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表紙から、身長差&体格差っていいな~と思って手にした作品。
ぬるいほのぼの系を想像してけど、全然違いました。
全然違って、予想外にかなりツボだった。
表紙から感じるあまあま感はまるでなし。
好きです、これ。
4組のカップルによる短編ですが、どの攻キャラも基本的に鬼畜。
恋愛過程を描いたものから、恋愛未満の片思い段階を描いたもの、別れ話をするような恋人同士を描いたものなど、さまざまですが、
どの作品にも共通してるのは、「好きです」「俺も」という恋愛感情の意思疎通をはかるセリフが出てこないということ。決定的な告白シーンはまったくない。
それが、ものすごく新鮮でよかった!!
相手に対する恋愛感情を言葉で伝え合わないので、「この2人は本当に両想いなのかどうか」、あるいは「このキャラはあのキャラが好きなのだろうか?」ということがいい具合に曖昧にぼかされています。
だから、読者はキャラたちの所作などから、気持ちをおしはかるわけですが、そういう解釈に幅があるのがすごくいい。
イラストは線は少なくて、あっさりした単調な感じなのですが、セリフに頼らない表現方法はとても上手く、センスあるな~!と感じます。
(なんとなく…初期の佐倉ハイジさんを彷彿させるような…個人的にですが近いものを感じます)
動作とか、モノローグとかみてるだけで、「あ、こいつはあいつに恋してるんだな…」とわかるのに、決定的な告白のシーンとかなくて、答え合わせができない感じが物凄く楽しいです。
そういう、ある意味で焦らされるような作品って新鮮でいいです。
■片思いの環状線
表題作。
リーマン×学生。
口数少なくてカッコイイけど、躊躇なくやることヤっちゃうような調子のいいとこもある攻めが非常にいい味をだしている。
「家出したので泊めて欲しい」という学生を泊めてあげるのはいいとして、「お礼に抱いてもいいよ」と言われて躊躇いなく手を出すところなどとんだ『ヒトデナシ』ですが、そのモラルに無頓着なとことかも、なんか良い感じに描かれてます。
ちなみに、彼に一目惚れした学生はショタ属性。
ショタ属性特有の庇護欲をそそられるシーンが非常に多く、やたらとキュンとしてしまった…。
中学生か小学生だろ、というくらいショタっぽい。そんな初対面の学生をガンガン犯してしまうのだから、やっぱり攻はヒトデナシです。そこが萌る(*´▽`*)
結果的に両想いになったっぽいけど、さいごまで甘々なシーンはなくて、そこもよかった。
全然、甘いムードとかないのに、好き合ってんだよな…この人たち…、と思うと余計キュンとするというか…なんだろこのトキメキ…。笑
表紙から想像するに、ほのぼの系の2人ですが、フタを開けてみたら180度違うような結構生々しい感じだったのが、いい意味で期待を裏切られた感じがした作品でした。
あと、1冊の内、半分くらいがこの表題作の話です。割と長い。思った以上に読み応えがあったのも◎
続きが読みたい。
■DROP LINE
高校生同士。
転入した高校で再会した昔のクラスメート(攻)は受キャラがずっと好きだったらしく、再会できたことでタガが外れて、変なウソついて受けを言いくるめて保健室のベッドでバックバージンを奪う話。
これも、受けキャラは絵がショタっぽい。
この作家さんのショタっぽい絵は妙に庇護欲をそそられます。
かわいいし苛めたくなる。
■ある午後の夢
いじめっ子×いじめられっ子の高校生同士。
攻が受への恋愛感情を認識するまでを描いた話。
両想いになるとこまで描かれていないし、エロもないけど、すっごい好きでした!
いじめっ子のデリカシーの無さとか、明らかに恋愛気質ではない思考回路とかが読んでて面白かった。
これも続きが読みたい。
■夏の恋の行方
実は一番好きだった話。
一応お付き合いしてる高校生同士が温度差故に別れ話に発展したりする。
作家自身が「たまには愛がなさすぎる攻めの話でもいいんじゃないかと思って描きました」とあとがきで書いているように、本当に愛がなくて自分勝手な攻めがめちゃくちゃ面白かった。
攻めキャラと受けキャラの温度差や、愛がなさすぎる攻めがいっちょまえに嫉妬する姿など、いろいろツボです。(o´∀`o)
噛ませ犬みたいに登場した脇役でボウズ頭の野球部員がこれまた良い感じの味を出している。
これも続きが読みたい。
全体的に、低血圧で淡々としてる作風だし、気持ちを伝え合うようなセリフもほぼないけど、それでもキャラの行動の中にちゃんと愛が見え隠れしているような……天邪鬼なキャラが多い作品です。
読者に解釈を任せるようないい意味で適当さが出ている漫画。
一見手抜きのようにも見えるけど、センスあるな~と感心してしまうなにかがある。
個人的にものすごくツボでした。
今後の作品が楽しみです。
《個人的 好感度》
★★★★★ :ストーリー
★★★・・ :エロス
★★★★★ :キャラ
★★★★・ :設定/シチュ
★★★★・ :構成
なめんなよ。
コドモの恋は、突拍子もなくて、理屈に合わないことばかり。
でも、これは、その時の本気。
たとえ、どんなに痛くて、泣いちゃったとしても、
自分で、自分がよくわからなくても、
それは、きっと、恋だから。
そんな、甘酸っぱ~い、ちょっと切ないコドモの恋を集めた短編集。
ここに登場する、恋するコドモ達は、けして美少年でもイケメンでもないけど、
痛い初恋(精神的にも肉体的にも)に翻弄されている姿は、地味な容姿なだけによけいに切ない、っていうか、かわいそう。
派手さはないけどサド心をくすぐる、不思議と萌える本でした。
表紙イラストと、ピンクの題字
「いつもあなたを見ていました、『好きです』その一言がいえなくて・・・」の帯
あ、何か切な系のお話なのかな?
