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アダルトグッズメーカーで巻き起こるリーマンラブ。コミカルで面白い上に、痛いほどの純愛に心動かされる。
和馬はおバカだけど美男子で素直、直球で新美にぶつかっていく姿は清々しい。九鬼も友情を大事にしつつアプローチする努力は涙ぐましいけど、新美が奇天烈すぎた。新美の奸計に嵌って、互いが気になってく2人、でも新美の存在があって‥。互いに新美をこえる存在になっても、それぞれが相手を思い遣り、想いを押さえ込んでるのが苦しかった。苦しかった分、恋人になれた時は嬉しかった。不器用だけど純粋な2人が可愛くて素敵でした✧*。
自信家で、自意識過剰のナルシストで、「オレ一神教」の熱烈な信者。周囲に何を言われようが、自分に都合のいい解釈しかしない。主人公がそんな、アホでアレなヤツで、舞台は社食ですら「スカ●ロ」やら「ザー●ン」やら危ない用語が飛び交うアダルトグッズメーカー。どんだけ凄い世界に連れて行かれるんだろうと恐る恐る手を出したのに・・・なんなんだこのすっきり爽やかな読後感は。
和馬は美大卒業後、販売部で通販サイトのウェブデザインを担当する25歳。半年前に開発部主任の神ががった美人、新見(35)に一目惚れして以来人目もはばからず猛アタック中。「性行為を前提として、僕とお付き合いしてください」しかし研究のことしか頭にない新見には毎度つれなくあしらわれ、彼の保護者を自任する同期で営業部長の九鬼からは目の敵にされている。九鬼は新見の大学時代の同級生で、彼もまた15年もの長きにわたって、新見に片思いしていたのだ。
しかしそのくらいでめげる和馬ではない。不都合な現実はすぐさま彼の脳内でいいように変換され、再びたち上がる原動力となるのだ。性懲りもなく求愛を続けるうち、新見から思いがけないお誘いが。「一緒に開発中の新製品を試したい」喜び勇んで彼の指示通り、ジョックストラップ付きコックリングなるものを装着し、彼が調合したというアヤシイ媚薬も服用してホテルの部屋へ。しかし暗闇の中、彼を押し倒してきたのは華奢な美人の新見に似つかわしくない厚い胸板と立派すぎるブツを持つ男・・・九鬼だった! まんまと新見の策略にはめられたと悟る2人。でもいったん燃え上がったカラダは収まりがつかず、和馬は九鬼に処女を奪われてしまう。
成り行きで抱いた和馬にも、九鬼はやさしかった。身体の相性も大層良く、初めてなのに尋常じゃなく感じてしまった。仕事でも九鬼のもとで大きなプロジェクトに挑むことになり、厳しい中にも包容力抜群、部下にこぞって「アニキ」と慕われる九鬼に次第に惹かれてゆく和馬。でも彼の新見への15年越しの想いを知っているから、あの一夜はなかったことにするしかない。
普通は、いくらイケメンでも性格があんなにアレだと、周囲に総スカン喰うとか、少なし関わらないように遠巻きにされても良さそうなものだけど、この和馬、意外なくらいみんなに嫌われてない。「営業部、厳しいのかい?」古巣の開発部の上司や同僚は、最近仕事に打ち込むあまり、めっきりまともになってしまった和馬を案じて声をかけてくる。どうもみんなの認識で和馬は、今まで通りアレな感じでいいらしいのだ。夜は九鬼を想って布団の中で一人号泣することがあっても、せめて仕事の上だけでは軽蔑されたくないと懸命に頑張る和馬は、たしかにけなげでいじらしい。新見もたった一人の友人九鬼にだけは特別な感情を抱いていると知り、自分の気持ちは殺して「もう一度ちゃんと新見さんにぶつかってみろ」と九鬼の背中を押したりもする。この和馬のキャラが、本作の意外なほど爽やかな読後感を生み出しているのは間違いない。
そして九鬼も、ちゃんと和馬の可愛さに気づいてた。ただお互いに、相手の一番は新見だと思っていたから、くっつくまでには曲折はあるのですが。相愛になってからの九鬼はもうお世話体質全開で、10歳年下の和馬を思うさま可愛がり倒すベタ甘カレシになってました。欲を言えば、新見にだまされてたときの初エッチがすごくスリリングで盛り上がったのに対し、ラストの両想いエッチは少々あっさりしすぎて物足りなかったかな。あと、スピンオフで新見にもぜひ恋人を!! 研究だけを愛して人間には興味なしと言い切る宇宙人キャラに、どんな相手なら恋心が芽生えるのか、とっても興味あります。
アダルトグッズメーカーの販売部員・和馬(25)と、
