美形ヤンデレ×地味男子の表題作ほか、商業未発表作である緒川千世の原点をあつめた短編集。

  • 紙書籍【PR】

表題作世界は君で廻ってる

深町
イケメンの同級生
牧総一
コンプレックスのある高校生

同時収録作品極上デザート

加地
高校生
夏目
高校生

同時収録作品エセ床屋漫画

高田悠士
理髪店の息子 高校2年
忠近
高校2年生

同時収録作品おろかしくも うつくしく

亮平
高校生
晴海
高校生

同時収録作品ヤスイ タマシイ

森洋介
高校2年生
里見先輩
高校3年生

その他の収録作品

  • 世界は君の腕の中
  • アカルイミライ(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

「牧くんてさあ、すげーかわいいよね」
まごうことなき地味顔の俺に、イケメンのクラスメイト・深町はのたまった。以来、キスしてきたり肌に触れてきたり、深町は俺につきまとう。逃げても泣いても執拗に追われ、ついには淫らな行為まで――。
美形コンプレックスの平凡男子がイケメンに振り回される表題作ほか、幻の商業未発表作をあつめた短編集。描き下ろしも収録。

世界は君で廻ってる/世界は君の腕の中(描き下ろし)/エセ床屋漫画/おろかしくも うつくしく/ヤスイ タマシイ/アカルイミライ(描き下ろし)/極上デザート/あとがき

作品情報

作品名
世界は君で廻ってる
著者
緒川千世 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
ISBN
9784796404365
3.8

(184)

(57)

萌々

(64)

(43)

中立

(10)

趣味じゃない

(10)

レビュー数
32
得点
680
評価数
184
平均
3.8 / 5
神率
31%

レビュー投稿数32

男子高校生にとっての100円

掲載にあたって手を加えたとは書いてありますが、これが同人時代の作品なのかと驚きました。
それぞれがちゃんと完結しているし、雰囲気やセリフ、モチーフもとてもいいと思います。

高校の夏のあの空気。強い日差しをさえぎる校舎のコンクリートのひんやりとした静かさ、やわらかい生徒たちを包む無骨な、重くてぶっきらぼうで融通の利かない「学校」というもの。その中で傷つかないように自分を守りながら、器用に生活していく軽やかさ。
そういう、友達との喧騒をふと離れた時の不思議な感覚がここにはあるような気がします。
この感じを出してくれるとは、只者ではないな、と思ってしまいました。

コンクリートの壁で阻まれた狭い視界の中でうつるものが、そこから抜け出すための光のように登場人物たちを照らしていて、そして見事狭い世界から脱出していくんだなぁとそんなことまで考えてしまいました。

自由にできるものなんて限られている中での「100円玉」というモチーフがとてもよかったです。ちっぽけだってわかっていて、でもそのくらいしかまだ気軽に扱えるものもなくて、もてあそぶように、すがるように、100円玉と絡んでいく彼らが物語に奥行きを与えていたと思います。

中村明日美子さん系だけれども、もっと身近でリアル感があると思います。現実の記憶の中に焼きついた「神」を感じる瞬間を再現してくれているのではないでしょうか。

7

美形と平凡率が高いです(*^^*)

緒川千世先生の作品ははじめて読みました!

【世界は君で廻ってる】
表題作です。美形ヤンデレ×地味男子。美形な人にあまり好感を持てない受けと、そんな受けが大好きな攻めのお話。美形×平凡が好きなのでおいしくいただけました。攻めがヤンデレといっても痛々しい表現が無かったところもよかったです。

【エセ床屋物語】
床屋の息子×クセ毛男子。これも美形×平凡でした。受けが前髪を切ってもらおうと目をつぶってる姿に欲情してキスしてしまう攻めが、高校生っぽくてよかったです。表題作よりこちらの作品の方が萌えました。

【おろかしくもうつくしく】
世話焼き×性悪美人。攻めのことが好きだけど素直になれない受けがかわいいです。教室で普通にキスって…(笑)結局は攻めも受けが好きなんですよね。萌えます。この本の中で1番好みでした。

他にも2つのお話がありましたが、特に面白かった3つのお話をレビューさせていただきました。総合的にオススメなので、神評価です!

6

男前攻め×可愛い受け

短編作品がいくつか収録されたものです。
私は緒川千世先生の作品が本当に好きなので「またとんでもなく可愛い受けと、カッコイイ男前攻めたちが…ありがとうございます…」という感じになりました(笑)
受けは、無自覚な可愛さを持つ子や、執着だったりといろんな子がいますが、全部が全部可愛いです。
攻めは、基本的には男前です。カッコイイ。
また、千世先生の作品はたまにポロッとでるセリフがもう破壊力のある可愛さ、かっこよさなのですが、今回もまた炸裂していました。(ニヤり)
私のように「可愛い受けと、かっこいい男前攻めが好きだ!」という人に強くおすすめしたいです。

5

いろんな高校生が詰まった短編集

緒川先生の作品は、他社さんのも含め全部大好きですが、
その中でも、表紙にもなっている「世界は君で廻ってる」が
特に好みで、何回も読み返しています。
スタイリッシュで、読みやすい絵柄に、独特の空気感。
これは緒川先生ならではの作風だと思います。

美形執着攻めに、自分自身が好きではない受け。
押せ押せで攻めて、それから逃げて、逃げて、でも拒み切れずにつかまってしまう、
そんな二人の関係性が堪らなくいとおしいです。
書き下ろしでのお話も、甘々になりすぎず、殺伐ともしていない
そんな雰囲気がとても素晴らしかったです。
攻めが相変わらず犯罪くさい思考なのがたまりませんw

他にも、たくさんの高校生たちが居るので、
高校生スキーさんには、ぜひとも読んでいただきたいです。

3

寝る前に読む短編集

毎晩寝る前に本を読んでいます。
睡眠導入剤として良い意味であっさりとしたBLが欲しかったので、この短編集はぴったりでした。

特に好きな作品は『ヤスイ タマシイ』
軽い調子の年下攻め×黒髪クール受けは元々好きですが、なぜ好きなのか、どこが好きなのか、が解ったCPでした。
実は純粋な想いを秘めた受け、それを知っているのか優しい攻め、両方可愛いです。

10年後の『アカルイミライ』はじーんときました。
スーツ姿に成長した攻めが、冗談っぽく言った言葉、「ずっと一緒にいたい」とも受け取れる言葉で、受けを泣かせるなんて。
未だに恋人を「先輩」と呼んでるのもすごく良かったです。

他の短編作品も心から萌える設定やセリフが多く、詩集のようなBLコミックに出逢えて嬉しいです。

3

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP