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以前から読みたい作品リストに入れていました。
高評価の通り、素晴らしい作品でした。
ここまで感情を揺さぶられた作品は、ほんとうに久しぶりでした。
自分といるだけでノンケの高梨の未来を壊してしまうと、高梨くんから離れるチカさんが切なく、その辛さがじわじわと伝わってきました。
会いたいと泣く場面がもう辛すぎて…。
自分の家族に対する負い目のような気持ちや、ノンケの高梨に対する気持ち、
追い詰められていくチカさんの気持ちが痛いほどわかる。
ここからの高梨くんが、男前すぎた。
何もしてあげられないと言うチカさんに対して、一緒にいてくれればいいと。
いくつもの波を乗り越えて、幸せな2人の普段の様子が可愛くて、最高。
挿絵に結婚式の参列者が描かれていましたが、結婚式あげたのかな。
読後感も良く、素敵な作品でした。
どのBLでもあるような大王道の起承転結ですが、ボロ泣きしました。こういう純愛を見たくてわたしはBLにハマったんだな〜と思い出しました。どちらも可愛くて可愛くて仕方なかったです。ありがとうございました。
BL歴6年で唯一涙した作品です。
まだBLを読み出して半年くらいの時に出会った作品で
今も変わらない私の好みのCP(ノンケ攻め×ツンデレ受け)でノンケ攻めが受けに恋をしていく過程が自然で
お互いを思うゆえのセリフに何度読んでも涙してしまいます。
ネタバレですが
一番好きな場面は
徳永が高梨の事が好きだと自覚する場面で
これまで幼い頃周りと髪の毛の色が違うことや、思春期にゲイであると自覚するも家族に理解されず家出するように上京してきて、これまでずっと劣等感を抱えてきたまま生きてきた徳永ですが、
そんな彼の前に突如として現れたノンケの高梨が自分のありのままの姿を「キレイ」と言ってくれる事に救われて涙する場面が本当にすきです。
(もはや高梨は白馬にまたがった王子にしか見えない)
あと高梨の徳永に対するまっすぐな思いが本当にステキです。
とうとう3巻。
ドキドキハラハラ、最後は心から幸せでした(*´ω`*)
先輩社員の受け様、徳永。
攻め様は、営業の後輩社員高梨。
捲って1ページから、2人の会話にやられる。
なんだよ、高梨からの可愛い苦情案件(*´∇`)ノ
ラブラブっぷりににまにまです。
そんな中、高梨が短期で支社へ異動になり、遠距離恋愛になる。
ペアリングを買ったりして、離れても大丈夫だと思っていたのに。
子供が出来ないこと、高梨の幸せを考えてスレ違う2人。。
高梨を思って泣く徳永が切ない(;A;)
やっと本社に戻ってきた高梨の揺るぎなさが心強くてカッコよかった。
何でもない日常を2人で一緒に過ごして、日々を重ねていこう。
2人でくっついて眠る姿が、幸せできゅんでうるっとしちゃいました。
差し込まれる4コマ漫画や、カバー下の4コマ漫画には、クスッとさせてもらいました( ˆᴗˆ )
きっとこのシリーズは、これからも何度も読み返していくだろうなぁ。
しばらく小説に入り浸ってましたが、コミックスでこんなに心が動いた作品は久しぶりでした。
三部作の最終巻ですが、最初に読み出した時はほんわかな二人の話かと思ってました。ゲイの受け、徳永は入社時から周りにゲイばれしてしまってましたが、社長の温かく広い心で受け止めます。周囲も徳永の仕事を見ながら受け入れてくれてました。
そんな会社に入社した新人の高梨。
職場の雰囲気にあたふたするものの、だんだん徳永に惹かれていき、好きな気持ちを持ちます。
ほんわか、花音で連載されてたっぽい、というか。
ここまでならアットホームなBLストーリーで、なんていうことも無いんですが、男同士の恋愛ハードル(職場では徳永への陰口以降は問題解決済だけど、両親とはカムアウトして疎遠)に悩んだり、転勤で遠距離になって疑心暗鬼になったり、挙げ句は相手を不幸にすると身を引く決断をしたりする受けが切なくて、、、
攻めの高梨も転勤先での母子家庭親子のアクシデントをうまく説明できず、電話番号も変え、引っ越しもします。
本社に戻れていない高梨と古谷社長とのやり取りはグッと来ました。
解約してなかった電源切れたままの携帯の電源を入れて、当時の未読メールを読む徳永。やむを得ない事情とそれからも毎日来ていたメール。
二人は転勤前にした約束「戻ったら一緒に住む」約束を果たします。
そして徳永の両親に挨拶することになります。
それで、高梨の本気を知り、家族になるという発言に涙しました。
(古谷との対決?シーンでも泣けましたけど)
3巻通して読むと、ほんわかの中に切なくて、でも二人のこれからが幸せだと良いなぁと思うような作品でした。
泣ける作品って最近あんまり見ない(読む作品に偏りがあるからだけど)んで、グッと来ました。
前巻で高梨成長したなと思ったら独占欲と諸々欲丸出しの変態になってました。でもこれぐらい求められた方がちーちゃんは安心だろうな!1人でいろいろ諦めて完結しちゃいそうだもんね!と思ったら案の定である。この人はもう…別れる別れる言い過ぎよ!!来るなって言ったのに来なかったから落ち込むとかほんともう!!!でもなぁ…それすら可愛いなぁと思っちゃう…思ってしまうよ。高梨はより一層でしょう。正直言ってちょっと情緒不安定すぎるとも思うが、親を前にした時のセリフなんか、やっぱ可愛いし愛しいよなぁ。高梨の甘い言葉一つで劇的な変化があるというより、日数かけて着実に解決していくところが好きです。最初からこの作品の良さは時間の進み方だと散々言ってる。
最終巻は離れ離れになったところに子供がどうのこうのの
ありがちな痴話げんか。
全部テンプレといえばそうなんだけど、
小さな積み重ねを見てきた二人なので
なんかすっごく感情持っていかれます。
「人生で初めて付き合ってる人に通帳を見せた」
この一文がめちゃくちゃ刺さりました!
