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表題作花街恋々

月島杏一郎
男の芸者が所属するお茶屋の若旦那
瑞木市弥市丸(市丸)
借金返済から男芸者となる

その他の収録作品

  • あとがき
  • 初恋来々

あらすじ

男の芸者だけが所属するお茶屋・月乃茶ヤ。市弥はここで芸者として踊り始めてから三年になる。荒れていた時代、茶屋の主・杏一郎に偶然助けてもらったことから足を踏み入れた世界だが、根が真面目で負けん気の強い市弥には思いの外性に合っていた。しかし、困ったことが一つ。杏一郎が時折見せる、飄々とした、でも大人の男の色香が溢れる思わせぶりな仕草に、市弥はどうにも落ち着かない気持ちになってしまって…。

(出版社より)

作品情報

作品名
花街恋々
著者
榛名悠 
イラスト
祭河ななを 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775518991
3.2

(5)

(1)

萌々

(0)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
15
評価数
5
平均
3.2 / 5
神率
20%

レビュー投稿数3

色香の感じない花街

花街が舞台な割に、BLにありがちなエロさを感じない男芸者の恋物語なんですが、
設定だけ見るとシリアスになりがちなんですが、この作家様にかかるとどこか優しさを
含んでいるような作風になるんですよね。
男芸者とそのお店&置屋の若旦那との誤解&勘違いしながらすれ違って辛抱たまらん
状態で、思いを告げて実は両想いだったと言うストーリー展開でもちろんハッピーです。
帯にも和装萌えなんて書いているのでそれは間違いないですね。

内容は、ちょっと悪ぶった系統のやんちゃ受け様が、遊び仲間で親友と思っていた相手に
彼女と300万と言う借金を被せられ、裏切られ窮地に陥り、闇金から追われている時に
攻め様に助けられ、借金を肩代わりしてもらう代わりに、攻め様の店で男芸者として
働く事に、初めは身を売る下世話な内容かと思った受け様ですが、純粋に芸を見せながら
芸者としてお客様に接待する仕事なのですが、店に出るまでは、踊りの稽古も数か月
びっしりしてからとかなり大変なんです。

感覚としたら舞妓さんみたいなものでしょうかね、芸を磨きながらお座敷にあがり
踊りや三味線を披露するのです。
出会ったころの受け様は半分不良と言うような風体でしたが、踊りを真剣に極める道を
進むながら、意外に生真面目な性格で、借金も直ぐに返済出来るようになりながらも
男芸者としてお店に残ることになり、店でも売れっ子芸者になっていく。
でもそれと同時に攻め様への思いも大きく育っていたのですが、相手にもしてもらえないと
端から諦めムードながらも、攻め様に必要とされる芸者でいたい、ただ攻め様の側に
居続けたいなんて結構健気だったりします。
攻め様はお店の芸者は子供同然で、頭をなでたりのスキンシップをするのですが
それが受け様にとっては嬉しい反面辛い行動でもあり、いつも勘違いしそうに・・・

裏切った友人も出てきてもめ事になったり、受け様の見合い話や、攻め様の見合い話と
小さなハプニングを取り混ぜながら、それでも引き合う心は止められなかったと言う感じの
ラブストーリーでした、書下ろしは受け様にベタボレの攻め様視点でのお話。

1

世界観とキャラクターが好き

すぐそこにありそうだけど、やはりそうではない「男の花街」が
しっとりと表現されていて良かったです。
(そこにありそう、な感じが私は好きでした)

キャラクターも人間臭いというか、リアリティがあって
親近感たっぷりで好感触でした。

良い意味で現実離れした素敵な世界、とても良かったのですが
次に起こる事がなんとなくではなくではなく、かなり?読めてしまう所が
少し残念でした。
お話のながれにもう少しドキドキしたかったかな。

0

ちょっと珍しい?

男花街的なお話は数あれど芸妓さんのお話って珍しいんじゃ?
客と寝るんじゃなくて、ただお座敷に上がって踊ったりお酌をしたり。

ま、それでも花街に入るきっかけや、そこの若旦那と恋に落ちるのは定番といえば定番か。
それでもお互いがお互いのこと好きだって気付かない両片想いなんですが。
芸妓である市弥はともかく、若旦那は市弥の気持ちに気づいてるかなーと思ったんですが、そこはうまい具合に彰が引っ掻き回したって感じでしょうか。
最後もちゃんとまとめてくれたのは彰でしたし。

ところで。
「初恋来々」で書いてた彰のお気に入りって誰?
何人か芸妓さんの名前本編に出てきましたが、その中にいるんでしょうか?
ちょっと気になりました。

0

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