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個人的にすんごく久しぶりな 竜もの!!!!
やっぱり竜+騎士+魔法 等が
大好きなんだわ、私・・・と再実感。(除く恐竜)
読み始めたら止まらないーとあっという間に読み終わってしまいました、
ぐっすん。
ひねりなし 超王道ファンタジーなので、
そういうのが好きな方はぜひ!
と ほめましたが、竜 だから だけではなく
この先生の筆力もあるのかも。
別の本(月と茉莉花)もとっても素敵だったし。
攻めさん:流れもの・ハヤブサ連れ・あっさりさっぱりきっぱり。
いいわーこの性格。
フーテンの寅さんって真面目に見たことないけど、
なんとなく類似品な気がする。
ちょっと違う?(笑)
受けさん:まじめ、誠実、キレイ。最近王妃様亡くしちゃった王様。
国中の水が枯れてきて、大変、めっちゃ頑張り中!
受けさんのおじさん:攻めさんに、受けさんとこ行ってくれや
と頼んだ人。年の功?
人を見る目があるわ。攻めさんを1年ばかし
食わせてやってた。
攻めさんにシャイルという名をつけた人。
この名前、結構笑えますよ、お楽しみに。
隣国の王:水不足になった受けさんの国を助けようとしてくれる人。
なんかが出てきます。
攻めさんも受けさんも善人だから、安心して読めるし
性格も好き。惚れる~
という訳でやっぱ奮発気味かな と思いつつ神。だって竜だし。
短編いいし。ふふ。終わり方がいいんすよ。
善人主役なんで、どろどろないし、エロエロでもないので
その辺はご注意ください。
中央アジアを思わせる舞台に、王道の竜の出て来るファンタジー。
世界観、キャラクターともに好み。
BLとして読むとどうなんだろう?と思わなくもないし、
一方ファンタジーとしては些か大雑把ではあるが、
とても気持ちの良い読み心地の好きな話だった。
:
オアシスの国ミーランでは、疫病が流行り水が涸れかけていた。
苦難に対するのは、美しき若き王イスファンディール。
ある日彼の元を訪れたのは、
ハヤブサを携えた不思議な力をもつ剣士シャイル。
シャイルというのは仮の呼び名で、自分には名がない、
名を付けてくれ、という彼に王様はフェリダンと名付ける。
実は彼は長い時間を生きる竜憑きで、
王国の苦難を救う代わりに、身体を寄越せと言う……
というのは、BLっぽいように思うのだが、
そのあたりは割とさら〜っと描かれて、
むしろファンタジーとしての面白さが勝っている。
最初の表題作で、2人が出会って水涸れの困難を解決し、
次の「陽炎の国と虹をまとう星」で、イスファンディールに竜が憑く。
そして最後の「はじまりの旅」では王位を譲って、二人が長い旅に出る。
色々な思いを抱えながらも飄々としてるが攻と、
たおやかな見掛けだが芯の強い受。
それぞれの相棒の竜たちが、普段はハヤブサや砂ヒョウなのもいい。
只人とは違う寿命と力を得てしまった哀しみ。
それを背負った二人のこれからの旅はなかなか興味深いし、
まだ若い王さまの竜=砂ヒョウは成長途上!
「はじまりの旅」で出会った曰くのある2人組も面白そうで、
(宿屋の隣りの部屋でHしていた男2人組です……w)
これはこの先を是非描いてシリーズ化をして欲しいと望みます。
ファンタジーにもアラブや砂漠にも殊更ひかれることのない私ですが、この作品はとても面白かったです。情熱と夢を持って書かれた素敵な作品で、久しぶりに純粋なファンタジーの世界を楽しむことができました。
ある経緯から砂漠の小国・ミーランの王に就いている美貌の青年・イスファンディールと、ミーランの危機に現れた剣士・シャイルの物語です。二人が不思議な縁で相見え、国の危機を救っていく中で惹かれ合い、新しい旅が始まるまでの日々が丁寧に描かれています。
イスファンディールは王としての矜持をきちんと持った青年で、降りかかる災難に立ち向かう姿が印象的でした。その反面、シャイルと出会って戸惑いながらも彼の奔放な魅力に惹かれていく様子が本当に微笑ましいというか可愛いというか…。可憐さと王としての毅然とした態度とが破綻なく共存していて、とても良かったです。彼を虜にしてしまう剣士・シャイルは頼りがいがあって、ワイルドでありながら優しい素敵なキャラクターでした。
竜憑きの設定は、私はとても切なく…ちょっと寂しく感じながら読んでいたので、素晴らしいエンディングにホッとしました。二人に沢山の幸があればいいなと思います。
イラストが作品の雰囲気にピッタリでした。特に、迫力ある竜のイラストはじっくりと見てしまいました。
砂漠の国の「竜憑き」をテーマにしたファンタジー。
この作家さんの誠実な文章が好きです。