営業部長の九鬼(35)。
二人は美貌の開発部長・新美(35)をめぐる恋敵同士だが、ひょんなことからペアのコックリングをハメられ、鍵を外すためセックスする羽目に・・・
なぜそうなったかというと、玩具開発に命をかける新美の策略なわけですが(←この人が一番の変人)、二人はそのセックスがきっかけで意識し合うようになります。
元々似た者同士な二人。
九鬼(攻)は今は丸くなったが
学生時代はナルシストで、新美といるため就職先をアダルトグッズメーカーに決めたようなぶっ飛んだ人だし、
和馬(受)は、九鬼に輪をかけて
自分大好き…というかアホの子w
最初は根拠のない自信とおバカな勘違い発言がただただ面白いキャラなんですが、まっすぐで嫌みのない性格は純粋さ故で、九鬼への想いを自覚してからは九鬼と新美のため身を引こうとする等、意外と健気なところが可愛い。
九鬼が甘やかしたくなる気持ち分かりますv
そんな二人ですが、新美への想いは真剣で
新美を介することでお互いの一途さや健気さを好ましく思い始め、惹かれ合っていく流れがコミカルかつ自然で良かったです。
コックリング、乳首クリップ、イソギンチャク触手と玩具プレイもありますが、根は優しい九鬼と和馬のやることなので、そんなにハードではないです。
道具を使わないラストの両思いエッチや、後日談SSで新美のためパンケーキを焼く九鬼など、出来上がってみると実に甘い年の差カップルで、高身長イケメン同士で見た目にもさぞ絵になりそうなお似合いの二人でした♪
あほの子が出てくる最高に面白かった話です、ナルシストで自信過剰で素直なポジティブ
素直なポジティブと言うのがカワイさのポイント、単なるナルシーだと嫌味だけど
打たれ強いかと思えばヘタレだけど天然前向きあほの子なので立ち直りが究極に早い。
そんな受けである和馬が恋した相手は同じ会社の年上研究員。
美人で近寄りがたいクールな面が微笑になれば和馬の一目ぼれ指数は天井しらず。
でもこの美人さんは、棘どころか殺傷能力の高い武器を常備している
マッドサイエンティスト気味で15年来の付き合いのある友人ですら実験の為には
平気でだまして裏切る悪魔のようなノンケ美人。
そんな悪魔に恋しているのが和馬と恋敵で美人の友人でもあり攻めになる営業部長九鬼。
始めは美人な新美を真ん中に挟んでの恋敵同士。
それが新美の策略に嵌り、恋敵同士がHする事態になるのです。
ノンケ新美さんの強烈キャラも楽しくて、このひとで1本読みたいところです。
恋敵同士のふたりがまさかの恋になるストーリーは、和馬の何故か愛さずにはいられない
くらいに可哀想なほどおバカキャラがとてもいい味だしていて楽しめるのです。
それにこの会社はアダルト大手メーカーなのでその手のお道具も出てくるし、
新美さんの発明品はかなりシュールなのですが、エロかったです(笑)
自称完璧にカッコいい攻めキャラの和馬が受けキャラになって可愛がられるのもいいが
一緒に仕事をする機会が出来てから和馬が持ち味だったおバカポジティブが揺れる事態が
発生したりと軽いノリだけでない面白さもあって楽しめます。
おバカな子ほどかわいいものは無いと実感できる作品だった気がします。
同世代にとっては腹立たしいお馬鹿も
年上からすると可愛く見えてしまうものか…(^^;)
昔から自分大好きナルシストの和馬が仕事場の美人に一目ぼれ(勿論、男!)
すぐさま告白玉砕ですが、ポジティブ思考の持ち主なので
それからも新美にあの手この手で告白です。
そこに登場するのが新美と同期のやり手部長・九鬼。
なんでもその九鬼は学生時代から新美のことが好きで
新美を挟んで和馬と火花散らしてます。
が、その新美に騙されてお互いエッチすることに!!
それからお話はなんとなくこの2人でくっつくんだろうと
よくあるパターンを想像してたのですが、そこには落とし穴が。
和馬は当然九鬼を好きになるのですが
九鬼は新美と付き合うことになった!!
あらららら…
ん~和馬切ないっ!と思いながらもそのまま終わる訳もなく読んでいくと
九鬼の方も実はな展開。
結局新美さんは2人の気持ちに気づいてて当て馬的存在をしてくれたのかな?
くっついた2人は新美のよこす大人のオモチャで毎週末お試しされるのでした。
最後ショートに九鬼目線でのお話が入ってましたが
和馬が可愛くてしょうがない感じでした。
九鬼が和馬を甘やかすのは読んでて好き~っ!!
やっぱり年の差はいいっ!!