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これは自分をBLへ舞い戻らせた作品です。
社長令息・柊一が15歳の誕生日に父が冴木という少年を引き取ってきたのが出会い。
柊一は何でも卒なくこなし、日々男らしくなっていく冴木にコンプレックスを抱いて、冷たい態度で接してしまうのですが、大学に二人が閉じ込められてしまった時に心を通い合わせていくシーンは幸せそのもの。けれど、父の会社に二人が就職した時に対立せざる負えない状況、冴木の秘めた野望を聞かされて二人の関係が一気に破綻していく姿は、まるで昼ドラみたいで、のめり込んでしまいました。
特に今まで鉄の塊のような無骨な冴木が、自分の野望を露呈していく辺りは見ていてゾクゾクしました。下剋上って素晴らしい……。
下剋上を成し遂げた後で破綻し、主人と奴隷という二人の関係が、どうやって恋愛関係に発展されていくかは見物です。
冴木視点の番外編・野獣失格は、本編で少ししか語られていない二人の過去話。
柊一への妄執・憧憬など、冴木の魅力満載で号泣しました。
どれだけ大切に想っていたかよく分かります。ただ、彼はかなりヤンデレ気味なので要注意。柊一はよく事件に巻き込まれるので守るのが大変そうですね、冴木……。
下剋上・主従関係が好きな人におススメです。