江名
エッチもしないし、特に山がある話でもなく、
あったか~い気持ちになるかと言われるとそうでもなくて、読後ちょっと切なくもなりました。
でもしばらく続くその心地よい余韻が、なんともいえない良さの証。
あいかわらず今回も、かわいい絵でゲイのリアルを描いてくれていました。
でもリアル過ぎるわけではなくて、
ほっこりもさせてくれて(今回は犬のユタンポが大貢献~♪)、
クスッとさせる要素も忘れないでいてくれて、
そのバランスが絶妙で、自分の好みのど真ん中にくる一冊でした。
この同人誌が良すぎで、
ちるちるのMYページの好きな作家さんのところに、こめりさんの名前を入れましたよw
岸田と浅野(とユタンポ)の毎年の恒例行事、今は誰も住んでいない浅野の実家での年越し。
今年はそれに浅野の生徒の島崎くんが飛び入り参加。
コミック掲載のお話よりも、三角関係っぽさが出ていたけれど、
ドロドロには絶対ならないであろう雰囲気が微笑ましい。
ユタンポは岸田に拾われたこと
岸田と浅野は昔、同棲しかけたけど上手くいかなかったこと
浅野は酔うと大胆になること
島崎くんはまだ童貞だってこと
岸田と浅野の関係もちょっとずつ変わってきていること・・・
そんな事実が今までのお話と繋がって、より3人と1匹が愛おしくなっていく。
28歳の岸田と浅野、まだ高校生で17歳の島崎くん。
同じような子供っぽさも見せつつ、
11年分の経験で、28歳のふたりには見えている現実がある。
男同士なんて「そんな良いもんでもない」という岸田の言葉 ―――
この同人誌を読むとそうだろうな、と思う。
どちらかが女だったら岸田と浅野はもっと楽だったに違いない。
でも、
それでも6年一緒にいて、距離は離れてもきっと心は離れられないふたりだからこそ、
読者も島崎くんも、とても心惹かれるんだ。
「年取ったなー」と言い合うことが、これからもっともっと増えても、
ずっとお互いが一番大事な人であるといいなぁ。
そして、できればそんなふたりの姿がまた見られると嬉しいな。
また、とっても大切な一冊ができました。
ほのぼの(少し微妙)3人と1匹の年越し。
隣人(生徒)目線が新鮮だった【泣きたくなる程晴れた日に】で岸田(攻)と浅野(受)の遠恋が決まった後の話。
本編の収録されている書き下ろしの前に入ります。
冬休みを一緒に過ごすために浅野の実家に向かった岸田は途中で『独り年越し』に途方に暮れる島崎を拾います。
島崎は浅野への微かな想いを自覚していて、岸田もそれには気づいているのでカマをかけつつ牽制するところが大人げないんですが、それは遠恋への不安の裏返しのようで共感できます。
浅野の部屋で高校時代のアルバムや部屋の匂いに包まれて溢れる淡い気持ちに満たされる島崎がくすぐったいです。
この子、いい子なんだよなー。
その階下で、未来を話す大人ふたり。
いつもとは違う意味で岸田の家に挨拶に行くことに照れたような困ったような顔の浅野の様子に岸田が安心した緩んだ表情が微笑ましいです。
岸田と浅野の会話やあんなことやこんなことはけして特別なことではなくて、どこの恋人にも起こる、よくある場面です。
その、あっという間に忘れてしまうようなささやかな会話や出来事から教え子の島崎は大切なことを知っていくのかもしれないなぁ、と思いました。
浅野の飼い犬ユタンポがとにかく可愛い。
抱っこされたり、ポイッと投げられている時の脚の形がやたら可愛いです。
不定期にでもいいのでポツポツと出してほしいなぁ。
何があるわけでもないんだけど短編の歳時記みたいで楽しめそうです。
江名さま
こんばんは~(`∇´ゞ
コメントありがとうございます!
ユタンポ、すっげ可愛いんです(笑)
こちらはk-BOOKSさん専売です。
『こめり』で検索するとヒットしますよ~!
【風花…】もコピー本な感じでJ庭では売られてましたが、市場には出てないみたいですね~。
ワタクシ、実は江名さんのレビューを大変参考にさせてもらってます!
こちらこそ御礼を申し上げたかったので、この機会に!(チキンハート)
ありがとうございます!
クリボウさん、こんにちは。
こめりさん、同人誌出しておられたんですね!
うわぁ~~~~この3人と1匹大好きなんです♪♪♪
じんわりときそうな内容ですね、ユタンポの可愛い姿も見たい~~
レビューして下さらなかったら、同人誌の存在に気づかずにずっといたかも…
どうにも情報収集が苦手で疎くて、残念なヤツなんです(^^;
ありがとうございました! 早速買います~!!