表題、【陽炎の国と虹をまとう星】【はじまりの旅】という3部構成になっています。
初出が03年といいますから随分前の作品がやっと書籍化という感じですが、
それは文章にもあらわれていました。
表題は、旅の剣士が食客として身を寄せている家の当主に頼まれ訪れたミラーン王国で、その国と王の危機を救うお話。
これはいかにも物語全として語られているような、気持ちとかそういう掘り下げより物語の展開を重点に置いて、その中で背景を見せるという形。
意図としてそういう描き方をされたのか、それとも、年代によるまだ作家さんの筆の拙さなのか知る由もないのですが、ちょっぴり愛憎も入れた「物語」として受け入れることができます。
そして現在の筆による書下ろし【陽炎の国と虹をまとう星】において、主人公達の会話がふんだんに登場して、彼等の気持ちが綴られていきます。
彼等の素性が具体的に明らかになることで生まれる、そこに表現したいテーマ、そんなものが見えてきて、ぐっとキャラクターに深味が出ます。
【はじまりの旅】において、その後のつがうこととなった主人公達が、特に今まで外の世界に出た事のなかった王が外の世界へ、一緒に旅立つ最初の話が描かれています。
筋的には、ハヤブサを連れた剣士が水が枯渇して危機的状況にあるミラーン国で、妻を亡くした悲しみも感じる間もなく民の為に水の手配に奔走する王・イスファンディールと出会う。
この剣士には名がないといい、王につけてもらうこととなり、王だけの呼び名・フェリダンを命名される。
実は、この国の水の枯渇は王と国を我がものにしようとする国トゥーランの王の策略であったです。
フェリダンの活躍により危機を脱したイスファンディールとミラーン。
しばらくフェリダンは王の元におりますが、彼には長くこの土地にいることができない理由があるのです。
それが「竜憑き」という存在。
寂しいから寄り添いたい。
竜も人も同じ気持ちを持ち、その相手を見つける。
この本は、キャラクターの魅力というより話を見せるという部分で惹かれた本のような気がします。
飄々として、だけど強くて、そして何かをあきらめてもいるかのようなフェリダンとハヤブサの会話のシーンが意外にもキュンときます。
後にイスファンディールの連れとなった砂豹のアーディルはまだイスファンディールとは会話ができないが、彼等が会話を交わすようになったらどんな話をするのだろうか?
そして旅の話に出てきた主従関係の二人も気になりながら。
自分の頭の中では主人公達の旅が想像でき、彼等はこうした人々との出会いと別れを繰り返しながら、永い時を共に歩くのだと、
その先に絶望はなく、ただ豊かな世界がひろがっているのだと、その先を想像して心が洗われる感じもうけるのでした。
ファンタジーは好きなはずなんです。なんですけど…
あらすじは以下の通りです。
王さまことイスファンディールが治める国が深刻な水不足に陥っております。それを、王さまの伯父さんから頼まれた剣士ことフェリダンが、助けに訪れます。フェリダンには不思議な力があって、実は水不足の犯人だった隣国の従兄弟王と、影の薄い呪術士を退治。
一件落着かと思いきや、ある事件が起きて、王さまもフェリダンと同じ力を手に入れます。そして、同じ時を歩めるようになった二人は相思相愛となり、めでたしめでたしです。
嫌いではないんですが、うまく物語に入りこめないといいますか、浸れないといいますか……
人物描写が薄いのだと思います。
まず、王さまですが、スッゴク頑張っているんです。いろいろ悩みながらも国王として必死に。でも、一国の王さまにしては王さまらしくないと言いますか、ある程度必要なはずの威厳とか凜とした様子とか、人を惹き付ける何かとか…それが、伝わってこないんです。
フェリダンにおいては、王さまよりは彼の孤独感が伝わってくるんですが、それでも、弱いです。
脇役の方たちも同じです。
水不足を引き起こした従兄弟王の動機も弱いし、あれだけの事件を起こしているのに、王さまへの執着みたいなものが伝わってきません。影の薄い呪術士に至っては、凄く大きな力を持っている設定なんですが、さらーっと流されてきます。
いきなり王さまを裏切った宰相の人物像も掴めないです。
物語の中の鍵となるべく人たちが薄いために、完全に世界に引き込まれないのかなぁと感じます。
それと、アーディルが勿体ないです。せっかくのモフモフなのに!!もっと可愛さをアピールして欲しいし、フェリダンにもっと焼きもちを焼かせて欲しかった!!
好きな設定だったのでいろいろ期待が大きかったのかもしれませんが、やっぱりいろいろ勿体無いなと感じたので、萌え評価としました。
ちなみに、最後に出てきた二人組みがいろいろ気になります…