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彫師のセイナを訪れた、ちょっと変わった客・ジン。意外と世話焼きな彼に、清名はすっかり懐いてしまったが……。
普段利用している電子書籍販売サイトで、1年前に「H・K(ホンコン)ドラグネット」が課金数ランキングの50位台に入ってて、絵がすごくキレイで好みどストライクだな~と思ったのが乃一さんを知ったきっかけでした。
「この世界は僕と君を繋ぐ」も良かった。
(以下、かなり辛口意見です。ご容赦ください)
でも本作は10年前の作品というのもあり、セリフ回しやコマ運びに違和感があったり、体の描き方がおかしかったり、内容も薄かったりと漫画制作技術そのものがまだかなり粗削り。
タイトルもイミフで、舞台は南米っぽいのに日本にしかないヨーヨー釣りがあったり世界観もごちゃ混ぜ。
(「刺青」と「タトゥー」を区別するのは日本語だけですしね。架空の現代日本ならば納得)
「そうゆう」が2回も出てきたのもモヤった。
(もちろん正しい表記は「そういう」)
トータルで私は満足ですが、万人にはオススメしません。
でもキャラの顔が本当に、本当にキレイでイケメンパラダイスだし、服装や髪型など、キャラデザすべてがオサレでかっこいい!
最後のタトゥーもすごく良かった。
なので表紙と試し読みで「あ、こういうの好きかも」と思われた方には、非常に読む価値があると思います。
もちろん現在はものすごく上達されているので、もし絵柄がお気に召されたら他の作品もぜひ読んでみてください。
とにかく全体的に雰囲気とキャラがカッコいい作品だな、ということにつきます。
セイナもジンもスリムだけど華奢じゃなく、キレイでカッコいい。
セイナの最初の登場のときの姿も、2回めに出てくる時のパーカー姿も、なんかカッコいいです。
だいたいマンガだと、話の中で「あれ?気付かなかった」っていう見た目でも、読者には、あまり違って見えない事が多かったりしますが、セイナは確かに顔は同じなのになんか違うーって感じられました。
それにセイナ兄のトーマとも、顔は似てるのかもしれないけど、似てるかな?って思っちゃう感じで違って見える。
お話の方は、セイナが家族と仲違いして家に帰れなくて7年という、わりとシリアスっぽい設定ですが、その理由がわかってみると、あんまりたいしたことなくて拍子抜けで、シリアスさを求めると残念に思うだろうと思います。
本人にしたらそう思い込んじゃったらそう思っちゃうのかもしれないけど、兄は別にツンデレでもなく、弟大好きな感じっぽいし、そんな感じで接してたなら、その一言だけで誤解するかなぁ?という気もしてしまいました。
「母さんごめん」の寝言も、特に母と何かあったってわけじゃなく、ただ期待されてたのに政治家になれなくて〜という、これもまたただの自分勝手な思い込みなだけで・・・。
そこら辺は、深く考えず突っ込まず、サラッと流して読むやつだなと思いました。
ジンの仕事も、なんとなく趣味でやってる程度な感じの古本屋と、メインの稼ぎは株だそうで、全然ガッツリ仕事してるふうじゃなく、そこそこいい部屋に住んでて、あーほとんど遊んでるっぽいのに、軽く「株で〜」とか、マンガだからこその軽い感じでうらやましいよねって思いました。
ジンのいれた刺青ですが、最初の案はだいぶラフな感じだったんですね。
もっと幾何学模様っぽいのかと思ったら、出来上がりが写真みたいなタイプの人物像で、「え?こういうのだった?」って思って最初のデザイン画を見直しちゃいました。
作者さんが刺青大好きだそうで、私はセイナのみたいなのとか、昔の部族?っぽい幾何学模様なのとかは好きでカッコいいと思うけど、写真ぽいタイプは暴力団ぽくて好きじゃないなー。
とにかく、ストーリーはあまり深くどうこうじゃなく、全体的にカッコいい雰囲気を楽しむ作品だなと思います。
作者さんの他の作品を探してみたら、マンガはあまりなくて、小説のイラストが多いんですね。マンガも試し読みしたら、この作品みたいなかっこいい感じのキャラなのがなくて、ちょっと残念。
あとがきで書いていらっしゃる、刺青に対する憧れが当方にもよーくよーく分かります。
写真等を眺めているのが好きです。
ヘソや腰骨の辺りに入っているタトゥーはエロティックですし、背中一面のモンモンとなればこれまた重々しいかんじがたまりません。筋肉で盛りあがった二の腕に描かれるものもまた素敵だと思います。
ですので、わたしは[彫師・セイナ]をお目当てに拝見いたしました。
彫り物が入っているのはセイナだけではなく、登場するキャラそれぞれに入っていましたので目でも楽しめましたし、少しやんちゃなキャラたちですが皆お茶目で可愛らしくほのぼのとする連載で不安もなく読了しました。
またブラコンお兄ちゃんもいい味を出しています。舞台がこの世界ではないまた別の場所の話、という辺りも好きな点です。(政治抗争のある不安定な地域、ということなのでもしかしたらこの現代かもしれませんが、なんとなく違うように感じました)
作中、見た目のやんちゃさとは裏腹になんども無邪気な笑顔を見せるセイナはとても可愛らしく、この華のような表情こそ兄やジンを惹きつける理由なんだろうなと感じました。
そしてうっかりキスをしてしまったジンのあの、とんでもない顔ったら!(笑) 仕方ない、恋には勢いとタイミングが必要ですもの!
