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君が恋に落ちる相手は、私であってほしい。
ファンタジー以外での神は 自分的には珍しい。
2014年に電子本で購入。超好きで、何回も読み返しでましたが
イラストが入っておらず、ぼすこ先生の絵をどうしても見たくなって
とうとう紙媒体も購入。それぐらい好き。
何が好きって、やっぱ攻めさんの紳士っぷりがたまんない。
さりげなく、でもちょっと押し気味に支援の手を差し伸べる・・・・
うーん、ノブレス・オブリージュ 万歳!
そんな攻めさんの影となって支えていく執事、秘書!くーたまらん!
天然無色な でも大学生 そんな超美人ってわけじゃない、
そんなとろくせー奴はいやじゃ という方は、お止めになった方がよいです。
この受けさん、人が好過ぎるので。
唯一好きじゃなかったシーンがあり、それはないだろーとかねがね思っていたのですが
(二人で心通わせた後の車内ラブシーン。受けさんが超積極的になっちゃった)
今回、ぼすこ先生の挿絵で、すごく印象が変わりました。
超いやだったシーンが、うん、これならありかも と思えるように。
いやー挿絵の力ってやっぱ偉大。としみじみ思いました。紙買ってよかった・・・
もう一点。ラッキーなことに初回特典ペーパーがついてました!
ありがとう、売ってくださった方!!!!
素敵な外国人×鈍感で学者バカな眼鏡主人公
自分的に好きな作品でした。
凌辱強姦や主人公を貶める罠など、けっこうなぐらいかわいそうな事態が起き
最終的に主人公の悲痛な叫びが心に突き刺さりました。
「なにやってるんだよ!2人共」と叫びたくなります
最後の最後まで心が通い合わない話も読んでいる方が面白いのですがかわいそうな気もします(;^ω^)
表紙買いをした1冊で、表紙の2人のなんだか……ひきつけられますよね
これから起こりうる事を!
評価買いです。「たとえ~」シリーズがよかったので、こちらにも期待して読んでみました。
前半のクラウスと春季の穏やかな関係に癒されました。研究一筋で恋愛なんてかけらもない春季を可愛がる様子が甘く、うっとり。そこに横やりを入れてくるテオドールのウザさと言ったら!w
クラウスにすげなくされたテオドールが案の定卑怯な手を使ってきまして、それが本当にウザい。正体に気づいているんだから、クラウスももっとしっかり春季を囲い込む黒さがあればよかったのですが、そこは紳士でした。そのおかげで春季はひどく追いつめられてしまいます。
で、そこからの救いを私はもっとたくさん読みたかったです。紳士なクラウスが春季を大切に癒していくところをじっくり読みたかった!
つらい経験をしたからこそ春季の気持ちに変化が訪れるし、そうでもなければ鈍感な春季はいつまでたってもパトロンと被保護者のままでちっともBLにならない(笑)ので、仕方なかったとは思うのですが。春季の急変にびっくりしてしまいました。
そのあとは幸せそうだけど、立ち直っていく春季と、それを支えるクラウスの苦甘い様子には絶対に萌えたと思うからこそ、そこを読みたかったです。
もっとページ多かったらよかったのに。
と、思うくらいいい雰囲気でした。
オーストリア史を学びにウィーンにやってきた春希。
悲願だったウィーンへの留学。
教授の紹介により数多くの文献を保管してある侯爵家にやってきた春希は時を忘れて読みふけってしまう。
声をかけられ顔を上げるとそこには美貌の侯爵様が。
随分長い間居ついてしまったことを詫びた春希だが、日頃の不摂生がたたり侯爵様の前で倒れてしまったのでした…。
学者馬鹿と称された春希。
純真無垢で素直で鈍感でちょっぴり世間知らず。
そんなところがたまらなく可愛いのですが…そんな性格が祟って、春希は酷い目にあってしまいます。
壊れる寸前の春希が本当に痛々しい。
だけど壊れてしまう前にクラウスの手が差し伸べられて良かった。
真っ直ぐで絵に描いたような好青年と、少々癖はあるものの頼りがいのある見目麗しい侯爵様のお話をたっぷり堪能いたしました。
綺麗な表紙とタイトルからせつない系かと思うんですが、かなり主人公が追い詰められていく痛々しいストーリーでした。
いとう由貴さんの本って、これ以外にも受けがかなり酷い目に合う作品を読んだことが何度かありますが、これはその中でも重めです。ほとんど病むくらい精神的に追い詰められていきます。
自分はというとそういうのは割と好きで、もちろん最後はハッピーになるからだけど、この作品は好みでした。
主人公の春希はオーストリアの歴史を学ぶため、ウィーンに留学中。
元貴族のクラウスと学校の教授を介して知り合い、彼の持っている文献を見せてもらえることに。
クラウスは気難しいとされている人物なのですが、春希の前では優しく大人です。
彼は春希が気に入って、研究に没頭して日常生活がおろそかな春希に食事を世話したり、留学費用の援助までしてくれます。外人だからか年上だからかかなりの紳士。
紳士攻めだとワクワクしていたんですが、途中、春希が好きになって思い極まり強姦…という。
紳士攻めを最後まで見たかったので、やはりBL的なある意味お約束の展開に若干がっかりしました。
それからいろいろあって、春希はどんどん追い詰められて行くのですが、あまりに精神的に追い詰められるのは苦手に思うかたは結構つらい展開ですので、楽しめないかもしれません。
最後は自殺を考えるくらい病んでいます。
最後が駆け足なので、クラウスが駆けつけて大団円・・・なところにあと一ひねりあってもよかったなと思いました。
クラウスに凌辱された日から、気持ち悪いとクラウスを否定した春希が「男性同士でも恋ができる」と認めるシーンは素敵でした。
でも肝心のクラウスに対して恩でなく、愛情を感じているその気持ちってちょっと伝わりにくい。凌辱されたのに…とも、思ってしまう。
この春希の気持ちを、「抱かれたから気になる」というよりはもっと今までの日常から、何かしらクラウスにときめく要素を入れて欲しかったです。そこを補完したらきっと、この素敵なタイトルの重みが増すのではないかなぁと思います。
これだけ読むと「いつか恋に落ちる君へ」という意味がちょっとしっくりこない気もしました。
読み終わってみると案外さらっとしたお話だったなーと思うんですが、ここまで痛々しく、でもきれいに終わらせるのはこの作者さんの持ち味だと思います。イラストはすごく綺麗で、どの挿絵も見ほれてしまいました。