作者さん初単行本でしょうか?Webなのか同人なのかは調べてないので不明ですが、思わず期待をして本を手に取りました。
・・・い、い、痛い!!・・・
4本の作品が収録されているのですが、どれも攻めが酷い扱いを受けに対してします。
受けは攻めが好きだからというシチュが3本。
それでも、その扱いはいくら惚れているからとは言え、
いくらつなぎとめたいカラとはいえ、
いくら若気のいたりとはいえ、
攻めが鬼畜とかドSとかだけですまされないモノがあるような気がします。
表題・・・いつも電車で見かける社会人に一目惚れしている高校生。
今日こそはと思い切って告白しようとするのですが、いざとなって尻込みして、ついかけた言葉が「お金がないんです」
泣き出してしまった主人公に会社員は、家出少年だと思い家まで連れ帰る。
始めて言葉を交わしたその日に家まであげてもらえて、主人公はなんとか気持ちを告白したいと思うのですが、それは大いなる勘違いとスレ違いで、身体を差し出す事に。
それしかつなぎとめられるものがなく、しつこく食い下がり、1週間彼の元へ泊まり込む約束を取り付けるも、会話はなく、無理やりする痛いセックスだけ。
そして最後の日・・・
一応ハッピーエンドには持って行っていますが、会社員のプライベートもよく分からなければ、この高校生の主人公の執着の理由がわかりません。
とにかく好きだから気持ちをわかってほしいだけなのに、
一応気持ちは伝わるのですが、何か歪んでいるような・・・
痛いモノ好きな自分でもなんとなく後味が悪いような~~~
主人公がものすごtくショタに描かれているので、背徳感があります。
【DROP LINE】転校によって再び同級生になった元同級生。
彼がバスケ部にいるということで、美人の女子マネと知り合いたい下心で彼に入部の斡旋をお願いすると、ひとつ、条件があるという。
それは強姦まがいの性行為だったのですが・・・
身体から始まる関係もあるさ、、、とはいうものの、これもちょっと切ないかも?
しかし、一応ハッピーエンド
【ある午後の夢】苛めの対象の同級生とキスをする夢をみてしまった不良学生
補習で一緒になったとき、思わずキスをしてしまうと、それから彼は3日間学校を休み、気になる不良。
思い切って彼の家に行き誤ると、簡単に許してくれて・・・
これはまだ暴力はないが、いじめっ子といじめられっ子の様子が何かリアルで深刻に見えてしまって・・・
【夏の恋の行方 】岸田が告白して付き合っているはずの佐久間は、岸田をただのセックスのはけ口のようにしか扱わず、連絡もしてこなければ、女性とつきあっているようだ。
そんな時、声をかけてきた野球部の同級生と仲良くなり、佐久間と疎遠になるのだが、
そんな岸田の姿を見て、メラメラと野球部員にライバル意識を燃やし出す
という、隣りの芝生は青い?失って始めて感じる?ただのわがまま?
そんな愛の薄い攻めが、とてもお子様な、だけど、きっと現実にありがちな男子の様子だな、と思った作品。
多分時系列に掲載されているのだと思いますが、
これ、すごく絵が変化していてビックリします!
痛いけど、ちょっとクセになりそうな、クセのある作家さんのような気がします。
こんな作品を見せられると、他にどんな作品を描かれるのか、とても気になります!
温度差カップル詰め合わせ(T∀T)
表紙の学ランくんの視線と繊細なタイトルロゴに惹かれてジャケ買いして中身との温度差にもビックリしました…。
最初に読み終わった時『クズ攻め×健気受けアンソロですか?』と呟いてしまった。
絵も同一作者とは思えないほど変化しています。後半収録の方が好み。
性格の悪い攻めは嫌いじゃないけれど受けが未成熟っぽいので、ツラさが増量されて…エッチが全場面で痛そうー(泣)
受けの健気っぷりがファンタジーなのに対して攻めのデリカシーの無い嫌なヤツっぷりが妙にリアルで頭を抱えたくなりました(T∀T)
ショタや鬼畜がちょい苦手な私はこの時点で『中立』なんですが、この作者さん、それで終わらせないんです。
最後の最後に受けに対して、ちょこっとだけ救いを残しておいてくれてるんです。
攻めが受けを好きでいる様子が仄か~に描かれています。
これは救いだよね、一応、ハピエン?なんだろうね?といった感じ。
特にベタ甘が好きというわけではないのですが、この作品には意表をつかれました。
と、いうか困った攻めに対して負けない受けが好きなんだな、と自分の趣向を再発見(笑)
立場は対等でなくとも攻めを『う…っ』と詰まらせることのできる受け…武器は気持ちの強さだ!
と、妙な自分発見+【夏の恋の行方】に出てくる野球部の長谷川くんが良い子+読後に即、手放す気にならなかった…を合わせて評価は『萌』で。
表題作はよくある感じのお話でしたが、攻めがなかなか容赦なくて、ちょっと受けが不憫に思えてしまいました
結局は、くっつくのですが学生相手に大人気ないというかイライラしすぎてるというか、殺伐とした雰囲気が絵からは想像できずそのギャップは良かったです
そのほかのお話も、どれも一癖ある展開で面白かったですがさらっと読んで終わる感じかな
4つのお話が読めるのはお得感はありますが、表題作がこれから甘々になれるのか、もう少し追いかけられても良かったのになと思いました
すっきりとした絵で読みやすい作品でした