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大好きで、何度も読み返している作品です。
受けの江利也が健気でとても魅力的な人物です。
とは言っても、最初は浮世離れしていて仕事に対しても幼馴染の秘書まかせで、「仕事はちゃんとして!」と気になり感情移入できるかなぁと思っていました。
しかし、伊吹に恋をしてから仕事に興味を持ち成長していく様子が微笑ましくいつの間にか江利也のキャラクターが大好きになっていました。
対して伊吹は酷い男だなとも思うのですが、誤解するのも仕方がないのかな?
自分にただならぬ興味を抱く江利也に対して、「夜のお誘い」だと勘違いして初めての江利也にちゃんと慣らしもせずに抱いてしまうんですよね。
確かにあれだけの美貌なら恋愛経験も豊富だろうと思う気持ちもわかりますが、江利也が可哀想でした。
自分の事を慣れていると思いこむ伊吹相手に初めてとは言えずに、「久しぶりだから…。」と言うしかなかった江利也が健気で愛おしいです。
最後の方まで伊吹は江利也の事を誤解したままですが、ちゃんと誤解は解けて伊吹は今までの事を悔やみ反省しているところが見られてよかったです。
江利也は伊吹のタイプではなかったようですが、健気でピュアな江利也にメロメロの様子も見られて大満足です。
伊吹も江利也に対しては勘違いしたり傲慢なところもありますが、仕事に対して向上心もあり男らしく魅力的な人物です。
美形で恋愛経験がなく勘違いされて可哀想な目に合う受けという設定が大好きなので、こちらの作品はとても面白かったです。
美貌に恵まれ家族に溺愛され過保護に育てられ浮世離れした江利也が純粋で可愛い。
初恋の割に猪突猛進で本社社員の伊吹に慣れてると思われるのは気の毒だった。
順調に進んでると思いきや伊吹には葛藤が…身分差ありすぎだし悩むの当然。問題が起こった事で尚更違いを実感したよね、江利也への八つ当たりは褒められないけど。
そこからの江利也の頑張りは拍手、叔父に関しては反吐が出るけど、そこまでしても助けたい江利也の必死さに感動する。
自分の気持ちに気づいた伊吹も頑張った!
叔父には痛い目あってほしかったけどラブラブな2人に安堵。楽しく読めました。
……っていう諺をね、思い出したんですよ、読み終わった後に。
確かに、けた違いの御曹司(しかも激しい美形)って江利也みたいになっちゃうかもしれない。
自分の言動が周りに与える影響が大きすぎるので感情表現が慎ましやかになったり、何もしなくても必要以上のものが手に入るので何かに夢中になることがなかったり。
何と言っても、人と争う必要がないので意地悪じゃないし狡くない。そして、人に気づかいをしないし、自分の行動や要求の理由を説明しない。
つまり、何考えているか良く解らないけれど、本質はとてもピュアなんですよ。
江利也は伊吹に一目ぼれをします。
初恋です。
今まで何一つ夢中になったことのない御曹司が、その恋に夢中になるさまはとてもとても可愛らしい。
そして、仕事で成果を上げて花形部署に異動したいという野心を持っている伊吹を見ているうちに、自分も仕事に前向きになったりするんです。
なんていじらしい。
このお話のキモは、こんな江利也を愛でることなんだと思うんです。
もうとにかくかわいじらしい!
でもぬけてて笑える!
庶民でちょっぴりがさつな伊吹は江利也に食事に誘われ(ちょっとした勘違いの結果として)体を重ねることになって、他人が見たら明らかな恋人ポジションについても「自分とは単なる遊びだ」って思っちゃうんですよ。「自分の価値はそんなもんだ」「捨てられてみじめな思いをしたくない」って思っているからですね。
ある事件があって、江利也は伊吹が自分のことを恋人だと思っていないことに気づかされます。
ここからの江利也が凄いんだ、このお話。
頑張りすぎて、ちょっとばかり脱線気味のところもあったんですが、私はここからの展開に結構感動した。
『必要は発明の母』なんだけれども、それと同じように『成長の土壌は真摯な恋』なんだと思ったんですよ。
お話の進み方はほんのちょっとばかりトンチキがかっていますが、頑張る登場人物を手に汗握って応援する立場にストンと落ちる読書スタイルはBLの王道だと思いましたです。
多分コメディだと思う、いや、きっとコメディだ。
名倉作品コメディによく登場する本人至って真面目の天然がゆえに、どこかズレているキャラクター。
それが結構健気な純愛の様子を呈しているところの、真面目に行ってしまうと王道のベタコテになってしまう部分をちょっと抜かせたその配置は、絶妙に楽しませる♪
この微妙なずらし方のノリと展開が大好きだ☆
それは、誤解思い込みでお付き合いが進行してしまうところにある。
その美貌で祖父が亡くなる前に遺言を描き変えた程の容姿を持つ、坂浦開発の末っ子御曹司・江利也。
皆に溺愛されて超箱入りで育った彼は小さな子会社を一つ任されているが、幼なじみの圭一に頼り切りで自分はお飾りになっている。
そんな彼が、赴いた親会社で目が離せなくなったのが販売部の社員・伊吹。
彼の総てを知りたいと必ず来させるように根回す周到さで伊吹との食事にこぎつける。
ただ単に”ものすごーい興味”でしかなかったはずなのに、それをセックスの誘いと勘違いした伊吹は、自分の保身と出世の為に江利也とセックスしてしまう。
実は江利也は恋もしたこともなければお付き合いもしたことがない童貞で処女だったのに…
そんなとんでも勘違いからはじまったお付き合いですが、
今までお飾りだった江利也は、伊吹を好きなんだと気が付き、仕事に意欲を持つようになるから、恋って人のやる気を起こすのよね!
