雀影
このCD、この付録用にオリジナルで作られた、先に原作コミックなり小説なりがあっての付録用の番外編ドラマCDってわけじゃないのね。
注意として、表紙を開くと最初にCDが綴じ込まれているけれど、いきなりこのCDを聞いちゃわないで、まず、本誌の方の「妊娠発覚編」と「マタニティノート」のコミックを読んで、設定を把握してからおもむろにCDを聞きましょう。
男も妊娠って、BLではそれなりにありがちなような、さすがにBLといえどもトンデモなような、そんなお話ですが、これ、ダンナが平川さんって言うところが秀逸。
硬派でツンデレな受けに、デレデレに甘くてお腹の子に向かって幼児言葉で話しかけちゃうフェミニンな攻め。
口調は男っぽくてがさつなのに、家事全般、料理もこなす受けに、オネエっぽい口調なのに家事全般、料理もほぼ壊滅的な攻め。
そんな二人を、殊更男っぽくもないけど適度に硬質な声の興津さんの受けと、甘く優しい声の平川さんの攻めで音声化。
このキャスティングの捻れ具合がなかなかよかった。
付録CDとはいえ、フリートークもしっかり。
短くても、結構お腹いっぱいです。
まず、男が妊娠するという非常に斬新な設定。
「どうやって妊娠するの?」と思っていたら食生活や環境の変化等によるものだという設定が。
しかも妊娠後(?)に人口子宮を作る手術までするという…。
これならどうしたら妊娠するか納得するわ。うん。
ちゃんとエロもあるし、フリト付き。付録CDとしてはしっかりしているのではないでしょうか。
声優さんも豪華だし価格も1000円以内なので自分では満足しています。
(別に内容等バカにするわけではないが、声優さん仕事選べよと思ったのはここだけの話。)
妊娠した後の様々な症状が如何にもBLらしい設定で面白かったです。
雑誌の本誌には『CDの前に読んでほしい妊娠発覚編』が収録されており、
「CDの前に読んでほしい」ということなので、先に読んでから聴きました。
先に読んだからか、聴いてみたら、とても分かりやすかったです。
そういえば、BLCDで興津さんの名前をよく目にする割には、
聴いたのは初めてのような気がします。
受けなのに攻めのような感じがしました。
男らしい感じが伝わってきて、クール受けに萌えました。
平川さんの演技は、相変わらず優しい感じが伝わってきて
安心して聴きました。
攻めなのに受けのような感じがしました。
もちろん平川さんの演技と攻めのキャラクターが
見事に融合していて良かったのですが、
正直、ナヨナヨした感じの攻めが
受けより弱々しくなったのが物足りなさを感じました。
やはり攻めも受けと似たように低く少し太い声のほうが
良かったなと思いました。
そのほうが、男に妊娠させるくらいの精力や勢いが
伝わってくると思いました。
付録CDなのにフリートークが付いているのは、とても嬉しかったです。
今回の評価は、「萌」と「萌×2」で少し迷いましたが、
全体的に平均するとバランスが取れていたので「萌×2」評価にしました。