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表題作ゆるやかに抱きしめて

佐倉大地
アパートの隣人で同居中の高校生、17才~
藤島湊
華道家元の孫で会社員、23才~

その他の収録作品

  • 湊と洋介
  • かろやかにキスをして
  • あとがき

あらすじ

ひょんなことから隣家の高校生・大地と同居中の湊。好きだと言ってくる大地に戸惑う湊は……!?
描き下ろし漫画も収録!

作品情報

作品名
ゆるやかに抱きしめて
著者
せら 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
ISBN
9784344829398
4

(23)

(5)

萌々

(14)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
91
評価数
23
平均
4 / 5
神率
21.7%

レビュー投稿数6

これで終わるのは、もったいない

マンションが隣同士だった高校生と華道家元の孫の、年下攻めが可愛いラブストーリーです。ワンコのように慕って一生懸命な年下くんと、天然魔性の甘ったれな年上さんが、可愛くてキュンキュンします。

元々隣同士だった2人が同居することになったのは、高校生の大地の両親が復縁することになったから。その日から家事は大地担当で、お返しに年上の湊は大地にハグする約束(1日に1回)をしたのです。

実は、14歳の時から湊に片思いしていた大地。それも、しょっちゅう好きだと伝えていたので、同居することは気持ちを受け入れてもらえたと思っていたのです。でも、湊にしたら子供の言うことだしと、本気にしてなくて。
そんな湊の気持ちを知った大地が、なかば脅すようにハグの約束を取り付けたのです。だけど、そのハグは湊にも心地よくて…。
だんだん心を大地が占めていくのに抗えなくなります。
そんな時に、大地の父親から言われた言葉。
一度は大地の将来のために離れることを決めるのですが…。

お互いに相手を想って、我慢したり必死になったり。時間をかけて困難を乗り越えて、恋人兼家族になっていく様子が萌えます。
大地の、子供だったり大人だったり、いろいろな面を見てもキュンキュンするし。ほんと、大好きなキャラ達です。

おまけに、数年後の大地の弟と湊の友人の話も少し描かれていて、こちらもキュンキュンできそうな予感がたっぷりです。だから、これで終わるのは本当にもったいないと思います。続編を期待したいけど、難しいかな~。

6

愛すべき思いやり人たちがぐるぐると

好きな作家です。せら作品は、か弱そうだったりぽけーっとしているようで、実は芯がしっかりしている魅力的な受けキャラが多いんですよね。タイトルも中味もやさしい感じでインパクトこそ弱いものの、登場人物たちの愛情の行き交いが読み手の心にスーッと入ってきて、多くの方におすすめできる一冊だと思います。甘かったり苦かったり、コメディとシリアス、どちらもゆったりと味わえる作品。やっぱりたまにはこういうのが読みたい!と思わせてくれるようなじわじわくるラブストーリーではありますが、主人公のLOVEというよりも、作品全体として私は感動しました。個人的に、家族の絆や家業を継ぐ者が出てくる作品(ピンポイントですが)に弱いというのもあるんでしょうが。

大地(攻め)は長いあいだ湊(受け)を好きだった。湊は"その好き"に気づくまでにかなり時間がかかっています。あるきっかけから湊は両想いを自覚。このお話...主人公どちらにとっても大切な人しか出てこない、といっても大げさではないかな。そんな中でもトラブルが発生するのですが、それぞれが自分の生き方をしっかりと選んでいこうとするところが前向きで、そのうえで"一緒にいたいふたり"は自立した感じで好きでした。葛藤と、思いやりと、そして誰もがラストには自分の気持ちとまっすぐ向き合うことを選びたいのだと気づく。グッとくるセリフも目白押しで、後半はパートパートで涙がたまってくる展開となりました。ふたりだけの勝手ではなく、真摯な気持ちが伝わることにより皆に受け入れられていくまでが、段階を設けて丁寧に描かれています。女性陣もまた、見ていて気持ちのよい男前揃い!家族に愛され友に愛されてこそ、というあたり、わかりやすいハッピーエンディングとも思いますが、深みがあってしっとりとした読後感です。

そうは言ってもやはり、せら作品ですので...美しいHシーンも。湊が先に脱がされちゃってお前も脱げよってズルッとやったら結局自分が真っ赤になってしまうのとか、ほんとナチュラルな年上の可愛さ満点。向かい合って立ち姿勢のままキスから下へと移るシーンはうっとりしっかり(笑)眺めてしまいました。

描き下ろしも穏やかで笑いがあってやさしい。勝手な希望ですが、やっぱりこちらも年上がゆるやかに押し倒されればいいと思います。モメるとしたってどちらも10秒と持たないだろうから。

5

スピンオフ、期待します!

せらさんの本初読みでした。
1冊、まるごと1つのお話です。

リーマンの湊は華道家元の孫23歳
その湊の隣に住む母子家庭の大地17歳が同居することになった。
大地は14歳のころからずっと湊が好きだった。
別れた父親が母親とまたよりを戻すことになり
部屋が足りないことから、湊の部屋に同居することとなり・・
大好きな人と一緒に暮らすなんて・・・
本当は限界なんだけど、湊をギュッと抱きしめることで我慢する大地。

料理もできなければ掃除もできない湊に対し
すべて完ぺきにこなす大地を最初は都合のいい男と思っていた湊だったが
大地が女の子といるところを見るとイライラしたりしてしまう。
いつの間にか、自分も大地なしではいられなくなっていた。
でも、大地の父親に大地から身を引いてほしいと言われ
泣く泣く自分から離れて華道家元の跡取りとしてやっていく決心をする。

自分が大地から身を引けば、いつか幸せな結婚をして
幸せな家庭を築けるはずと、相手のことを想ってのことだったが
お互いに離れていることが耐えられなくなり・・・

相手のことを想えばこそ選択した別れだったはずなのに
2人とも自分の本当の気持ちではなかったことに気づく。
家族や周りのみんなには悲しい思いをさせるかもしれないけど
やっぱり自分たちの素直な気持ちを分かってもらいたい。

湊は小さいアパートに越し
時はながれ・・・

大学生になった大地も隣に越してくる。
お互いの家族にも理解してもらうことができた。

それから数年後、湊は生け花の修業を続けている。
大地の弟は、湊の友人純菜(当て馬だった)とちょっとイイ関係。
大地は医学部卒業後、小児科医になっている。
そして大地と湊は今まで以上にラブラブなのでした。

どちらかというと、長編のほうが好きな私には
いい長さのお話でした。大人なんだけど子供みたいだったり、
子どもなんだけど落ち着いてたり
変に相手を想いすぎて、自分の気持ちに蓋して我慢する。
相手が幸せになることを望んで、自分の幸せがどこにあるかを見失ってしまいます。
だけど、そんな時に当て馬だったはずの男に助けられたりして
少しづつ、二人の未来を形にしていきます。
最後に弟が当て馬だった純菜のことが好きだったなんて
続き読みたくなるじゃないですか・・
次は、純菜×広海(弟)でスピンオフ見たいです。

2

一途です

作者さん買いです。
とてもきれいな絵柄で大好きです。
家事が得意で面倒見のいい高校生の大地とお隣さんの湊は、大地の母の復縁をきっかけに同居を始めます。
天然なところのある湊は、大地にとって同居がどんな意味をもつのかに全然きづいてなくて。 
少しずつ気持ちの変化に気づいたけれど、大地の父に言われたことで大地のことを考えて距離を取ろうとします。
でももっともっと好きな気持ちが膨らんでしまいます。
松山さん、幸せになってー。

0

年下忠犬ワンコに甘えっぱなし

生活能力が欠如しているようなダメダメな会社員がお世話好きな年下ワンコに
懐かれ、絆され、それがいつしか独占欲を思えてしまう程好きになるラブでした。

アパートの隣人同士で、母子家庭でやっぱりダメダメな母親と暮らす息子の大地、
そんなダメな母親とダメな隣人の湊と家族ぐるみのお付き合いをしている中で
ダメ母が別れた夫と寄りを戻し、別れた夫がつれて行った子供もいて、
狭いアパートでは受験生の大地が大変だと湊は軽い気持ちで同居を提案。

しかし、それがそもそもの間違いなのか幸せの予感なのか、大地は14才の時から
隣人の湊に大好きと思いを伝えていたけれど、湊は本気にもしないで流して終わる。
でも同居を湊から持ちかけられたことで、大地は自分の思いに応えてもらったと
思うが、それは直ぐに違うと解るが、1日一回のハグだけを許してもらう事で
同居をすることになります。

でも、ハグって相手の体温を感じて心を許している相手なら安心出来る行為、
それに湊は大地に完璧餌付けされてるし、身の回りのお世話も頼りっぱなしで
大地は湊にとって当たり前のように甘えられる存在でいつしかいて当たり前
居なくなるなんて考えられない存在になっているのです。

それでも、恋愛の意味で大地に好かれていると言う事が大人の湊の心に波紋を一つ、
そんな時に湊に家元になって欲しいと祖母から願われたり、このまま大地と一緒に
暮らす事に戸惑いが出初めるが、大地が女性と一緒にいる姿を見た事で
湊は自分の中で育っていた大地への思いを自覚してしまう。

そして湊は大地の思いを受け止めて相愛になったのもつかの間、大地の父親に
二人の関係を気付かれ、やはり家族ぐるみで親しくしていた事もあり、
大地の父親から大地から離れて欲しいと言われ、湊はそこで大地の未来を
潰してしまう事は出来ないと、大地を守りたい一心で何も言わずに姿を消してしまう。

切なくて甘くて、家族愛も感じられる最後は温かさを感じるラブストーリーでしたが
思うに意外に年下ワンコは湊が自分がいなくては生きていけないとしたたかな事を
考えていたみたいだけど、その時には自分の方が絶対離れられないくらい愛に縛られて
いるような展開で本当に切なく甘い感じでのラストで良かったです。

4

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