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貴公子然とした、しかし実はド変態な義兄と(一人称『私』がキいてます)、
長身イケメンながら野暮ったく、超ブラコンで天然な弟。
「変人」を全面に出さず、しかし言葉の端々からアレ?なんかこの人らおかしいと思わせ、
そこはかとない可笑しみを誘う書き方が、絶妙に面白かったです♪
内容としては、大学生の唯が、5年ぶりにアメリカから帰国した義理の兄・千流(ちづる)と
一緒に住むことになる。
美少年だった子供の頃とは違い、成長して男くさい外見になってしまった唯。
兄に幻滅されたくなくて、美青年の友人・正太に自分のフリをしてもらうが・・・
という、シチュエーション・コメディ的なお話。
唯の嘘は、どう見ても千流にバレバレ笑
素知らぬ顔で、唯をからかう千流の方が、実は色々と隠しごとがあって、
それが段々明らかになっていく過程が面白すぎます。
幼い頃は自分を慕ってくれる唯のため王子様を演じていたが、実は腹黒サイコな変態紳士の千流。
次々と明らかになる根回し、策略、マニアックな趣味には、天然な唯もさすがに引き気味。
「人として終わっている」なんて弟に思われる兄ってどうなんだ(笑)
しかし唯もまた、ニューヨークの兄をストーキングする等、なかなかの執着受け。
千流の本性を知ったあとも兄への愛は揺るがず。互いの嘘もなくなり、恥ずかしいほどラブラブに。
白ブリーフ着衣でのプレイや、裸エプロン、猫ディルドなど、変態プレイにいそしむバカップルの誕生です。アイテムのインパクトの割に、ガッツリ絡むのは一回きりなのですが、それでも劇甘な雰囲気に十分アテれられました。
主人公二人だけでなく、脇キャラも魅力的。
まず、兄がくれたクマ『ちーたん』。
可愛いだけじゃなく、文中で「無機物」呼ばわりされたりと、
ただの愛でられる存在でないところがツボですv
読み終えてみると、クマ尽くしの表紙にも納得。ファンシーで可愛らしいけど、全てを知った後だとちょっと怖い(笑)。
そして、友人の正太と、元ヤンの彼氏・泰司もいい味出してます。
【お兄ちゃんには付き合いきれない】は、本編では痴話喧嘩ばかりしていた彼らの日常を描いたお話。
10頁ほどですが、女王様な正太と、甲斐甲斐しい泰司との関係や仲の良さがしっかり伝わってきました。
「ほのぼの」と「キワモノ」が両立した、バランス良いコメディだと思います♪
義兄弟ものの禁忌感のまったく皆無のラブコメものでした。
娯楽作と言って差し支えないくらい切なさ皆無で純粋に楽しめる1冊だと思います。
子供の頃は天使かと思える可愛い女の子に間違えられる美貌の受け様が次第に大人になるに
従って男らしく凛々しい顔つきに成長していくのですが受け様はそれがコンプレックス。
その理由は母親の再婚で義兄になった兄が子供の頃は女の子みたいで可愛いと
言ってくれていたのに、大人になって成長した姿を見せて嫌われたくないと思っている
筋金入りのブラコンで、更に義兄が現在進行形での初恋相手であるからなのです。
義兄が海外に行っている間に男らしく成長したことで、その姿を見せたくなくて
受け様は5年間も兄から見られないように逃げているのですが、自分が義兄の姿を見たくて
こっそり海外にまで見に行ってしまう天然で健気な一途さんでもあります。
簡単に言えばあばたもえくぼ状態の今回のカップルなのですが、義兄のある意味怖すぎる
執着も受け様にかかれば嫌いになれる理由にはならず、逆に愛されていると思えるので
かなりバカップルなのかも知れませんね。
受け様の子供みたいな悪戯の延長かと思える兄が好きだからの企ても腹黒兄にしたら
可愛い子ほどイジメタイに拍車がかかる感じで、軽く楽しめる内容でしたね。
親の再婚で義理の兄弟になった千流と唯。
出会った時は16歳と8歳で唯は千流に一目惚れ。ずっと千流は唯の王子様でした。唯も女の子に間違えられるほどの美少年。
ですが唯が中2の時に千流はアメリカの会社に就職するといって離ればなれに。
しばらくして唯の成長期が始まりもう兄が可愛いと言ってくれた容姿ではなくなったことを嘆く唯。
大学2年になった頃兄が帰国するので部屋が見つかるまで一緒に住むことに!もう可愛いくない自分を見られたくない。親にも自分の写真を絶対に兄に送らせず、高校も寮に入って接触を絶っていたのに。
という導入部分でした。
最初から普通に会ってれば?と思っちゃったのは話を全否定してしまいますよね。
下手な嘘をついて切なくて辛い思いをするのはお約束。
兄はどこで嘘に気がついてる?とハラハラしながら読みましたが、途中でわかります。
兄が嘘をわかっていたことが唯にばれるところはもっと面白くというかうまくできなかったかなあとちょっと残念。
唯が禁忌の関係で実ることは絶対にないと思ってたのもすんなりハードルを超えました。
兄にとって唯が今の容姿でも世界一可愛いのは良かったです。純情で天然で幼妻のようですね。
兄が腹黒というほどではないかな。変態というのも溺愛の行き過ぎ程度では?ちーたんがまさか!電池の減りが早いと思ったら!