お話の内容自体はやや軽めで、私にはグッと入り込むことができなかったので中立とさせていただきましたが、キャラクターのデザイン等々はとてもおしゃれです。
セイナももちろん綺麗で可愛らしいのですが、攻めのジンももちろん格好いい!黒髪短髪ヤンチャって極みだと思います。
本編ではキスのみのふたりでしたが、描き下ろしではベッドシーンをしっかり拝見できました。大の男ふたり狭い作業台で…、というのは読者側、燃えます…!
アンジくんがかっこよかったり、ベッカー先生がブラコン兄ちゃんに矢印出ていたり、気になることをぷんぷん匂わせた内容でしたので、ぜひともその辺りの詳細を知りたい限りです。
彫師のセイナが主役なのだけど、舞台はどう見ても海外もので社会情勢が
ちょっと混乱している異国、そんな街で彫師をしているセイナことセナは
政治家一家の息子みたいなんだけど、訳有で家族と離れ今は親しい仲間と
一緒に賑やかに暮らしている。
何やら家族との確執がシリアス的にあるのかと思ったら、ラストでまさかの内容は
それって勘違いの一方的な兄弟ケンカで、解ってみたら即家に戻れるレベル。
政治的な混乱とか色々作品内に盛っていたから、どんな展開かと思ったら
ブラコン兄と、誤解したままの弟がブラコン兄の友人のジンに刺青を入れた事から
結果的にジンの強引さで兄弟仲が解決し、ジンとも相愛の関係になる内容でした。
内容的には誤解と擦れ違いの話でしたね。
刺青の彫り屋にやって来た客×その店の腕のいい彫師のお話で、
その刺青(というよりタトゥー)が、とても美しいのが印象的な本でした。
ヤクザが背中に背負っているのとは全然違って、
特に攻めが受けに彫ってもらったのは、
アシンメトリーで、ああ、こういう彫りもあるんだなーーキレイだなぁ…
素直にそう思う感じのものでした。
絵の雰囲気とも合っていて、それもとてもいいなぁと思いました。
ただ、ちょっと、
わたしは勝手に勘違いをしてしまって…!
攻めがツレに紹介された彫り屋に行くと、
その店の彫師(受け)が、とても腕がいいということと、
ツレと同じ名字、つまりツレの弟だと知ります。
そしてツレは、
今は自分も家族も弟には会えない状況なので、
どうか弟を見守ってやってほしいと攻めに頼むのです。
攻めはめんどくさいと思いつつ、受けに惹かれていって、
受けとツレが7年も疎遠になっている理由を知って…と話は進んでいきます。
ツレは男性で、単に攻めの親友だったのですが、
わたしは長く一緒にいる恋人なんだと勝手に勘違いをし、
(だって、ツレって普通夫婦に使う言葉ではーー??違うのかな?)
すでに疎遠な兄弟が男を巡ってさらにドロドロな展開!?
そう思って、ドキドキしながら読み進めてしまいましたよ…(^^;)
(ちょっと最近心が弱っていて、誰かが傷つく展開にとても弱いのです…)
で、そうじゃないと分かって、
あれ?となって、
さらに、兄弟が疎遠になった理由が思ったほど大事ではなくて、
も一度、あれ…??とw
勝手な話ですが、
どうも肩すかしをくらった感じになってしまったのですよね…
再読すると、
タトゥーが素敵なほのぼの話、といったところかな?
ちょっと印象は薄めなお話かと。
でも、
乃一さんの本は絵柄と雰囲気が好みなので、新刊が出たらまた読んでみたいです♪