順調につながりが深まっていく二人にじんわりします。
二人とも思い合ってるのは同じでも、
高梨は徳永に対して頑張ってて、
徳永は自分の中で頑張ってる比率が高め。
精神面の関係性も受けと攻めって印象でした。
後半の展開は全部めちゃくちゃ良かった!
実家のご挨拶シーンは泣きました。
読めて良かったです。
BLにハマりだした1年前ごろに評判のこちらを電子で購入。
その時も試練を乗り越えてのハッピーエンドにグッときたのですが、
久しぶりに再読してみたら。。。今回の方がめっちゃささる。
全3巻ともに切なくて心臓がキュッとなることが多々あったけど、
この3巻は心臓がつぶれるかと思うほどツライ描写の数々。。。
チカさんの高梨を思う気持ちが大きいが故の決別と、決断したものの背中でもいいから会いたい、漏れ聞こえる声でもいいから聞きたいと思ってしまう心と頭のすれ違いにただただ泣ける。
高梨はどんなことになっても離れる気がなかったけど、まずは近くに戻れるように頑張っていたとは。。。繋がらない携帯に毎日メールしてたのがわかった時なんて、チカさんと同じ気持ちになって嬉しいのにツラかった~。
大事なチカさんの為、大好きな2人の為に、高梨を試すような古谷社長が影の功労者で間違いない!
あぁ、とにかく2人がただただ日常を一緒に送り続けられることが幸せで、それができるようになって本当に良かった。
しんどさの余韻も凄いけど、何度でも読みたい作品でした。
『俺と上司の恋の話』『俺と部下の恋の先』の続編です。
前作で一つ困難を乗り越えての2人。
徳永から名前呼びを許され、半同棲。新しく2人で住む場所を探しています。
そんな時に短期予定で転勤になり、遠距離恋愛になって…な展開です。
両親になにも残せない、高梨にも子供を持たせてやれない、ゲイカップルならではの苦悩が徳永を苦しめて、タイミングの悪いことに物理的にすれ違い、それを答えだと勘違いしていまう辛い展開で苦しかったです。
携帯番号を変え、住所を変え、高梨は仕事が増えて会いに来れない。
高梨ももしかしてあの母子に絆されたのでは…と思っちゃいましたが、そうじゃなくてホッとしました。
徳永の両親への挨拶の場面はホントに泣けました。
高梨の事を疑うなんてどうかしてたわ…こんなに誠実に愛してくれる彼氏なんだもんね。
最後幸せな2人で良かったです。
何気ない毎日を一緒に過ごしていく、それが2人の恋の果てで良かったなぁ。
じんわり泣けて、幸せな気持ちに包まれた読後感でした。
タイトルが上司から彼氏に変わった!
や〜最高ですね。
高梨がんばった!
