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すごく好みなお話でした。テンポよく、キャラも可愛くて、友達と恋愛感情の間で揺れている感じが淡くてよかった。
マドンナとは表紙の右端にいるお馬さん(女子)です。
彼女は乗馬クラブのパートナー、安芸くんに恋していますが、安芸くんはクールな野中くんと友達になりたくて一緒懸命。マドンナは野中くんに嫉妬しながらも彼らを暖かく、ときに厳しく見守ったり後押ししたり…。
マドンナ視点なのが楽しくて、いつまでも読んでいたいなーと思ってしまう、可愛いお話でした。
一見、安芸くんの一方的な思いに見えますが、友情でなく「恋愛感情」をより意識しているのは野中くんの方なのですね。野中くんはかなりのツンデレなのですが、決して悪い子ではありません。
恋愛と友情の間で迷う、という感じではなくて、「友情」とちょっと違う、一緒にいると照れるしドキドキするけどこれって何だろ?という、もうとにかく可愛くてこの先をずっと見守りたくなるような2人でした。
初読み作家さんです。
表題作シリーズと表題作シリーズのおまけ漫画の他に4つの短編(「ONE IN AMILLION」は2話モノですが1つとしてカウント)が収録されています。
評価を萌か萌x2にするか迷いましたが、萌x2よりの萌という感じでした。
単行本のタイトルの「マドンナ」というのは、馬の名前です。乗馬クラブでいつも安芸君が乗っているお馬さんなんですね。
安芸君は乗馬クラブで会う同じ年くらいの可愛い少年、野中君と友達になりたいのですが、この野中君がとってもツレないのです。可愛い顔に似合わず、性格がきつくて言葉さえ交わしてくれません。
安芸君が大好きなマドンナさんもハラハラして2人の成り行きを見守っています。
野中君が乗っている馬はボーイと言って、いつもマドンナと会話しているのですが、この会話がとても面白くて。ボケとツッコミになってるのも笑ってしまいました。
安芸君は健気でちょっと天然系、野中君は稀に見るツンデレぶりが冴えてました。デレの部分がほぼ全くないツンさんで、彼は最後まで貫いてくれましたよ。かなり好きなツンデレさんです。^^
最初はツンでも途中でデレる作品が多い中、これは貴重だと思いました。
他の作品も可愛い作品で甲乙つけがたい。
ご近所の幼馴染モノ、同級生で幼馴染モノ、社会人モノと年の差モノ。
おじさんなのにちょっと臆病なリーマンは可愛いですし、恋人に会いに雪の中田舎の道を行く大学生も健気でした。
ちょっとネタバレですが、
この作品集、実はどの作品にもHな描写、いや、キスシーンさえありません。
でも萌え所は沢山あります。
恋の始まりを予感させる萌、恋人未満な萌、会話してる馬さん達に萌(えっ?w)等々、可愛いお話がお好きな方やBL初心者の方にもお薦めです。