おまけ付きRenta!限定版
羊、鹿、鬼──哀しさを秘めた、有角人たち。
靴屋シリーズ以外の青山さん作品は初めて読みます!
羊、鹿、鬼――――
頭にツノが生えた「有角人」と人間の恋を描いた
切なくも温かい作品集。
姿形は普通の人間と変わらないのに
たった一つの部分――「ツノ」があるというだけで
好奇の目に晒される。
そんな人間社会の哀しさを寓話化したような面も感じます。
■【逃げたヒツジの捕まえ方】全4話+描き下ろし【my name】
記者のヒデは、天才数学者で羊のツノをもつ「有角人」イーライを見つけるも取材拒否され…。
遺伝子疾患に冒された有角人の悲劇はとても切ないです。
希少種としてひっそり暮らしながらも、数学の真理を求めずにはいられないイーライ。
紛争地域にいた頃の心の傷があるからこそ、目先のスクープより目の前の人を救うことを優先できるヒデ。
それぞれにポリシーをもつ二人が、互いを癒し、元気付けていくような、温かなお話です。
表紙から分かる通り、イーライがひじょーに美人です!
しかも有角人の特性で、口の中の構造が独特だとか…
セクハラするつもりが、逆にキスで骨抜きにされてしまうヒデに萌えました(*´ω`*)
Hシーンは最後に少しだけど、
イーライの背中のアップがとても綺麗で(長い尻尾がステキ)
二人ともすごくいい顔してて、感無量でした。
切なさと萌えと感動がギュッと詰まった表題作でした♪
■【キラキラのキミ】
大学に入ってからツノが生えてきたシロー。
女の子はツノが珍しくて寄ってくるだけ。
そんな斜に構えたシローが、昔からの友達・祐人にだけ見せる恥じらい顔が何とも可愛い!
ずっとシローを見てきた祐人の健気さも可愛く、
癒されるお話でしたv
■【転校生のツノイ君には角が生えている】
この話に一番心を持っていかれました!
ちょっと前の日本が舞台。
転校生のツノイ君は、子どもの頃から「研究動物」として全国各地を転々としていた。
削られても生えてくるツノ。
肘に埋め込まれた発信器。
緒方はツノイ君のことを知るにつれ、いけないと思いつつもツノに触れてみたい欲求が高まり…。
ツノイ君を好きで、助けたいのに何もできない。
そんな緒方のまっすぐな想いが、少しでもツノイ君の救いになっていればいいなと思います。
そしてラスト2ページが………!!
バッドエンドではないけど、二人のこれからが気になって仕方ない。
作家さんにとって「大切な一本」とのことですが、自分にとっても忘れられない話となりそうです。
■【ニルの湖】
田舎の屋敷の次男・秋生のもとへ
鹿のツノをもつ外国人青年が訪ねてくる。
亡き兄の留学時代の学友だった彼との会話から、
生前の兄のストイックな生き様と
秘めた想いが浮かび上がってくる。
切なくも優しい救いが見えるお話。
■カバー下には、各話に登場する「有角人」についての解説と、それぞれの話についてのあとがきが載っています。
この世界観を大事に大事に書かれた作家さんの想いが伝わってくるようでした。素敵な一冊です☆
有角人オムニバス。
設定もエロ度も様々だが、一つだけ共通なのは角のある人との恋物語。
そう当たり前でもないが、
レアではありながら世の中で認知されているらしい角。
そこは説明も突っ込みもなく、マイノリティの生き方や
彼らに惹かれていく人間の思いが、描かれていく。
ヒツジ角あり、鹿角あり、生え変わりだったり……
角にも色々あるけれど、
どこかコミカルでありながら愛おしい感じがいい。
表題作は、ジャーナリストと世の中から隠れている天才数学者の話。
超魅力的な表紙は、この数学者のイーライさん。
お互いに過去に心の傷を受けた二人。
ジャーナリストのヒデは、当初はスクープを求めて近づいたのだが、
ユーモラスなやりとりの日々の中、二人の距離は近づいていく。
彼が世の中から逃げる理由は、実はとても重く……
角やしっぽ、彼の裸体ははなんとも魅力的!
成長を止めたコニアの見せる表情や、
無心に壁に数式を書き続けるイーライ、
彼の幼い頃の名前のエピソードといった
はっとする美しさが散りばめられながら、
全体としては重くなりすぎずない塩梅が秀逸。
ちょっと可笑しくて、切なくて、優しく印象的な物語達。
この言い尽くさない物足りなさこそ味だと思う反面、
続編を期待してしまうのも、また本音。
※読者の皆様、有角人とのキスって興味津々じゃあありませんこと?