俺はゲイでお前の人生を壊せないから別れるぞの徳永の壁を見事乗り換えた。
徳永チカシ=チカさん、ちーさん呼びかわいい。
徳永どんどんかわいくなる。
一緒にいたい家族になりたい、の高梨の気持ち通じてよかった。
高梨いい男だわ〜。
チカさんの家族に挨拶する高梨に
もうずっと幸せなのに
と思って泣くチカさん。
高梨が言った「家族になりたい」
この言葉があればいい
他に何もいらない
生きていける
と手を取り合うシーンも感動。
よかったよかったよ〜。
チカさんは今まで傷ついてきた分、幸せになっておくれよ〜。
古谷さんが終始、チカさんの、や、2人の力になってくれたのが大きいね。
出しゃばらず、ここぞの所で存在感出てたのがさすがボスキャラw
古谷さんは自分の過去の経験から、チカさんのことを他人事に思えなかったんだろうし、チカさんと高梨が仲睦まじい所を見るのが好きというのよくわかる。
三部作通して、普段の会話はテンポ良く息が合っていて笑えたり楽しいし、お互い惹かれあってどんどん好きになる過程はぐいぐい感情移入できるし、チカさんが身を引こうとする気持ちもわかるし、高梨がただ一緒にいたい、笑っていてくれればいいと誠実にまっすぐにあきらめなかったのも全部とても良かった。
ここぞの見せ場は大ゴマで、バシーっと見せてくれるのも効果的だし。
チカさんがたまにデレてかわゆくなるのに、高梨がキュンとしてたまらなくなるのとか、甘々も最高だった。
2人とてもお似合いで、2人一緒にいることが幸せだと伝わってこちらも満たされた気分になった。
もうダメかと思った恋の果て。
でも、1人では辿り着けない場所へ
2人だから辿り着いた
恋の果てへ
や〜すばらしいお話でした。
このシリーズ2冊目までは、だいぶ前に読んでいたのですが、こちらの作品のレビューをちらっと見てしまい、悲しい気持ちになりたくなくて、手元にありながら読めずにいました。
2冊目でも二人にとって試練があったのに、まだあるのか?!という気持ちでしたが、今更ながら読んで本当に良かったです!
徳永の今まで抱えてきた悩みや環境、そういう全てが負への思考に繋げており、一つひとつクリアしていかなければならないこと。
ただ、高梨からしたら、その考えは掴みにくい。だって、高梨は世間体や一般的な幸せより、徳永が好きで徳永しか見えてないから。
その差が今回のすれ違いに。
どちらの気持ちも分かるから、読んでいて結構辛いです。
1冊目の時の徳永はもっと笑顔でフワフワした感じだったのに、今回笑顔が少ない。
もっと自分の気持ちを言葉にして伝えて!
一人で解決しないで!!と何度も思いました。
でも、それが徳永じゃないですか。高梨もそれを理解して、汲みとろうとしているし。
だから、高梨が転勤から戻ってきた時や、徳永の両親に挨拶に行った時には、ぐっとこみ上げてきました。
もう何も不安がらずに二人で一緒にいて欲しい。
時々重く辛いけれど、最後まで読んでこそこの3作品は完結するのであって、途中でやめるのだけはしないで欲しいです。
このシリーズの中でもこの巻が1番胸を鷲掴みにされるような痛みと胸を震わせる感動と涙がでます。途中のすれ違うシーンでは、徳永さん(受)の気持ちを思うと本当に胸が痛くて高梨くん(攻)!!!!なにしてんの!!と叫びたくなりました。
なんとか戻ってこられた高梨くんですが、誤解は解けたものの1度壊れた関係を修復するのは大変。しかし、徳永さんが笑うだけで嬉しそうにする高梨くんにホロりときます。
私がこの巻で1番泣いたのが、実家への挨拶のシーン。穏やかに微笑む高梨くんと、先日殴られたばかりで険しい顔の徳永さん。
「高梨にひどいこと言ったら怒るから」
そして、徳永さんの泣き方でこちらも号泣。高梨くん・・・めちゃくちゃ愛されてるよ・・・よかったね。
ずっと泣きっぱなしでした。この2人には沢山幸せになってもらいたいです。
なんでこんなに面白くなったの??
シリーズの1番目の俺と上司の恋の話はまあまあ可愛いな
で終わり
2つ目の俺と部下の恋の先はおおっ!!面白い!!となって
3番目の俺と彼氏の恋の果ては神だ!!!ってなりました。
甘いところ切ないところ感動的なところ全部あったから
泣いたり笑ったり可愛い!!と言いながら読みました。
高梨がいい男すぎてやばい。。それに受けは初めての恋愛なのにこんないい男を掴むなんて。。受けが照れるのもツンデレなところも純粋で可愛かった。泣いたポイントは色々あったけど、受けがぬいぐるみを探しに走り回ってる時、心が伝わって胸が痛かった。絵もキレイだしもう1回読むつもりです。みんな読んで欲しい!
