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「わんこ」というと人懐っこいイメージですが、この作品の「犬」は番犬でした。
ちょっと気になって調べてみたら、「飼い主だけに従順」というドーベルマンやロットワイラータイプも「わんこ」と分類するんですね。
幼児語という影響か、「噛みつかない子」と思い込んでいたので、意外でした。
海外出張で不在ばかりの父との約束で、ずっと同居人である尚を守ってきた竜平。
就職も決まって、やっと一人前の男として尚を守っていけると思った矢先に…。
父子家庭に居候する尚は身寄りがない上につらい過去があって、さらに同性のストーカーを引き寄せる魔性の男風です。
「守らなければいけない存在」というのを読者にわかりやすく伝えるために、ストーカーエピソードを選んだのだと思うのですが、ストーカー登場より先に、店に尚目当てのお客さんが連日わんさか来てるというようなモテエピソードを出してくれた方がもっと入り込みやすかった気がします。
さらに細かいことが気になる質なので、またまた年齢のことが気になってしまいました。
尚が現在30才になる直前で、竜平が大学4年生(22才)。
尚が初めて竜平に会ったとき、竜平は小学生(7〜12才)。
本編には出てきませんが(3回読み返しました)、出版社のあらすじによると尚が竜平と一緒に暮らし始めたのが8年前。
計算が合わぬ…。
8年前に小6だったとしても、竜平は20才にしかなれませぬ…。ぐぬぬ…。
ついでに芳樹の弟・康樹(こうき)のあだ名が「ユッキー」なのも解せぬ。
気になってしまう細かい点はいくつかあるものの、そういうところに目をつぶれば十二分に萌えるストーリーでした。
天涯孤独だった尚がやっと手に入れたしあわせが手のひらからこぼれ落ちてしまったとき、芳樹と竜平が自分を受け入れてくれたとき、どんなに嬉しかっただろうとか、ずっと尚を想いながらも叶わぬ恋だと思っていた竜平の心情とか、大変切ないです。
竜平の番犬っぷりも素晴らしいです。
重箱の隅はつついてもなお「萌2」です。
美しい番犬と美人をぜひご堪能ください。
キレイな表紙だなぁ~と、
発売当初から目の端に引っかかって気になっていたのですが、
他に読みたい本がいっぱいあって、手に取ってもいなかったのです。
で、改めてちゃんと見たら、水名瀬さんの本でビックリw
表紙の絵とタイトルから、
穏やかでゆったりとした雰囲気の本なのかな?となんとな~く思っていて、
その印象は、自分が水名瀬さんの本に持っている印象とは真逆のものだったので。
読んでみたら、
全然、穏やかでゆったりって感じじゃなかったですw
いや、水名瀬さんの本にしてはそういう部類に入るのかもしれないし、
そういう展開にもできそうな設定の話ではあったけど、
なんか良くも悪くもドラマチックで、ああやっぱりなぁ~
さすが(?)水名瀬さん、という感じです。
攻めが小学生の頃に、8歳程年上の受けが家にいきなりやってきて、
攻めがもうすぐ大学を卒業する現在まで、ふたりは同じ家でずっと一緒に暮らしている。
攻めの父親がいきなり受けを連れてきたからなのだけど、
その当の父親は仕事で外国に行ってしまって殆ど家にいなくて、実質ふたり暮らし。
一緒に住んでいるうちに、受けのことがすごく好きになってしまった攻めと、
すっかり成長した攻めに心揺れながらも、いつまでもこの家には居れないと思う受け。
一枚の写真の存在により、受けと自分の父親は恋人同士・・・
そう攻めが思い込んでいるため、ふたりはすれ違いを繰り返しながら物語は進んでいきます。
受けが何度も男に襲われるシーンは必要なのかな?とか、
長く一緒に住んでいるんだから、その期間の想い出とか心の繋がりとか、
そういうエピソードが重ねられるといいのになぁとか、
一番の盛り上がり部分が “勘違い” なので、
それって、事前に尋ねていればよかっただけなんじゃ?いつでも聞けたよね?とか、
なんか色々思ってしまった本でした・・・。
よかったのは、
きっとふたりは今後幸せにやっていくだろうなぁ~ということと、
表紙と口絵のカラーの絵が素敵だったことと、
あとがきの、作者の飼い始めたという猫が可愛いコトやるなぁ~とか、そんな感じでしたw
今回は小学生のころから受様とともに暮らす大学生と
攻様の世話をする為共に暮らす天涯孤独の青年のお話です。
一つ屋根の下で暮らしてきた2人の関係が
家族から恋人に変わるまでの本編とその後編を収録。
天涯孤独な受様は赤の他人である攻様と
ひとつ屋根の下で暮らしています。
海外での仕事が多く不在がちな攻様の父親から
当時小学生だった攻様の面倒を見て欲しいと
同居を持ちかけられられてから
攻様を大切に育ててきました。
受様ももう30間近、
大学生になった攻様が就職を決めた事きっかけに
攻様の家から出て行く事を考え始めます。
そもそも御近所では
受様は親戚だといっている受様ですが
本来なら攻様達親子とは何の繋がりないのです。
しかし攻様にとって受様は
不在がちな父親よりもずっと身近で
家族以上に大切な人になっていた為
受様の「出ていく」宣言は寝耳に水!!
