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新刊チェックで粗筋を読んで気になり、また、発売と同時期に開催されている、
「花音コミックス 今旬作家フェア」の『君主様には敵わないッ』の番外編が
収録されているということで、関連作のようだったので、特典ペーパー付き
ということで、いつもの書店で予約して購入しました。
◆『好奇心男子』
◆『好奇心男子の憂鬱』
◆『幕の内』(4コマ漫画)
◆『好奇心男子の告白』
◆『初めて出会ったその日から』(表紙カバー下の4コマ漫画)
◆『趣味=公助』(表紙カバー下の4コマ漫画)
◆『高校時代』((裏)表紙カバー下の4コマ漫画)
◆『そして…』((裏)表紙カバー下の4コマ漫画)
モテない受けの公助くんが、攻めの蒼真くんに告白されて舞い上がり、
旺盛な好奇心から色んな意味で身を滅ぼしながらも活発に行動する姿が
可愛らしかったです。
攻めの蒼真くんは表紙や作中どこでも華やかで凛とした和服姿に萌えました。
本編の最後に、寝言で告白を聞いた蒼真くんの感動と驚きの表情が印象的でした。
それにしても、公助くんのお姉さんの菜穂さんが強者でした。
本のタイトルに憂鬱と書いてあり、作中でも公助くんは憂鬱と言っている
場面がありましたが、読んでいて憂鬱な印象は殆ど感じませんでした。
あらすじには公助くんは大学生と書いてあり、蒼真くんは舞踏家で、
作中では学校が出てこないので、蒼真くんは学生でもあるのか、
大学など学校には行かず日舞に専念しているのか、
作品からは読み取ることが難しいため、どちらなのかが分からず、気になりました。
◆『妄想シネマ・パラダイス』
◆『妄想万歳!』(4コマ漫画)
8ページの短編で、そのうち6ページが妄想でした。
冒頭から勢いよく、とても濃厚でした。
凄いなと思っていたら、何と黒田さんの妄想でした。
現実は顧客と配達員の関係だけでしかなく、
黒田さんの願いが叶うと良いなと思いました。
それにしても、妄想は過激で濃密なのに、
現実の黒田さんの願望があまりにも可愛らしすぎて、
そのギャップに思わず萌えてしまいました。
◆『3回まわってワンと言え!!』
◆『怖いと噂の犬飼君ですが…』(4コマ漫画)
◆『忠犬シロ誕生』(4コマ漫画)
現在はサークルを退会したとはいえ、未だに早乙女くんを
連れ戻そうとする出会い系サークルの人たちと対立していて、
ロミオとジュリエット風のお話でした。
攻めの早乙女くんは完全な忠犬でした。
受けの犬飼くんはアウトドアのオタクで、
その知識と経験の豊富さに好感を持ちました。
犬飼くんは、そのまま苗字の通り、
本当に犬を飼っているのを体現していて面白かったです。
身動きできない二人に対して、変に物わかりが良すぎる
他の部員の気遣いが面白かったです。
◆『君主様には敵わないッ 番外編』
◆『家に帰ると…』(4コマ漫画)
◆『大量の…』(4コマ漫画)
本編のコミックでは、飼っている猫がカクしかいないと思っていましたが、
実は兄弟がいて、その猫の名前はスケです。
そこで空かさず「ヒカルくんの本名、光圀、猫のカクにスケ……、
あ、助さん、格さんか(笑)」と気が付き、そのネーミングに萌えました。
実は子供の頃に二人は出会っていて、その時のお話が良かったです。
英二さんは覚えていないようですが、その頃からヒカルくんは
英二さんのことを想っていたのかな?と思うと、萌えました。
この番外編でも、英二さんには本当のことを告げていないので、
ヒカルくんは今後どうするのかな?と、今後の二人が気になりました。
今回の評価は、あまり迷うことなく「萌×2」です。
収録作品の全てにおいて、物語の内容や展開、人物設定、絵など、
とても萌えて、各話の4コマ漫画すべて面白くて、楽しく読むことが出来ました。
受けの設定は多分不細工設定なんだけど、全然不細工じゃないですよね。むしろ凄く可愛いです。見た目が可愛いとかじゃなくて、照れている姿とか萌×2しちゃいます。特に蒼真にお姫様抱っこ(公助は寝てるけど)されながら「俺も好き…だ」って言ってるところは超萌×2しちゃいます。
同時収録の「妄想パラダイス」はいきなりエロって思ったけど、攻めの妄想だったんですね。実際はヘタレみたいになっちゃってるけど・・・。
秋山先生の作品はこれが初めてだけど、イラストも好きな方なのでファンになっちゃいそうです。
蒼真の美人さもあって告白されて舞い上がる公助というスタートでありながら、
本当は平然と告白する蒼真の方が本当は心の中騒ぎっぱなしという所が
ちらちらと見えるところ(表紙を外すと露骨に見える!)所が好きです。
女形っぽい演技の方がはるかに多いのに服を脱ぐとムキーンだったり、
フツメンそのものにしか最初見えなかった公助のほにゃーっとした笑顔が思わぬ破壊力だったりと、
とにかく表情と体つきの両方に惹かれる話でした。
4カップルのお話が収録された短編集です。
表題作は、幼馴染に告白されて、ゲイへの戸惑いよりも好奇心が勝って、どんどん相手のペースにはまっていくお話です。
大学生になっても振られ続けていた公助に初めて告白してきた相手は、幼馴染の舞踏家で若師範の蒼真でした。相手が男だということよりも、告白されたイベントに大喜びする公助が可愛いです。蒼真の罠にはまっていく、ちょっとおバカなところも好ましいです。
一方の蒼真は、子供の頃から公助が大好きで。余裕ぶってるかと思えば、嫉妬で苦しんでるのが年相応で可愛いです。
なかなか素直になれない公助だったけど、10年待って告白の言葉を聞けた蒼真の嬉しそうな様子に、愛情の深さが伝わってキュンとなります。
他の短編では、妄想が激しいポルノ作家のお話が面白かったです。
表題作を含め4つのカップルのお話が収録されています。
表題作がおよそ本の半分、残りの短編3組で半分の割合です。
表題作はイケメン踊り手×幼馴染でとても可愛い話。
結局最後までいたしたシーンはなく(触るシーンなどはありますが)、あとがきページにそれらしいイラストがあるのみですが、恋となかなか気づけずジタバタする受けがちょっとおバカでとても可愛らしく読んでいて楽しかったです。
思いが通じ合うシーンも好きでした。
そして個人的には短編で1番短いんですが「妄想シネマパラダイス」が楽しかったです。
表題作がライトだったのに続く短編がいきなりハードでおおっ!と思ったら・・・w
こちらは小説家×宅配のお兄さんになります。
小説家を主軸に話が進みますが妄想と本人のギャップがまた良し。
4作ともどこか残念な、だけどそこがいいみたいなキャラ立ちがよく楽しくサラっと読めました。