本を読んで気持ちがブレ過ぎるとレビューが書けなくなる。
この作品はそれでした。
話し合う前に泣き出してしまう上司にこちらも号泣しました。
私事ですが今朝少し気持ちが落ち込んでいて、いつも出勤前にはニュースを見て出るのですが、今朝は好きな音楽を聴きながら好きな本を読んで気持ちをAGEようと、この「俺と彼氏の、、」を読んだのですが、朝っぱらから号泣してしまい、会社での仕事中も「上司」が泣き出してしまうシーンを思い出しウルル、、と秘かになってしまったり、「あこがれレストラン」のサラダやご飯を思い出して秘かににまにま笑ったり。
思った以上にAGEAGEになってしまい困りました。
「上司」は人並み以上に優しく繊細で臆病で、、だからこそ人並み以上に傷ついて重荷を背負って罪の意識を背負って生きてきて、それで「部下」に出会って、1つ1つ傷口を塞いで癒してもらい、でも2人になったからこそ新たに傷を負って、それも「部下」が1つ1つ塞いでくれて、「上司」は少しづつ強くなっていって。
それでも「上司」はやっぱり弱く繊細で罪の意識が消えないのに、大切なかけがえのない「部下」のために、自分が今まで逃げ続けた場所へ戻り戦おうとする。
そして戦いを前にフライング号泣しながらニャンコパンチのような精一杯の防御に周囲は毒気を抜かれてしまう。
もう素晴らしすぎて読む度に泣いてしまう。
なんて素敵な話でしょうか。
今までで一番泣いたBLです。
2年前に読んだ日の、あのときの気持ちがずっと忘れられない。
表紙を見るだけで今でも胸がぎゅーっと苦しくなる。
大袈裟なようだけど、この作品と出会いが、
「あ、この世界は私の人生を豊かにしてくれる」
と確信させてくれたんです。
シリーズ1作目の『俺と上司の恋の話』との出会いは本当に何となくでした。
深夜にふと目覚めてしまい、眠れそうにないからと電書を物色していて、何気な〜く開いたページを、(お!好みのキレイ絵だ!)と何気な〜く試読して、何気な〜く購入したんだけど、気付けば夢中になっていて、最後の方は涙でぐちゃぐちゃになりながらこの3作目までぶっ通しで読みました。
途中でやめることなんて出来なくて、真っ暗な中スマホだけが光っていたあの深夜から明け方にかけての夜のことは、今も鮮明に覚えています。
(もうすぐ家族起きてくるのに、こんなに泣いてて大丈夫かよ、私)
…なんて慌てたことまで覚えてる。
あまりに心が泣きすぎて、以来ページを開くことすら怖くて出来なくて、でも読みたくて読みたくて仕方なくなって、今回はかなり勇気を出して再読してみました。
久しぶりに表紙ちゃんと見たよ…ヤバイヤバイヤバイヤバイ、絵を見ただけで来る…。
読んだらやっぱり涙でぐちゃぐちゃ。
ハッピーエンドなんです。
誰か死ぬわけでもないし、恋人同士が二度と会えなくなったりもしません。
3巻かけてじっくり描かれたゲイとノンケの淡々としながらも壮絶な恋に、自然に泣かされました。
ノンケとゲイの恋の現実なんか知らないくせに、そのあまりに高い心の壁が何故かとてもリアルに感じられて。
まさに『これぞBL』という涙だなぁと思います。
BLだからこそ泣ける。
BLじゃなきゃ意味がない。
『俺と上司の恋の話』『俺と部下の恋の先』そしてこの『俺と彼氏の恋の果て』の順番で読むことをオススメします。
最初は会社内でノンケとゲイが恋をしていく様子が、ほのぼのと、爽やかに、コミカルに、切なくも軽やかに描かれています。
ですが、主人公が恋に落ちていくのに比例して徐々に描写は切なさを増し、セリフやモノローグにちょいちょい涙腺刺激されながら、最後には心の底から湧き上がってきて止まらない激情の中で、ただただ涙するのみ。
ストーリーも攻め受け両キャラも絵もすべて好きで好きでたまらないけど、なんかもう好きすぎて、大切すぎて、うまく説明も出来ないレビューしか書けず、何も伝えられないのがもどかしいです。
ただ大きな「感情」をもたらしてくれた作品だってことだけでもお伝え出来たらいいなぁ…
あ、ひとつだけどうしても触れておきたい!
1作目から登場する古谷社長の放つ存在感がすごい。
静かでありながら心の奥に情熱を抱えた彼のことが大好きです。
これほどの人格者はなかなかいないし、作品の魅力をかなり底上げしてくれている名脇役だと思います。
彼のような大人になりたい!と心から憧れる。
あと(ひとつじゃないんかい)、徳永さんの部屋着姿が高梨への愛に溢れていて、しかも色っぽくて、大好き!