金持ちボンボンだから態度は傲慢なんだけど、天然の傲慢だから威圧的じゃない。
伊吹に関心を持ったのも恋だと気がつかなくて、それでも流されるままにセックスさせられちゃって、初めてだったのにそういうそぶりも見せないで
その後伊吹に満足してもらおうと、アダルトグッズを大量買いしたり、伊吹の言葉で一人暮らしを始めて見たりと、その実情はものすご~く健気なんです。
力があるのに、天然という部分で嫌味に見えない好ましさ
・・・ただ伊吹は、格差のある目で見てますけどね。
そして伊吹。
彼はしようがなく江利也につきあっているのが丸解りです。
社長の息子だからと、遠慮も持つがとりあえず好意は受けておく・・・出世の為。
だけど、その出世をするために江利也にこびへつらい、何かおねだりをしたり、彼の権力を自分のモノと勘違いしたりの傲慢さはない。
対江利也でちょい傲慢なだけw
仕事も一生懸命やっているし、基本向上心のあるいい奴なんですよ。
ただ一点、江利也の気持ちを誤解している点を除いては。
展示場のトラブルや、江利也の嫌っている本部長の叔父(悪代官みたいだw)のトラブルがあって、
そのトラブルに江利也が誠心誠意で対処してくれたことで、圭一の苦言でやっと江利也の気持ちがわかり腫れて恋人になるというもの。
マジで江利也は健気でしたからね、ほだされないわけないですよ!!
ラスト展開も波瀾を予感させて面白そうだな~♪
それにしても、幼なじみの圭一がわりがあわない感じがするのだが、彼にも良いお嫁さんが来るといいですねv
萌×2に非常に近い萌えです!
大企業の御曹司で大株主、何もしなくても一生贅沢をしながら生きていける。
そして、家族にメタメタに溺愛されて過保護に育てられ、なんでも欲しいと
思う前から与えられているような環境が働く意欲も心を何かに動かされることも
余りないような浮世離れした美貌と合い待った主人公の江利也。
26才と言う若い身空で既に楽隠居生活しているような江利也を心配し、
家族が江利也の為に会社を作りお飾り社長にしてしまう。
それでも幼なじみで片腕とも言うべき社員や優秀なブレインに囲まれ
業績を何気に良かったりして、人手不足で幼なじみに連れられて行った
江利也の父が社長を務める本社でモデルルームの担当者として紹介された
販売営業の伊吹にまさかの一目ぼれをしてしまう御曹司。
恋愛経験も何もない、箱入り御曹司の江利也は伊吹に初対面から興味深々、
それが恋だと気がつかないうちに、幼なじみの助言に従い、食事に誘い、
ピュアな気持ちで親しくなりたい、気に入っていると相手に告げて、
でも相手は本社の社長の息子から食事に誘われそれもホテル内のレストランだし
相手の機嫌を損ねる訳にはいかないと、職場での立場も下心にあって、
江利也からセフレ関係に誘われていると思い込みご奉仕のつもりで抱いてしまう。
江利也も妙な所で言いよどみ、Hの経験も恋の経験一つないのに、ある振りを
何故かしてしまい、伊吹にみっともない姿を見せたくないと強がりしちゃう。
健気なんだけど、どこかズレていたりして、更に伊吹に誤解を与えてしまう。
初めて見た相手を唖然とさせるくらいの美貌の持ち主だからエロ相手に
不自由していないだろうと伊吹が思い込むのも解る気がします。
江利也の健気さが全て誤解される原因になっているのも何やら可哀想なのですが
本人は相思相愛の仲だと疑ってもいない、初めての恋が江利也の無気力を
行動的にしたりして、良い影響を与えている分、突然起きた伊吹の仕事の
トラブルで、伊吹に放たれた手酷い言葉で自分の独りよがりだったと気づく。
それでも、やはり片思いだったとしても相手に傷つけられても健気な愛は
終わらない、今までのお飾り社長が嘘のように恋した相手を守ろうとする。
ギリギリまで恋する相手に誤解されてしまう展開ですが、
最後はもちろんハッピーエンド、意外に今後は伊吹が尻に敷かれるのかもと
想像してしまうようなラストでした。