正也にそんなに思い入れを持てなかったので、お兄ちゃんには付き合いきれないは、お兄ちゃんカップルの経過がわかるのは嬉しかったけど正也カップルは興味ないよという感じでした。
兄の壮大な計画が成功しましたね!
”お兄ちゃん”て単語がいいよね((ノェ`*)っ))タシタシ
親の再婚で兄弟になった二人。
幼い頃はかわいくて少女にも見えた受。
大好きだった兄に「可愛い」といわれるのが好きだった。
そこから数年。
家を出た兄には知られたくない。
遥に大きくなってしまった身体に「かわいい」は似つかわしくない。
兄が家をでてから姿を兄に見せることはなかったのだが
突然兄が訪ねてくると言われてしまいパニック。
大学の友人を自分の代わりにするのだが・・・!?
これ、最初から兄はしててやってると思うと
そうとうしたたかで意地悪だなとワクワクしてしまう。
弟視点で進むはなしもまあ、いいんですが
読み手としては、弟の気持ちが分かったうえで
兄視点で読む方が楽しそうだなと思った。
小中大豆さんの3冊目は血のつながらない兄弟モノのラブコメ。
この陸裕さんのカバーイラストに色々な鍵が隠されていて、読み終わった後に見るとまた楽しい♪
呆れかえるほどのブラコンを超越したラブっぷりからくる物語展開が実に楽しい1冊となりました。
主人公も、主人公の兄も中々にいいキャラでしたよv
母親の再婚で兄弟になった兄の千流(ちづる)と、母の連れ子の唯。
女の子みたいに可愛かった唯は兄が大好きで、兄も弟を可愛がり、
しかし、唯が中学2年の時兄はアメリカへ行ってしまう。
ところがそれまでとても可愛らしかった唯は成長期を迎えめきめきと大きくなり、兄の愛してくれた可愛い自分でなくなってしまった事にコンプレックスを抱き、もう兄には会えない!と思っていたのですが、
一人暮らしをしている唯の元へ日本に転勤になった兄がしばらく住む処が決まるまで来るのだと!
自分の現在の姿を見られたくない唯はかわいい外見の親友に自分の身代りをお願いするのですが・・・というお話。
もうはっきり言って、兄がやってきた時点で見えてますよね♪
気分は千流になって、唯のあたふたぶりと間抜けぶり(スマン!)を一緒に楽しめちゃう♪
いくら5年会わなかったからって、現在の唯の姿を兄が知らないとでも?(笑)
さておき、この唯の天然がいいですね~
兄に言われたからって、白ブリーフですよ!白ブリーフ♪
恋人になったラストなんか、裸エプロン~!!!
これって親友のアドバイスらしいんですが、信じて実行するというのがまた(爆!)
このお話クスクス笑っちゃいます☆
元から相思相愛の兄弟ですからね。
ポーカーフェイスでいけしゃぁしゃぁとしている兄ですが、きっと自室に戻ってはあたふたしてる唯にこっそり部屋で身もだえしてるんじゃないかと…
本編のラストで千流が唯にネタばらしをしていますが、【いたずらしないで、お兄ちゃん】において兄視点と初めてのデートの話が。
【お兄ちゃんには付き合いきれない】では、身代わりをした親友の正也の恋人とのラブ生活と、千流&唯カプからもらう恩恵(笑)の話が後日談として。
陸裕さんのイラストが大好きなので、想像どおりのキャラに描かれていて、満足でした。表紙のくまのぬいぐるみ”ちーちゃん”かわいいですねv
萌×2に非常に近い評価です