またいつか、ナナメグリ先生の作品に触れたい。
その願いが叶いますように。
どうしよう…、これ。
高梨と徳永さんのすれ違いからずっと。ハラハラしっぱなしで、ページを繰る手がどんどん速くなっていって。メリバだったら許さないから‼︎ と、怒りながら、泣いていて。
再読した今もまた、泣いている。涙が止まらない。
徳永さんは、自身がゲイであることで、イジメや謂れの無い差別を受けて来た精神的負債がある。
家族とも疎遠になっている。一人っ子なのに、親に孫の顔も見せてやれないと、その事で、申し訳ないと自分を責めてもいる。とても優しい人なのだ。そして、とても可愛い人。
そんな折、高梨は支社へ転勤を命じられる。
転勤した先で出逢ったのは、美人のシングルマザー。
高梨は、最初、この部下が遅刻と早退を繰り返すので手を焼いていたが、彼女の小学生の息子に懐かれたりして、家族ぐるみで付き合い始める。
自身の家族の事で悩んでいた徳永さんは、ただ高梨に会いたいと思い、転勤先まで会いに来るが、
まるで家族の様に見える、高梨と部下の女性、その息子を目の当たりにして。
ショックを受けてその場を去る。
高梨も不用意な一言をいってしまう。
高梨に子供を産んでやれないと思う辛さ。高梨の選択を奪うという恐ろしさ。
高梨を愛しているから、愛しているからこそ、徳永さんは一人別れを決意する。(涙)
電話では埒があかないと思った高梨は、慌てて会う約束を取り付けるが、
直前に、「お母さんが倒れた」と、縋る息子に頼られ、約束の日に説明もなくドタキャンする。
徳永さんは抜け殻の様になってしまい…。仕事に没頭する。
徳永さんは、ご飯も喉を通らなくなり…。高梨に買ってもらったイルカのぬいぐるみを…。(号泣)
やっぱり古谷社長が素敵です。彼はずっと、徳永さんの憧れの人なんだけど。
もぅ、どちらにとっても大切な家族なんですよね。
古谷社長の奥さま、マリリンは本編には車の爆音でしか出てこないけれど、
徳永さんが、古谷社長の家にご飯を食べに行ったりしてる様なので、
マリリンもきっと、徳永さんを息子の様に愛していると思われ。
「君が僕の子供だったらよかったのに…。」と、言わしめる。
そう、これは家族の在り方をも示す物語にもなっていて。
約半年経ち、高梨は本社に戻って、古谷社長と対峙する。
この時の古谷社長が厳しくて。高梨は「試されて」いる。
だって、古谷社長にとって。大事な子供を預ける男なのだから。(きゅん♡)
とにかく。高梨は、ブレては無かったので。ちゃんと男前に想いを伝えます。
よくよく考えたら、タイミングが悪かったというのもあれど、
高梨が説明を怠るのが悪い。一番悪い。心臓に悪い。
恋人に心配させない様に振る舞うのも、恋人としての務めなのだから。
けれど、高梨が徳永さんの実家へ挨拶に行き、
「家族になりたいと思ってます。」と、言ったこと。
この先何があったっていい。
何を失くしたっていい。
この言葉があればいい。
他に何もいらない。
生きていける。
(号泣)
「家族になろうよ」は、決して男女間のものでは無くて。
色々な形があっていいと、思わせてくれる素晴らしい作品でした。
この後、毎日一緒に起きて、寝て。笑って。穏やかな日常を二人で過ごす、ずっと。
を描いていて、ホッとさせてくれます。
徳永さんの幸せそうな笑顔にまた、しみじみと涙する。
ところで、美人の部下はともかく、小学生の息子の方はマジで高梨にパパになって欲しそうだったので、ヤバかったわー。絆されたらどうしようかと。
そして、扉絵の古谷社長以下、兵藤さんや吉田さん達、社員さんの意外な年齢層の高さに驚き。
徳永さん等、若手社員が少なめなのか。そして、本社には女子社員が居ない…。
これまでのあらすじや、ちょいちょい入る4コマの可愛さよ♡
そこでも垣間見える徳永さんの可愛さにきゅんきゅん♡します。
高梨が徳永さんを「チカさん」と呼んだり、特に「ちー」と呼ぶのに萌えます♡可愛い♡
あと、誘ってるとしか思えないんだけど、ちーが、家に居る時、彼シャツで、下は何もはかないっていうのが…、可愛い過ぎる。「そんなかわいくてどうすんの。」っていう高梨のセリフまんま。
萌えもきゅんも切なさと涙。
まさに胸を打ちまくられる完結編でした。
1巻ではゲイとノンケが付き合うことの問題、2巻では仕事面で同性と付き合うことが及ぼす影響に対して、それぞれ2人で答えを導き出してきました。そしてこの3巻では、高梨がシングルマザーの部下を持ってその子供とも知り合ったり、徳永が両親に改めて自分がゲイであることを話したりすることで、将来的に子供を残すことは不可能だということを痛感し、徳永が悩むこととなります。加えて、高梨が支社へ異動となってしまうので、2人はすれ違ったままに。どちらか一方の行動を責められるわけではなく、どちらが悪いとも言えない状況でした。でも、古谷の一押しによって覚悟を決めた高梨が、最終的に男気を見せることで関係が修復されます。子供をつくることがすべての恋愛の行き着く先ではない、ただただ毎日他愛もない日常を一緒に過ごすこと、それだって立派な幸せの1つですよね。
徳永の両親へ2人で挨拶しにいくシーンは、一番お気に入りです。「高梨に嫌なことを言ったら怒る」と泣き顔を隠しながら先手を打つ徳永の姿がとても印象に残っています。両親に対して高梨よりも先に徳永自身が、いかに自分にとって高梨が大切な存在かを強調したこと。普段そういうことをあまり口にしない分、この言葉が両親にも高梨にもすごく響いたんじゃないかと思います。素晴らしいシーンでした。優しい高梨と可愛い徳永に萌える場面ももちろんあり、リーマン同士、そしてノンケ×ゲイもののBLとしてたくさんの人に勧めたいシリーズだと思いました。
高梨くんはオトコマエ過ぎだよ〜。
飄々としてるくせに、なんでこんな男前なんや!
