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表題作狼は恋に啼く

ツァス
21歳,王家の次男
ウル
19歳,王家に嫁ぐ定めの白鹿

同時収録作品狼は幸せな夢をみる

アリオン
19歳,文官学校の学生
イェケ
18歳,同じく学生

同時収録作品狼と身代わりの恋(前・後編)

アラクシ
王家の三男 24歳
サラ
双子の白鹿 17歳

その他の収録作品

  • 狼と身代わりの恋 その後(描き下ろし)
  • 狼シリーズ設定&キャラ紹介
  • あとがき(描き下ろし)

あらすじ

山脈の奥深く、狼の言葉を理解し使役しながら、狼と共に生きる民族がいる。そこでは稀に白い髪を持つ「白鹿」と呼ばれる子供が生まれ、王族に嫁ぐという宿命を背負っていた。そんな「白鹿」として生まれてきたサラは、王の末息子のアラクシと番(つがい)になることに。幼い頃からアラクシに想いを寄せていたサラだったが、一方でサラの双子兄・ナラのことを、アラクシ好きだということも知っていた。「好きな人の隣にいられるなら、たとえ身代わりでもいい——…」そう思っていたはずのサラだったが——…。

作品情報

作品名
狼は恋に啼く
著者
りゆま加奈 
媒体
漫画(コミック)
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアコミックス
シリーズ
狼は恋に啼く
発売日
ISBN
9784861347115
3.9

(112)

(43)

萌々

(38)

(20)

中立

(8)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
17
得点
435
評価数
112
平均
3.9 / 5
神率
38.4%

レビュー投稿数17

攻めたちには土下座してもらわないと!

3組のカップルのお話です。世界は同じ?

攻めたちに言いたいことがありすぎてたまらないよ〜。

とにかくコミュニケーションが足りなさすぎ!なのに他人の話を信じすぎ!
受けの人権ないがしろにしすぎ!
受けをバカにしすぎ!思い込みで暴走しすぎ!

特に最後のカップル。
幼い頃の初対面の一目惚れが全てなの?
双子だよ?一目惚れしたと思い込んだ方が兄とくっつき、残りの方も兄を好きなんだろうも残り物同士その思い込みで身代わり花嫁にして…。ひどすぎる。
やっぱり身代わりにすらならないみたいな…。受けは頑張って頑張っていつかは自分を見てもらえるようにって健気にウゥ(泣)

一目惚れが実は本人だった?他の男と二人で会ってた?貴様はそんなことで受けのことを好きだと?土下座して謝ってください!

1

全ての始まり。始祖の物語。連綿と続く、恋と宿命。

本作が狼シリーズの最初でもあり、全ての始まり。狼と白鹿の恋と宿命の物語。
私は、現在進行形の「狼の花嫁」から遡って読んでいるが、時系列的にも彼等の歴史的にも、本作が一番旧く、さらにデビューコミックスだという。
「狼は恋に啼く」→「狼は花の馨り」→「狼の花嫁」
という順だが、それぞれ独立した物語なので、何処から入っても問題は無い。
狼と白鹿の宿命を司る恋人たちや、その宿命に抗う恋人たち。周りの人達。
この設定世界観から生まれた幾つかの物語の一つだ。そして本作はオムニバス形式でそれぞれの恋と宿命を描いて行く。

◆ 「狼は恋に溺れる」ツァスとウルの場合。
2人は幼馴染だが、それぞれ狼と白鹿の宿命の子なので、将来番う事が約束されている。
けれど幼ない頃からツァスを愛していたウルは、ツァスが運命の為に番うのだと思うと切ない。何とか愛するツァスの役に立つ者になりたいのだ。必死で勉強しようとするウルを見て不安になるツァス。ツァスこそウルに執着しているので。ウルが自立して自分の元から去るのでは無いかと疑っている。すれ違う恋人たち。
という、この世界の掟をシンプルに表した短編。プロローグに相応しい幕開け。

◆ 「狼は幸せな夢を見る」アリオンとイェケの場合。
こちらは珍しく、平民同士の幼馴染。彼等には背負う宿命が無い。貧しい村で育った2人は何とか村を出て生活している。アリオンは恋人であるイェケに「良い暮らし」をさせたいが為に無理をして働いて働いて。勉強もして。いつもピリピリしている。会う時間も減った。
そしてイェケを悲しませている。本末転倒なのだ。イェケを幸せにしたいのに。
という、大切な事に気付く物語。

◆ 「狼と身代わりの恋」アラクシとサラの場合。
王族であるアラクシの番いになるサラ。サラはずっとアラクシを愛しているが、アラクシがサラの双子の兄・ナラを愛している事を知っている。これは切ない。
ナラは、アラクシの兄・ハリムの番だ。父王の後継者である兄には何も敵わないと知っているアラクシのコンプレックス。それを全て分かった上で、健気にも気丈に振る舞うサラ。
どんなに愛しても、アラクシの視線の先にはナラがいて。兄の背中を羨んでばかりのアラクシ。もちろん、アラクシは本当の恋と、大切な事に気付いていく。
物語の中で少しずつ成長する2人が愛おしい。

