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表題作花嫁には向かない男

ミケーレ・アッカルド
工学部三年になる留学生
北条行哉
経済学部四年生になる大学生

同時収録作品花婿は受験生

北条光哉
受様が大好きな攻様の教え子
岸本千春
攻様の嫁になった高校教師

あらすじ

行哉とミケーレは、いまだキスにさえ胸が高鳴る甘い恋人同士。地中海にあるオデリアント王国の出身のミケーレは一年前、行哉が通う大学に留学生としてやってきた。尊大・わがまま・甘えたがり…というやっかいすぎる性格も、世話好きの行哉とはこの上なく相性がいい。…とはいえ甘やかし過ぎたのか、行哉への独占欲は日に日に強くなっている。見境なしのスキンシップはまだしも、『結婚してくれ』だって!? ──なんの冗談だ?

作品情報

作品名
花嫁には向かない男
著者
藍生有 
イラスト
しおべり由生 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775518854
2.8

(6)

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萌々

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(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
16
評価数
6
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

ツンデレ受け様の恋の相手は王子様

しばし読んでるとどこかで聞いた設定だなと思っていたら5年前の既刊で生徒×先生の
「花嫁は高校教師」のスピンオフだと気が付きました(笑)
ちょっと年数が経っていたのでどんな作品だったかなぁ、なんて思いながら読んでると
意外と思い出せるものですね。
弟の相手である教師の千春さんを小姑宜しく嫁いびりしていたあの辛辣お兄様が主役の
スピンオフ作で、大学の後輩で留学生の攻め様と受け様とのツンデレ意地っ張りな恋。

前作と時間軸がかなりリンクしているので合わせて読んでも面白いかと思いますね。
書下ろしかと思ったら前作の本編が出る前にアクアに載っていた作品だったので
新たな展開を期待したらちょっぴりだけ不満かも(笑)
でも思い出すにはちょうど良かったと思える前作カプのお話です。

今作の内容は、大学の先輩後輩で留学生の攻め様と偶然知り合い恋人同士になった二人。
出会った時の攻め様は同じく留学してきた友人に身の回りの全てをさせていた程一人では
何も出来なかった甘ったれで我儘な攻め様。
その攻め様に懐かれるように友人になり、自分で出来る事を教え仕込んできた受け様。
母亡き後の心の隙間を埋めるように受け様の面倒を見た事で攻め様のベッタリ懐かれ
半分押し倒される形で恋人に。
弟の同性との結婚話を聞き及んだ攻め様は受け様にまさかのプロポーズをするが
受け様は、相手は留学生でいつかは国へ帰る相手だと曖昧にはぐらかす。
そんな時に攻め様の父親が日本へ来て、受け様は友人として会う事になるが、
なんと相手は攻め様の国の国王で、さらに攻め様が王子で年齢も19才と知り驚愕する
受け様、攻め様から何も聞かされていなかった受け様は嘘をつかれたと怒り気味で
その事を切っ掛けに攻め様とは2度と逢わないと告げる・・・・

ツンデレで意地っ張りで、それでも家族を愛してる受け様と傲慢で我儘だけど甘ったれな
攻め様が互いに全てを受け入れるまでのラブストーリーです。
弟編に比べるとキャラが濃かったわりに淡泊な作品になっているような気がしました。

1

なんと、これもスピンオフだったか!

『花嫁は高校教師』のスピンオフで、前作の主人公カプ攻のお兄ちゃん編です。
自分も先にレビューされている方同様、既読ですが内容をほぼ覚えておらず。
が、読んでいると「あーそういえば家がでっかかったことと、嫁いびりしてた小姑(今作の受)がいたなぁ」とぼんやり思いだしました。

『花嫁は高校教師』が未読でも楽しめるとは思いますが、前作の主人公カプがちょこちょこ出てきますし、同時収録の短編は雑誌掲載された『花嫁は高校教師』の話となっています。前作を補完する意味でこの短編だけ読むと物足りなく感じるかもです。

しっかり者のお兄ちゃん受(年上)と留学生で偉そうだけど甘えっ子な攻の恋物語です。
攻の偉そうなんだけど甘えっ子、という部分がツボでした。
口調は偉そうなのに、行動が甘えてべったりなのが、大人な外見に似合わない子供っぽさと言いますか、ギャップが萌でした。
受は長男だからなのか、甘えられたら強く出れない様子。口ではなんだかんだ言いながら甘やかす態度がこれまた萌でした。
ただ、このお兄ちゃん本当にしっかりしていて、家事の一切を引き受け高校生の弟の面倒を見てやり、入院中の祖父を見舞いと忙しい。
恋人も大事だけど、家族も大事で、弟を優先しては攻に拗ねられている様子。

そんな中弟が男の嫁を娶ることになったり、攻が実は出身国の王子様で、同性結婚がOK!な国だから結婚しようとプロポーズして来たりで受は大混乱。
ただの留学生ではなく王子様と知って、年齢もまだ日本でいう未成年な年齢と知って、それを隠されていたことに対して裏切られた気持ちでいっぱいで怒り心頭の受は、もう逢わないと攻を振り切ってしまう。
冷静に考えても、ただの友人ではなく恋人関係、ましてや肉体関係まで結んで(しかも恋心が募り我慢しきれず押し倒したのは攻)いるのにこうも大事なことを隠され続けていたら・・・ちょっと引く、かな?
いくらお金持ちのお家の受でも、一国の王室の王子様がお相手とか急に言われても心の余裕や整理が追いつかなさそうじゃないですか。
性急すぎるぞ!
あと、ちゃんと話すことは話さなきゃ!と攻に心の中で詰め寄っておきました。

結局は別離を選ぶも、恋情は押さえることが出来ず、弟の後押しもあって受は帰国した攻を追いかけていくのでした!
ハッピーエンドです!

受の強気加減が読んでいてたのしかった。意地を張っても恋心には負けてしまう部分も。
短編ではその後的な話が読みたかったなぁ!

0

一気読みの結果

私は、前作「花嫁は高校教師」から一気読みしました。
そのため、あの時お兄さんはこう思ってたのね・・・とか、こんなことしてたのね・・・とか。
一気に読むと、同じ話を視点を変えて二回読んでる気になりました。
なので少し間を空けてから読んだほうが楽しめたかなぁ・・・・・・と。
ですが、お兄さんのお話はお兄さんのお話としてちゃんと攻め様と恋愛してますよ。
攻め様の秘密については、お兄さんの反応の方が正解ですよ・・・そんな事なんで今まで黙ってた、となる気持ちがよく分かる。

前作が約4年ほど前の作品ですが、2つの作品のリンクは違和感少なくしっかりリンクしてます。
お兄さんの方もうまくいってよかったなぁ。前作からお兄さんのが好きなキャラだと思いながら読んで今作読んで、やっぱりこっちのお話の方が私的には好みでした。
短編は、弟編で裸エプロンでした(笑)

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