感情の振れ幅だと徳永さんのが随分大きく思えるのに、高梨くんなんなのこの子は.°(ಗдಗ。)°.
私的攻様首位が、高梨様に更新されました(*´-`)
皆さまのコメント読んでたら、泣けるポイントって結構人それぞれだなぁ〜。と、思ってたんですが
私は「あんたがなんか言われるよりいいよ」ってセリフで大号泣でしたよ(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
もう本当なんなのこのオトコマエ様は…
でも、一番高梨くんにヤられたシーンは小学生相手にノロケるシーン‼︎
尻とか巨乳とかじゃないんですね!
もう、徳永さんがどんだけ可愛いんや!こいつは!ってニヤニヤしちゃう。
あー唾液…は本当に吹き出して笑ったよ‼︎
小学生に言うちゃあかんよ!笑笑
本当に、いろんな人に読んでほしい作品。同性同士とか異性同士とか関係ない。もう恋愛の次元じゃない。このラストの巻では、家族のこと、子供のことなどBLではあまり描かれない、男性の恋人同士の将来をめぐるお話がかかれています。読むのは結構つらかったです。もし、私が徳永の立場だったら、別の一般的に幸福だといわれる人生を歩める可能性のある恋人がいたら、同じように別れようと決断したと思います。でも、高梨のまっすぐな徳永への愛情は、全くぶれなかった。こんなに、人の愛を感じる作品は、初めてでした。 こんな風に、人を愛したいし、愛されたい。人に優しくしたい。 この作品を読んだ人は、みんなきっとそう思うと思います。
サラリーマンならではの仕事と恋愛の両立の難しさであったりとか、日常の中での幸せを感じられる作品です。
最初はシリーズになっていることを知らなかったので、1冊目を読んだ段階ではあまり趣味ではないなぁという感想で終わっていたのですが、続きがあることを知り3冊目まで読んだ時にはとてもいい作品に変わっていました。
最後の徳永の笑顔を見た時にはじんわりと涙がでました。
幸せになってくれてよかったなぁと。
1冊でやめずに是非3冊とも読んでいただきたいです。
ナナメグリ先生の作品シリーズ1作目の黄色い表紙がインパクトあって気になりつつ未読だったのですが、シリーズ3冊読んで、徳永がゲイということを悩んでいつもぐるぐるうじうじしているのに、高梨がもう徳永の扱いに慣れていてきっとこういうことで悩んでるんだろうなと察して、いつもちゃんと言葉にして大丈夫とか、好きっていって安心させてあげてその繰り返しなんだけど、悩んでる先輩に寄り添う高梨が年下なのにまるで保護者のようでもあってかっこいいです。
高梨も異動でなかなか成果がでなかったりしてへこんでいるときは、先輩も察して優しくてお互いのことはとっても思いあっているのに、自分のことはついついネガティブになって悩んでる先輩がいじらしくて高梨がほっておけないのもわかります。
高梨に甘える先輩がかわいくて本当に素敵で、守ってあげたくなる存在で、今までゲイということでつらい想いをしてきたけど、幸せになれて良かった。
ご両親にも高梨とあいさつに行って、高梨が徳永の両親に真面目におつきあいしてると言えて、これからはまっすぐ高梨と幸せになれて感動しました。
3巻まとめて読むのがおすすめです。
まだ読んでない方がいたら是非読んでみて欲しいです。
1冊目〜2冊目〜そして3冊目へとじわじわとシリアスなストーリーに変化していきました。主人公カップルの間に波乱が起きたり、すれ違いがあったり…そして乗り越えて愛を確かめ合う…という王道ストーリー。
…なんですけど、個人的にはこれを1冊目のようなもっとコミカルなヌケ感のある手法で見せてもらえたら、もっと素晴らしかったかも!?とかちょっと贅沢な感想も抱きました。
主人公たちが勤務する会社が、おそろしくオープンで現実ではありえないおとぎ話のような空間であるだけに、家族との間に現実的な諍いが起きるのが少しちぐはぐに思えたりもしたのです。
このシリーズの空気感って、往年の川原泉作品あたりが近いのかな? のん気でほのぼのしてて、でも泣かせて。シリアス感とコミカルさのバランスがすごく難しいとは思うのですが、絶妙な所を突けたらたまらない一冊になると思うんですよね。
全体としては素敵な作品だと思います。ですが総体的に高評価が多いので、敢えてちょっと気になったところを書いてみました。
BLを読んで泣いたのは初めてです。
1巻、2巻と楽しいながらも切ない等身大のリーマン同士の恋愛。最終巻は感動して涙が出ました。
高梨、男前だね。
BLの良さが詰まったお話でした。
漫画としての面白さもちゃんとあるのがいいですね。
良いお話が読めて幸せです。
「俺と上司の恋の話」「俺と部下の恋の先」に続く3冊目。
叶わない想いを抱えてるゲイの先輩と、そんな先輩に恋してしまうノンケ後輩。気持ちが重なって、恋人になって、遠距離やすれ違いがあって、想いを確かめあって、家族にも紹介してって、リアルでもありそうな二人の関係を辿れるシリーズで、応援しながら読んでました。
お互いを想い合ってる二人はもちろんですが、周りの人達もやさしくて、幸せな気分にさせてくれるシリーズでした。
近年?の上位作品は自分の好みに合わないことが多かったので、新規開拓をやめていたのですが・・あった!!自分の神作品!!!
