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『王立魔法士アカデミー』シリーズ第2巻。
前作で起きた事件から数週間。ウィーとルドヴィッグは相変わらず喧嘩ばかり。授業でも失敗を重ねます。でも先生たちからの期待は大きい。なぜならウィーには本人も知らない才能があるようで…。そんなウィーの様子に、ルームメイトでハイ・クラスの同級生・レイモンドは嫉妬していました。落ちこぼれ魔法士候補生なのに先生や優等生の女の子から特別扱いされているように見えていたのです。
ある夜、レイモンドはウィーに賭けを持ちかけ、ドラゴンを使ってウィーを負けさせ、二人を夜の図書館へ忍び込ませます。学園は夜間の外出禁止、処罰の対象になると知っていたのです。何も知らないウィーとルドヴィッグはアカデミーの司書魔法士・フィスカーにに見つかってしまい、変わり者の司書魔法士・モルトロのところへ連行されてしまいますが…。
闇の魔法を巡る事件、第2弾。
難しいことを考えず、ファンタジー作品として楽しめます。魔法とドラゴン、ファンタジーには欠かせない要素ですが、最近の少女小説界ではあまり見かけないかも。手垢が付いた設定なのかもしれませんね。
大風呂敷を広げて雄大な設定・展開にするのではなく、あくまで学園物に徹してシンプルな作品に仕上げた点は評価できます。