思わず受様をギューーーと抱きしめて
ココにいて欲しい!!と迫ってしまうのです。
攻様が受様を抱きしめたのは
一人の男としての愛情故でしたが
ニブニブな受様は
家族として大切にされているのだと
別な方向で嬉しく思ってしまいます(笑)
果たしてこんな二人の恋の行方とは?!
ひとつ屋根の下で暮らしていた
疑似家族な2人の恋物語になります。
受様を攻様の保護者として
自宅に住まわせることにした父親に
受様を守ってやれと言われた攻様は
優しくて気さくな質らしい受様を狙う
ストーカーの類からも
攻様を守っていていたワンコ君なのですが
父親が受様を同居させているのは
受様の恋人だからだと思っているのです(笑)
それでも好きな気持ちは抑えられず
受様に手を出しちゃったら
受様はすんなり受入れてくれて
恋人である父親が戻ってきても
受様が態度を変えないことにグルグルして
受様がソレをまた誤解すると言う
スパイラルな展開は面白かったです。
但、
受様を付け狙うストーカーとの絡みや
もともと攻様が誤解した
「父親の恋人」と思った訳等は
わざとらしい展開というか
作者的な都合の良さを感じがして
作中ではいろいろと
攻様のワンコ属性が強調されていますが
タイトルに「犬」がつくほどの
ワンコっぷりは感じられなかったです。
読みやすいお話だし
年下ワンコはMYツボなのですが
今回は『萌』とまりとさせて頂きます。
描き下ろしの短編は
攻様が受様にスーツをプレゼントされるお話♪
攻様じゃなくても服を贈るのは~的な
ラブラブな後日談です。
まぁ、これがなくても
この2人なら今後は無問題でしょう(笑)
今回は私好みのワンコな攻様で
北上れんさん『ホネヌキにされたい』をおススメ。
受様がクールビューティなのもMYツボなのです♪
まず、美しい扉絵にウットリ。
海外を飛び回る仕事で、不在がちの父から「尚のこと、守ってやれよ。」と言われてからずっと。竜平はその約束を守っている。人目を惹く美しい容姿の尚は、知らない男から付け狙われたり、ストーカーにあったりするので、気が気では無く。
竜平はいつしか友人から番犬とまで言われるように。
ただ、番犬としてでは無く、竜平は尚に想いを募らせていた。一方で尚は…
さすが!水名瀬先生、二人を取り巻く状況や過去へのこだわりなど。えええ⁈そうだったの、ポイントがいくつか盛り込まれていて。ちょっとしたミステリー、謎解きのような展開になっていきます。(ので、ネタバレはやめておきます。)
コントラストのはっきりした絵柄も緊張感を生んでいます。顔にトーンで陰が付いてる事も多くて。(逆光なの⁈)ヒヤリとした冷たさを感じたりして。
エチはフツーなんですが、受けがカラダが柔らかいのか、ものすごーく脚を開かされていて…変なプレイとかじゃないのに、なんかエロいです。
ワンコで、番犬で、忠犬。そんな犬との日々。
疲れている時に読みたくなる水名瀬作品。
きれいな絵で読みやすくて、キャラクターはかっこよく
よくも悪くも話は深くなく、結構な葛藤や愛憎劇もあったりするんだけれど、
芸術映画じゃなくて、オシャレなTVドラマのようにで表面的にサラッとしていて、
でもおもしろさとキュンとするシーンもある。
つまり気楽なんですね。
だから大好き!ともならないけれど、安定したクオリティで疲れている時には読みたくなる。
放浪壁のある父親を持つ、竜平。
事情があってずっと同居している真面目できれいで、男にもてる年上の男・尚。
犬と言っても執着バカわんこではなく、正統派のお利口な番犬(笑)
受けが身の上や同居したいきさつ、一緒に暮らした年月のエピソードなど、
書き込めばおもしろそうなネタは一杯あると思うんだけれど、それらはあまり膨らまず、
最後の落ちは、サラッというよりも唐突にあれ伏線もなしにそういう話?という感じだったかな。
それにしてもこれを読んで思ったのだけれど、水名瀬作品には父がらみの話多くないかな?
最後後書きの、作者の「猫との日々」の漫画がかわいかったです♡