草食の舌……うーん、どんな感じなんだろう?(ワクワク)
恋人になって下さいとは申しませんので、
一度体験させて下さる有角人様いらっしゃいませんかぁ〜w?
モフモフで可愛いヒツジかと思っていたら、
とてもスレンダーで美人なヒツジなんです!
あ、でも、可愛いところはたくさんあります(๑´`๑)
寝ぼけてヒデに抱き付いちゃうところとか!
ムキになってチューしちゃうところとか!
草食動物とキスするとどうなっちゃうのか気になるところです(๑¯﹀¯๑)
表紙のイーライも美麗です!
有角人のお話はまだ鬼系しか知らないんです。
青山十三先生の作品は靴のお話しか読んだ事ないので、ヒツジだからかゆったりファンタジーでとても良かったです。
どの作品も余韻が残る素敵な作品でした!
ツノイ君のお話なんて、ハピエンだけど悲しくて…( ´•̥̥̥ω•̥̥̥` )
ペーパーの花冠イーライが可愛い過ぎます!
帯も表紙も私にはインパクトありすぎです!
有角人たち。ってキャッチコピーに表紙のイーライの美しさがかなり目を惹きます。
Cannaコミックって表紙が紙なんですが、イーライの美しさを引き立ててる気がします!
ちるちるで購入しましたが、特典のブロマイドも美麗です(*´˘`*)
満足以上、神以上の作品です!
この作品に呑み込まれました。この作品から抜け出せませんm(__)m
ツノが生えている有角人。人外というほどかけ離れていないその存在はファンタジー色薄めで、「ちょっと違う」人のリアルな物語。
深い中に単純な萌えもあり、至るところに青山さんの愛情を感じます。これまでにない世界観に、完全に捕らえられました。
◆『逃げたヒツジの捕まえ方』1~4話+描き下ろし
荒削りに見えて優しく、尻に敷かれるのが似合いそうなヒゲオヤジのヒデ。
警戒心が強い一方で愛を求めている、儚げで可愛い美人数学者のイーライ。
記者であるヒデは思惑を持って近づき、ヒツジ型の角を持つイーライは理由あって心を閉ざす。そんな2人のやり取りがユーモラスで甘くて切ないです。
出版社特性ペーパーの「コニアレポート」もほのぼのしていて可愛かったです。イーライにいたずらして怒られてにやにやしているヒデ。それを眺めるコニア。それだけの日常がとても幸せ。
◆『キラキラのキミ』
幼馴染み。ツノがあろうとなかろうと、「お前はお前」。究極の告白。
◆『転校生のツノイ君には角が生えている』
鬼の角を持つ転校生。発信器を埋められ、全国の研究施設を巡る彼を愛してしまった主人公。中途半端な優しさはかえって残酷ですが…。
◆『ニルの湖』
鹿の角を持つニルと兄の哀しい物語。几帳面で生真面目な兄さんの「あの鹿め!」という台詞に愛を感じます。哀しい話は、語り継がれるうちに美しい物語に。
「ちょっと違う」と生きにくい世の中で。残酷で哀しい現実の中で生まれる偏見、猜疑心、諦め、打算的な感情。けれど1対1で向かい合ってみると優しい気持ちが湧いてくる。説教っぽくも偽善的でもない、人と人との素直なやり取りに笑い、キュンとし、癒されました。
全体的に綺麗な雰囲気でしたが、ツノがみょ~~にエロかったです。やっぱり1番の性感帯になるんでしょうか。根元のほうが感じるとかくびれたところがいいとか。
新地開拓してくださった青山さんに感謝です!
スズキ27さま
コメントありがとうございます!
す、すみません!素敵な本にゆるキャラのイメージをなすりつけてしまって(^▽^;)
でもあのコも有角人かと思うと、これからは見る目が違ってきそうですv
やーそれにつけても、ツノってエロいですよね。
闘牛BLを読んだ時も、牛の角エロいな~と思ったんですけど、BLとツノってすごく相性がいい気がしてます。
オール角萌えのラインナップで、表題作含め4作が収録されています。
「有角人」という斬新さももちろんですが、シリアスでコミカル、ダークでほのぼの、甘辛のバランスが絶妙!
これって青山さんの最高傑作じゃあるまいか?・・・なーんて口走りたくなる勢いで傑作だと思うのですが、実は過去作は「みつきにいちど」しか読んでないwので、残念ながら「青山さんの傑作」としか言えません。でもこれ、好きですv ブラボーです!