狼たちが王宮をウロウロしていたり。彼等は王族に忠実なボディガードであったり。
始祖の物語より、狼は白鹿に恋をしたという伝説から、白鹿の末裔である「白鹿様」にとても懐いている、というのも可愛い。この後、物語は壮大になって行くのだが、そのどれにも狼たちが見守っている、というのもとてもいい。彼等に見守られて恋人たちはそれぞれの人生を歩んで行くのだ。
「民族BL」を謳うだけあって。王宮に入る時や、番の儀式に纏う白鹿の衣装や装飾品が煌びやかで美しい。これは作品が重なる毎に見応えも増して行くかと思うので、その変遷も楽しいです。

3

狼と白鹿と・・・

さすが、評価の高い作品です。
衣装細部にまでこだわりが深く、その美しさ、そして内容の深さに感動してしまいました。
1冊同じ世界ですが時代が僅かに違うのか、3つの物語から成っています。
どの作品もとてもステキですが、やはり3章からなるラストのお話は切なくてとても愛おしい。

この世界観でずっと本を出しておられるのですね。
最新刊はまだ物語が続いている。
追っ掛けします♡
エロ好きな私が、そうそうエロのないこのストーリー、このりゆま先生の、すっかりファンになりました+.(≧∀≦)゚+.゚。

4

続編?と思うような展開

ファンタジーはある程度「読もう」という気持ちにならないと踏み込めないジャンルだと思っていましたが、まったくそんな心配はいりませんでした。
あっという間に引き込まれます。

【狼は恋に啼く】萌2
幼い頃にツァスに告白をされたものの、まだ返事をできないでいるウル。
白鹿だから番になってくれるのか、自分には白鹿であるという価値しかないのかというウルの葛藤が見事に描かれていて、初っ端から胸を鷲掴みされました。
ツァスの言葉足らずな不器用さからもウルを大事に思ってるのが伝わって、しあわせを願わずにはいられない2人でした。

【狼は幸せな夢を見る】萌
ある日両親が連れてきたイェケを、両親亡き後も大切に慈しんできたアリオン。
身を立ててイェケを番にと思っていたけれど実は…という話で、3組の中では一番さらっと読める話でした。

【狼と身代わりの恋】(前後編) 萌2
双子の白鹿のナラとサラ。
王家のハリムとナラが番になった日に、ハリムの弟のアレクシから番の申し出を受けたサラだったが…。
身代わり、切ないですね。泣けます、ものすごく。
双子で見た目は何もかも同じなのに、自分は選ばれない。ひとを好きになっただけで、自分の何が劣っているのか、何が足りないのかということに常に苦しまなければならないなんて、何てつらいことでしょう。
アレクシはナラが好きで、サラに対してもそれをはっきりと言います。
サラ目線なのでサラの気持ちは丸分かりなので、余計に切なさが止まりません。
冷たいアレクシをもっと責めてやれ!と思うことが何度あったでしょう。
それにしても誤解が解けて良い方へと進んだものの、納得できない気持ちが消えず。
結局アレクシがナラを好きだったのは初対面の一目惚れのせいで、その後の交流で性格も好きになったとかではない?
ずっとサラをナラの身代わりにしてきた、という表現が双方から出ているけれど、秋祭りのことをこれまで一度も誰とも話していないのがすごく不自然に感じました。
その誤解のせいで切なさが生まれたわけですが、何かの続編なのかと思うくらい過去の話やハリムとナラのことが出て来るけれど、これがデビュー作品ということは、別にハリムとナラの話があるわけではなく。
ナラと一緒にいたいけど、身代わりにお前といてやる的なことを言ってきたとしたら、本当に何てやつなんだ…としか言いようがないアレクシですが、誤解が解けたあと「そんなに信用できないか」って言うシーンがありまして。
どの口が!?と思わず口に出てしまいましたよ。
これ、ハリムとナラの話があって、それを踏まえた上で読んだらさらに良さそうだなと思うくらい、作者さんは分かっていて断片的に回想シーンを出すけど、読者にはそこまで伝わらないという箇所がいくつか感じられたのが残念でした。

「こういうものが読みたい」と思って、ここまで完成度の高い作品を描けてしまうなんて、ただただ感服いたします。
狼ものは「番」の概念のおかげで安心して読めるものが多いので、地雷が多い方には特におすすめです。

0

見た目以外に民族感はない。

好き!泣ける!

動物の狼はいっぱい出てくるけど
貴重だから?動物の白鹿は出てこない。

狼と身代わりの恋 その後
気持ちが通じてより甘くなるアラクシがよき。

お付きの人たちの区別がつかないんだけど
仕事中に、自分の疑問を解決するのにやってくるサラに付き合わされたり
仕事中にイチャイチャする2人と同じ部屋で仕事だったり
振り回されてる周囲を応援したくなる。

どのペアも狼は思い込みが激しい。
白鹿が強いペアがいてもいいと思うんだけどな。

3

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