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『選抜組は恋ができない』の続編です。と言っても、メインは生徒会長で、他のカップルはあまり登場しません。他のカップルのその後も読みたかったので、なかったのは残念です。
だけど、選抜組の掟の、恋愛禁止を守りながらもずっと片思いしていて、最後に生徒会長の恋が叶った時には、感動してキュンキュンします。
この生徒会長のお話が1冊の半分ぐらいで、残り半分は繋がりのない短編が2作品収録されています。
その短編のうちの一つの、『共犯者とワルツ』が凄く面白くて気に入りました。
お互いに同じ女性に酷い目に合わされて、交換殺人をネットに依頼した2人。
全然知らない他人だったのに、ネットが縁で会うようになります。
愚痴を言ったり、復讐のやり方を相談する内に、仲が良くなって、お互いの良さに気付いていきます。そして、お互いを守ろうと、お互いに復讐を止める姿にキュンキュンします。
おまけに、2人を手玉に取ってた酷い女性には天罰が下ってて、スカッとしました。
もう一つの短編は、兄弟もので、ちょっと薄暗いお話だけど、最後に救いがあったのが良かったです。
どのお話も、文句なく面白くて好みだったので、迷うことなく神評価です。
前生徒会長と現生徒会長のお話ですが…。。。
すみません、前生徒会長の弓沢が現生徒会長の大道寺を「毛並みのいい犬」と表現しなければ、犬と思いませんでした。
確かに犬です。
どちらかというと、ボルゾイとか、北欧・ロシア系の、白の長毛系。
ただ同時収録、特に最後の話の方が気に入ってしまって、生徒会長は…の印象が薄くなってしまいました。
というより、表紙を見たときに、普段の大道寺が白抜きの髪なので、本編で弓沢も白抜きの髪と判明したとき、どっちがどっちか、一瞬区別がつきませんでした。
ただ、弓沢のようなきれい系を描ける立野真琴先生はさすが、と思いました。
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