◆表題作◆
数学界の世紀の難問を見事に解いた、ニュースな天才数学者・イーライ・サフォード(表紙絵)。
新聞記者のヒデミは、人前に姿を見せず、謎のベールに包まれたイーライの独占インタビューを取るべく、彼の居場所を突きとめ、強引に彼に近づくのですが――
記事のネタとしてイーライを追いかけるヒデミの、記者としての探求心が、次第に「相手を知りたい」という恋愛感情に重なり合い、やがて完全に恋心に置き換わっていく辺りの描写が、すっごくイイ。
自信たっぷりに色仕掛けでイーライを落とそうともくろんでいたヒデミが、「舐めてもスゴいんです」なイーライのスゴ舌キス(有角人の最終兵器?!)に、一転して惑わされる側に転落!
二人の丁々発止の駆け引きが楽しくて、眼が離せません。
でも、一番ハートを撃ち抜かれたのはコニアの可愛さ!
コニアはいわば恋のキューピット役の有角少年なんですが、生き生きしたしぐさや表情、生えかけの角の可愛さがたまらない!
しかも、単に可愛いだけのマスコットキャラに終わらず、明るく屈託のないコニアも、実は有角人種の過酷な宿命を背負っている、という。
重い宿命。でも、その重さに押しつぶされずに明るく健気に生きているコニアが愛おしくて。
勿論、イーライの美貌や、無精髭が男っぽいヒデミの挑発的なしぐさ(上半身裸エプロンあり!)にも、めっさ惹き込まれます!
ツッコミどころは数々あれど、それを上回る引力に、やられました。
この作品、まさかここで終わりじゃないですよね? 続編ないと泣いちゃいますよ。
◆「角」のこと◆
羊角・鹿角・鬼の角・・・角づくし、4作。
ツノを単なるアクセサリーで終わらせずに、ツノの持つさまざまな側面、そしてツノを持つ人=異形の存在という側面にもスポットを当てたところが、この作品集の大きな魅力だと個人的には思います。
帯コピーの通り、このコミックスに登場する有角人たちは皆、異形の者としての暗い宿命を背負って生きています。
「有角人」を、突然変異ではなく、人と共存するマイノリティー人種として描き、種族としての背景も加えたところが、個人的にツボ。
イーライにしても、種の犠牲になる運命から逃れて暮らす逃亡者の顔を併せ持つからこそ、一層彼の美しさに陰影が加わっている気がします。
「キラキラのキミ」や「転校生のツノイ君には角が生えている」では、角に男性器のシンボルとしての意味を持たせたような描写も・・・鋭角的に屹立したツノ、エロいですよね。
一方、表題作のイーライの角は、メリノ羊のような優しい曲線を描く角。驚くほどイーライの容姿に馴染んでいて、彼の美貌の一要素ですらある。
こんな角なら欲しいかも・・・という気にさせられる、美しい角です。
それぞれ角がしっかりと生かされた物語。
ただ唯一鹿角のニル(「ニルの湖」)は・・・どうしても奈良県のゆるキャラ・せんとくんを連想してしまってwww
そう言えば、ヤツも有角人! とても切ない話なのに、「ニルの湖」だけは、ヤツのおかげで萌えきれませんでした。ゆるキャラの破壊力、恐るべし。
Krovopizzaさんのコメントに便乗しまして、皆様こんにちは*
タイトルの「美」「悲哀」「エロス」の3本柱、まさしく!と叫んでしまいました。
今日はずっとこの作品を読み返してます。
せんとくんの事は脳内削除して(できる自信がない(笑))、もう一本イってまいります!
yoshiakiさん、こんにちは!
私も青山さんの作品は靴屋シリーズしか読んでいないので偉そうなことは言えませんが、この作品は青山さんの最高傑作の一つなんではないかと思います☆
「有角人」という種が存在する人間社会、という嘘を一つだけ交ぜた設定が良いですよね。
全然小難しい話ではないのに、マイノリティについて考えさせられるというか。
ニル→せんとくんは盲点でしたww
ゆるキャラもいつリストラされるか分からない、
暗い宿命を背負った生き物と思えば
有角人の要素を見いだせなくもない…いややっぱ無理かw
yoshiaki
Krovopizzaさま
コメントありがとうございます(^O^)
実はこれ、買う予定の本には入ってなかったんですがBLニュースの記事とKrovopizzaさんのレビューを読んで、急遽本屋に買いに走りました!
この本に出会えてよかったです。ありがとうございます。
Krovopizzaさんのお気に入りの「転校生のツノイ君には角が生えている」私も好きですよ~(〃▽〃)
ツノイ君も、ツノイ君の夢を見るオガタ君も、切ないですね(>_<)
でもそこが、色っぽい。
角シリーズ、もっと読みたいです。