3冊まとめて読みました。かるーい感じのBLかと思っていたら意外と重い将来性を危惧したお話で驚きましたが読んでるうちに見事に引き込まれ・・・泣きました。
受けの彼がびしょびしょのイルカのぬいぐるみを路上で抱きしめ泣く姿はとても切なかったです。
その分、後半、彼のベットに入り徐々に仲直りしていく姿も微笑ましかった。
ちょっとテーマが重めですがラストはほんわかBLですね。
後読感がとてもよかったです。
ただしいて言うならどのBLにも言えることですがシリーズ物は通し番号が欲しいです。
2巻目から1巻→3巻と読んでしまいました・・・。
順番通りに読んだらもっと楽しめたのに~ちょっと損した気分になりました。
あとは満点
神作品です
3巻まとめ読みしました。
正直、まとめて購入していなかったら
3巻までたどり着いて無かったと思います。
でも3巻を読まないと意味がない作品でした。
非常に丁寧に心理描写やテーマの昇華に取り組まれています。
種を蒔いて、水を得て芽が出て、青々と育っていたところに
ひどい雨が降ったけども乗り越えて
控えめだけどもきれいな花が咲いた、そんなイメージの
刺激は少ないけれども良作の王道リーマンBLです。
個人的には、CPよりも社長や同僚がお気に入りです。
シリーズ3冊を一気に読みました。
なかなか読ませてくれるシリーズで読みごたえがありました。
描かれているエピソードは、恋愛や仕事をする上で誰もが経験するような出来事なんですが、それがリアルに感じられて共感しやすく、読者が感情移入しやすいお話だと思います。
普通は上辺だけの付き合いで流した方が楽に付き合える場合が多いと思うのですが、この作品の主人公2人は色々すれ違いはあるものの、最後には裸で向き合って想いをぶつけ合ってるのがいいですね。
そこに心動かされます。
脇キャラも生かされていて、伏線のお話も効果的に使われていて、ストーリーが練られてるなと思いました。
特に古谷社長に子供がいないとか、2巻の若い頃のお話とか。
いつ登場するか楽しみにしてたのですが、マリリンはついに姿を現さなかったですね~。
あの温厚そうな古谷社長の奥様がどんな方なのか見たかったのに~!(笑)。
古谷社長の実家も見てみたかった…(すみません、気になってるのが古谷社長ばっかりで 笑)。
最終巻。
1巻「俺と上司の恋の話」
2巻「俺と部下の恋の先」
3巻(今作品)
まで一気読みしました。
綺麗に3冊でまとまっています。ホントすばらしい。
ジワジワきますね…3巻では泣きました。
エエ話や〜TT
最後はホンワリ幸せ気分になりました。
末長くお幸せにっ!
