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表題作仁義なき嫁7~初恋編~

岩下周平
暴力団若頭補佐で佐和紀を娶った男
新条佐和紀
元こおろぎ組の狂犬で周平の元へ嫁いた男嫁

あらすじ

「夜這いに来たなら、乗って帰れよ」
二人の進退を巡って夫婦の思惑が交錯する中、周平の足を引っ張るまいとする佐和紀は自立の努力を始める。しかし、周平自身が、迷いをセックスでごまかしていることに気づき、色事師の習性に憤りを覚える。もっと自分を信用して欲しいとケンカを売った佐和紀は別居に踏み切るのだが……。初めての夫婦ゲンカの結末は……。色事師ヤクザ×美人チンピラ。夫婦恋愛・第七弾。完結編。

作品情報

作品名
仁義なき嫁7~初恋編~
著者
高月紅葉 
イラスト
中田恵 
媒体
小説
出版社
ネットワーク出版
レーベル
スイート蜜ラブBL文庫
シリーズ
仁義なき嫁
電子発売日
4.2

(15)

(10)

萌々

(3)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
2
得点
62
評価数
15
平均
4.2 / 5
神率
66.7%

レビュー投稿数2

壁ドン!きた!

『仁義なき嫁シリーズ』の第七巻です。
もうもう、前巻以上にゲゲゲーッとマジすかポイントがあって、またまた心配です(涙
まだ一〜三巻なんて甘ったるい方に入っていたのだなあと思うと、懐かしさが…

********************
受けは、戸籍登録が女とされているためまさしくその言葉通り嫁いだ佐和紀。
美人すぎるチンピラ狂犬。

攻めの周平は大滝組若頭補佐で、男の佐和紀を嫁に迎えることで跡目争いに巻き込まれることを避けた頭脳派。
********************

大滝組若頭で佐和紀をずっと昔から手に入れたいと思っていたヘタレ岡崎と、岡崎とは兄弟盃を交わしている若頭補佐の周平が、前作で今までにない争いをしそれがまだ続いているところからのスタートです。
原因は佐和紀自身の行動というよりも、佐和紀という存在の使い方について、周平、岡崎、京子(岡崎の嫁で組長の娘)の思惑や感情が三つ巴状態になっていること。
このことで佐和紀の意志とはまったく関係ないというのも、頭の痛いところですね。

そして前作で、周平が後々組を抜けるという話が出て、それに佐和紀を連れて行けるか行けないかということがちらりと出ていたのです。
なんで連れて行けないのよ、嫁なのよ!とこちらは思っていたのに、佐和紀は無理やりついて行くという選択肢はないだなんて言うのですよ。
足手纏いになるくらいなら離れる、周平の進む道を守るというのが、佐和紀が佐和紀である所以ですね(涙
でもでも!え?…じゃあふたりはどうなっちゃうの?と、もう悲しいよー大丈夫なのだろうかと高月さんを恨みたくなりました。
佐和紀も周平も大好きなので、絶対幸せになって欲しいのに。
この巻で第一部が終了(八巻は短編集のため)なのですが、この辺りはまだまだハッキリしていません。
もちろん、もう第二部もスタートしてますので悲恋になるとは思えませんが、それでもドキドキさせられちゃう。

BLってやっぱり、だいたいが仕事より結果的に恋人をとったり、実は良い人なんです的なご都合主義な部分が安心感に繋がっていると思うのですよ。
なのに、周平があまりにBLの一般的攻めとはかけ離れていて、すんごいハラハラさせられるんですよね。
一巻の佐和紀との初夜の時の暴挙もそうですし、情報源や組の商品である男や女に対しての甘やかしがない、非情なところなど。
佐和紀を愛していても、己の義務や信念よりも優先させることはないですよ。
少しの間それを曲げたとしても、結果的には…
ただ、そこが他のキャラにはない魅力に繋がっていると思いますし、わたしもその辺りが男!痺れるー!という感じでメロメロなのですが(苦笑

今回、イチャイチャめいた夫婦喧嘩でなく、今後の在り方を決めるシリアスな夫婦喧嘩をしたふたり。
周平の立場や保身、愛情もわかるし、佐和紀の守られているばかりでなく自分も周平を守りたいという気持ちもわかるという感じなので、すごく切なかったです。
周平が組を出たとしてその後の動きはまだ謎ですが、ただいつかその時がきたら佐和紀は組に残ることを決め、それがいつきても良いように動き出しました。
気持ちは添っていても離れることになるのかもしれません。
でも、せめてもう少し同じ場所に居られるようにしてあげて欲しいです、高月さん!
ていうか、ずっと一緒にいられる道が欲しい!

2

ココナッツ

カイさまー、そうなんですよ!
シリアス展開ですよ!
一応、一部の完結巻なのでおさめてはいますが、まだまだ読者安心出来ずです(;_;)
高月さんも本来はここまで伸ばすおつもりはなかったとのことですが、こちらとしてはふたりのことがもっと読めて嬉しい反面、気が気じゃない展開で落ち着きませんー´д` ;

長い夫婦げんか

シリーズ7作目にして初恋編。いや~、今作はなかなかよかった。終わってみればただの夫婦げんかじゃん、って思ってしまって、確かに脱力でしたが、それまでの本気のやりとりが緊迫感があってよかった。

佐和紀の古巣、こおろぎ組で兄貴分だった岡崎。今は周平の上司で若頭、次期組長の呼び声が高い。その岡崎に嫉妬する周平。事実、岡崎は昔から佐和紀に惚れていて、佐和紀も当時淡い恋心を抱いていた様子。
佐和紀は、それは言ってはいかんだろっ、っていうとこまで言ってしまいますが、よく周平は耐えたな。

しかし、最後に、今ここへ来てようやく、”娘さんを嫁に下さい”なシーンが。いいですね~、こういうの。

で、一番印象に残ったのは、最後、周平のマンションへ花束を持って帰り、周平の寝込みを襲う佐和紀。スーパー攻め様のお顔に、おそらく嫁しかしたことのないであろう○射を。。。

そのときの周平の表情を想像すると、なにか可笑しい。


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