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大学助教授の蓮水は、世界でも有名な現代美術家。
彼に憧れて大学に入る生徒も多い。
そんな生徒の一人が朱音流一。
今は蓮水の助手をしている。
流一は蓮水の事を尊敬しているが
1人の男として恋をしていた。
イラストが若々しいですが
キャラはしっかりしています。
別作品でその後の2人も見ることができるも嬉しいです
蓮水がかわいがっていた猫がなくなってしまうお話はとても
辛いです。
その辛さをわかる流一もとても優しい。
荒々しい中にある繊細な一面が素敵です。
現代美術作家兼大学助教授・蓮水彰(ちょっと変わり者?)と、
彼に憧れて助手になった朱音流一の恋のお話です。
大人なのに、我侭でヤキモチやきの蓮水も、
そんな蓮水に振り回されっぱなしの流一も、可愛かったです。
蓮水の飼い猫の文太が老衰で死んでしまった話は切なかった…。
何も聞かなくても、蓮水の態度で気付いて、お花を供えてくれた流一に
悲しいのに泣けないんだと言った蓮水。
素直に涙を流してくれる流一がいたからこそ、一緒に泣くことができたのかな…。
悲しみを分かち合ったり、心の隙間をそっと埋めてくれる相手がいるって
素敵なことだなぁ…と思いました。
ずいぶん前の作品なので、絵柄はちょっと古めだなと感じましたが
読んでいるうちに気にならなくなりました。
5カップルのショートの詰め合わせです。表題作は1・2で2作品あるというのが面白いです。
はっきり分からない作品もあるのですが、すべて学生が登場するという共通点があるように思います。
助教授×助手
「SAY YOU LOVE ME」
「たまにはこんな休日をでも」
「蓮水先生大好き」
「フロム イエスタディ2 蓮水先生と流一くん ~冗談ですか愛ですか~ 」
女装して劇に出ることになった流一に嫉妬する彰先生。ペットが死んでしまう切ない話。電話が来ないと不安になる流一、ネコ扱いされて怒る流一の話でした。
高校生同士(たぶん)
「それは青くて透明でとても不思議な」
静電気体質の友人と、その幼馴染のほのぼのラブストーリー。やらしいことしようとしたら今まで平気だった静電気が発生するようになるというラストが面白かったです。この後どうしたのかな。
中学校養護教諭×中学生
「保健室へいらっしゃい」
「フロム イエスタディ1 旭先生と市川くん ~復讐ですか愛ですか~」
ピュアなのは演技ではと疑っていたら、やっぱり10年後に本性発揮!に笑いました。
大学生?×フリーター?(なんとなく)
「HOME」
放浪癖のある恋人に不安になる統理でしたが、誕生日に帰ってきたという甘い話。場面は夏。
古本屋店長×高校生
「雨音を聴きながら」
雨、晴れ、雷と天気が効果的に使われていて、素敵なショートだと思いました。
スピンオフ作品にしっとりとした雰囲気の「うつむく視線」がありますが、そちらは全4話の長編ということもあり恋人になるまでの過程もじっくり描かれています。こちらはポップで楽しい作品集でした。
18年前に発行されたようで、今とまずタッチが違います。キャラクターデザインは似ているんですが、全体に濃ゆい。黒々としていて、輪郭が濃い。今の繊細さとは違うので、最初は見づらいなぁ、と思って途中で諦めたりしてました。再読するに、いや、楽しいじゃん!と思い直したりしていて。
「うつむく視線」にチラッと出ていた、蓮水先生と流一くんのお話しと、全く関連しない保健医と男子中学生のお話しが「フロムイエスタディ」として?後日談が描かれています。その他、わらわらと別のカップルのショートストーリーが挟み込まれ、少し不思議な構成になっております。
「うつむく視線」のトーンと違って、蓮水先生のキャラクターも少し若いのか、(先生の筆致も若いので)既にエチの時はおっさんくさいエロさでもって、流一をメロメロにしてはいるのですが、あまり余裕が無いというか。現代アートをやっていて、尖っているのか、ちょっと猫みたいなつかめなさ、なのだ。そして、美形だ。さっさと流一くんを剥いてしまう。
その先生に振り回される形で、二人の関係はスタートしている。
保健医の旭先生と、中学生、市川くんとの禁断の(‼︎)関係の方は打って変わって、アホエロ・コメディで、終始、攻め視点の旭先生で描かれていて。こちらはハッピーなトーン。「フロムイエスタディ」として、大人になった市川くんとの関係、下克上を匂わせてもいるので、楽しみながら読めます。美少年の誘い受けを断れなくて、葛藤する旭先生が楽しい。
その他、高校生同士、大人と高校生、風来坊と幼馴染(?)など。懐かしいおもちゃ箱をひっくり返したかのような、短編集です。
あとがきによると、高久さんが初めて漫画を書いた頃の作品から出版された2000年の頃の作品までが収録されているようです。
作品によって絵柄が結構違います。
コマ割や展開がちょっと昔の少女漫画っぽかった作品もあって(おそらく古い作品だと思われます)、なんだか懐かしい感じだなぁと思うものもありました。
Hは今と比べたら控えめな描写だと思います(笑)。
こういう作品も描かれていたんだと興味深く読みました。
乙女な展開やコミカルな作品が多いです。