけの発言だった、で済まされてるし。
…というマイナス点もありますが、流れで読んでいるとキレイな男の悩ましい恋模様は結構萌えますよ。総合「萌」で。
何度も読み返している作品です。
お仕事BLとして楽しく読ませて頂きました!
同じ建設会社で働く二人は同期なのですが、周りから犬猿の仲と知られている位仲が悪いんです。
そんな中自分を落とすという賭けの話をしているのを耳にしてしまい、ショックを受けていたところ実際に告白されてきてそこまで嫌われていたのかと正巳は大変ショックだったでしょうね。
お友達から始まる二人ですが、段々とお互いの誤解が解けて二人の仲が深まっていくのが自然な感じでした。
正巳目線で考えると、友人としての好意からいつ恋愛になったのかなとも思いますがキスされた時点で受け入れてるし入社式の時から気になっていたみたいだし、無意識にお互い好きだったのかなとも思いました!
途中は正巳が「俺の事好きになった?」と成田に聞かれて賭けの言葉の催促だと思い切なくなる展開もありましたが、成田が正巳にメロメロなのは丸わかりなので安心して読めました!
絵がとても美しいので、口絵のみだったのが残念でした。 電子でイラストありで購入したため、とても楽しみにしてましたので。
何度も読み返している位好きな作品です。
大人の男が恋に溺れる様が読みたくて、お薦めいただいた作品です。リーマンのオフィスラブ。恋愛の部分と仕事の部分が平行して描かれて進んでいくのですが、読みやすくて面白かった。
同じ建設会社で部署が異なる菊池と成田は同期。入社式の段階で、非常に印象の悪い出会いを果たしてしまったのが運の尽き。猛烈に嫌っていた者同士が急接近するきっかけが、なんと、気にくわない相手を落とせるかどうかの「賭け」だった…?(←男の嫉妬でしょうか)
賭けの標的となった菊池も、彼を落とそうとしている成田もストレートだけれど、成田は楽勝だと踏んでいた。二人は同じ都市開発プロジェクトに携わることになり、互いの仕事ぶりを知る機会を得る。自分が持っていないものを相手に見出していく過程で、互いの人間性に惹かれ合っていく二人。でもそこには賭けが絡んでいるもんだから、意地になって素直になれない。
いやはや、反発していた者同士が俄かに秘めた欲情をぶつけるところ(しかもオフィスで…)、ツンがデレるところ、ちゃんとお仕事しているところ、大人の男BL要素を楽しませてもらいました。先生の他の作品も読んでみようかな。
プラチナ文庫って、イラスト効果もあってか、カバーの感じがすんごくキレイですね。なんかキラキラしてる。でも、小路先生のイラストが口絵のみで挿絵が一枚もなかったのがガッガリでした。そこがちょっとマイナス。。
男女ものでよくありそうですが、BLでは珍しい設定かもしれません。
自分が賭の対称にされていることを知りながら、「好きだ」と男性から言われて”おともだち”からのおつきあいを始めた2人。
あっさり言ってしまえば、そのねじれた出会いから2人がくっつくまでのあれやこれやなストーリーです。
その、あれやこれや、な部分の展開が少し弱かったかな、という印象。全体として文章の流れは悪くないのですが、お仕事上の絡みとして有能な攻めに次第に好感を抱く課程はよいとして、それが恋愛感情になるという描写が弱くリアリティを持って読めない。
それから、当て馬のように使われた社長ですが、ちょっと顛末がご都合主義でしらけてしまった。
若干設定だけで終わってしまった印象。
回想シーンで、入社式のときに自分を見つめていた男がいたな、と受けが思い出すのですが、なにか既視感があるなと思ったのは、「求愛プロセス」の冒頭でした。ほぼ同時期に出てるんですね。今作では何か印象に残るシーンでした。
大好きな同期のリーマンモノということで手に取りました。シリアスな雰囲気の表紙イラストに少々ビクつきながら読みましたが、二人が犬猿の仲であることが描かれる序盤以外は重い展開はなく、全体的には切なくて甘いドラマ作品でした。二人のお仕事の話も良い塩梅に絡んできて、リーマンっぽいリアリティーがあって良かったです。
お話は正巳の視点で進みますが、ときおり垣間見える嘉和の心情がとても切なくて印象的でした。告白やセックスが賭けの対象に…という設定はBLでなくともたまに見かけますが、この作品は自分がそうなっていることを正巳が早々に把握している点が新鮮でした。知っているが故に正巳は悶々と悩むことになるのですが、その時の嘉和のモノローグもぜひ読んでみたいと思いました。結構、甘くてエッチなことばっかり考えてそう笑
で…これは本編とは関係ないのですが、口絵イラスト以外の挿絵が無かったのはビックリしました。その口絵も正巳は背中だし嘉和は目を閉じてるしで(とても素敵なイラストですが)、正巳のビジュアルは表紙イラストでしか分からないのです。これはちょっと残念だったなぁ。プラチナ文庫の別の作品では本編中のモノクロイラストもあったので、レーベルの標準仕様ではないと思うのですが、何か事情があったのでしょうか。気になります…。