1年くらい前に読んだのですが、読んだ時の自分自身の状況を思い出すくらい鮮明に覚えています。
これはシリーズ3作目。
リーマン後輩×先輩のお話。1作目でくっついて2作目で近づいて、3作目でリアルと直面する・・・そんな感じです。
現実的に考えればこんな会社ありえないんですが、それも読者側がきれいに呑み込んでしまえるような展開になっている気がします。
シリーズ通して悪者が出てきません。それも読後感がいい理由のひとつかもしれません。
この巻は突然の遠距離恋愛になるのですが、そのタイミングでそれぞれに色々なことが起こります。そのたびにお互いがお互いを思いやって人生を考える。自身がマイノリティであること対する両親への呵責の念や、自分でなければ相手は普通に家庭を築けるのでは?というよくある葛藤が起こりますが、そこからが一味違いました。
詳しくは読んでいただきたい・・・ですが、私はたまたまタイミングが悪かったのか(笑)号泣しました。
特に、関係を断つために代えたケイタイ、古い方に電源をいれた時、今日のちょっとしたことを話すメールがたくさん届いていたのが一気に受信されて、ちょっとした誤解が解けると同時に毎日毎日の高梨くんのやさしさが溢れた短い言葉が降ってきて、涙がとまりませんでした。。。
実家に挨拶に行った時のふたりの対極的な感じでまた涙・・・・。
子どもがいない人は不幸なのか、ふたりでご飯を食べて、テレビ見て笑って、明日の天気が良かったら布団を干そうとか、そんな毎日が幸せでそこに相手がいてくれたらそれでいい、と、高梨は言います。後半は彼の口から出る言葉すべてが私の心にじんわり染みこみました。
イルカのぬいぐるみを大事にするところとか、寝るときの格好とか、普段ちょっとツンな先輩はとっても女子な感じですwww
家族とあたたかい毎日を過ごしている人も、孤独な人も、特に冬の間に読んでほしいな~と思う作品です。
ということで、1年経った今頃レビューをしてみました。
ラストの笑顔は、
これは、涙腺に来るだろ。
ちゃんとメシ食って、
笑っていてくれたら
それでもういい。
ただ一緒にいて、隣で一緒に笑っていたい。
ここまでたどり着く作品って、なかなか、ありそうでない。
同じ会社の上司と部下で始まった、ちょっと地味めな、ありがちなサラリーマンものが、こんな風に、こういう結末にたどり着くとは。
これは、是非、シリーズ全3冊を通して読んで欲しいです。
シリーズの1冊目で既に高梨は「これは好きか嫌いか、恋の話だ」と言い切っていて、徳永が迷ったり、逃げたりしても、最後までそれを貫き通した。
恋の話の、その先の、その果て。
3冊まとめて読み直してみて、よかったです。
最終巻です。お安く読める機会もあるのでBL興味ない人も、多くの人に全3巻通し読んでほしい良作です。
1巻「恋の話」2巻「恋の先」では、徳永さんはゲイで異色扱いされていたが、高梨からの真っ直ぐな愛、受(女)と扱われ可愛らしさがダダ漏れしエッロくて萌え禿げます。彼は自分らしくいられる様になりました。
過去や将来の不安はイベントに沿って少しずつ書かれていきます。3巻目「恋の果て」話。不安定な徳永さんは苦しみながら覚悟をもちました。高梨の「一緒にいようよ」から最後まで最高潮。感動が止まらない。リアルな愛を感じられました。私もこんな言葉と行動、現実で感じたいです…。皆に祝福され明るい場が似合う2人。ナナメグリ先生ありがとう。
丸ごと一冊がひとつのストーリー。
1つめ「俺と上司の恋の話」
2つめ「俺と部下の恋の先」に続く3作目です。
も~~~~しょっぱなから、2人の会話がかわいくて
読みながらモジモジしてしまいますw
途中とても大きな誤解が起きるわけですが
もう泣けてきそーになりました(;_;)
でもやっぱり高梨くんはシッカリしてますね!
がっちり「ちー」を掴んでくれてます。
おかげで最後はもう甘々~。
それらのストーリーひとつひとつが
しっかり描かれていて、とても読み応えがあり
すご~く楽しめました♪
白い表紙の3巻。明るい場所に向かって2人で歩いていくようで、この表紙が一番好きです。
一緒に暮らし始めた徳永と高梨。高梨が支社に出向になり引越の予定は先送りになってしまいます。遠距離で会えない間に、徳永と親に起こった出来事を知らない高梨は、不用意なひとことを言ってしまいます。「オレも子供欲しいな」。同性愛者の自分には、親に何も残してあげられない、高梨の欲しがるものもあげられない。これだけはどんなに2人で頑張っても無理だ。徳永はそう考えて恋の果て(終わり)まで来てしまったと悟るのでした。ああ、高梨のバカっ!ここまでずっといい男だったのに、なんでそんなことを言うんだ!これだからノンケは駄目なんだ。今までなら優しい古谷社長にすぐに涙を見せた徳永ですが、今回の徳永は違いました。笑って強がって見せたのです。もう自分では救えない場所にいる徳永のために古谷社長は「あの子のことは私に任せて、君は向こうで頑張りなさい。」と冷たく言い放ち「あなたじゃダメです。」と高梨に言わせます。古谷社長、やっぱりカッコいい!
誤解が解けてまた一緒に暮らし始めた2人。高梨は少しずつ少しずつ徳永に寄り添っていきます。ロッカーにしまい込んだイルカのぬいぐるみをそっと抱き締める徳永に穏やかな幸せが見えて、温かい気持ちになりました。
古谷社長の奥さまの病気や、徳永の両親との確執に家族と言うことを強く意識した2人は徳永の実家へ挨拶に行きます。両親に泣きながら「高梨にひどいこと言ったら怒るから」と言う徳永と、背筋を真っ直ぐに伸ばして挨拶する高梨。徳永が終わりだと思っていた恋の果ては、終りの場所ではありませんでした。これから手を取り合って歩いていく、新しい家族がはじまる場所だったんですね。
ありそうでどこにもない、真っ直ぐに描かれた素敵な恋物語でした。いつか高梨の実家へ行く2人のお話が読んでみたいな。
攻めの腹の括り具合とか、攻めの将来を案じる受の健気さとかに胸を締め付けられました。
2冊目中盤まではとにかく徳永の可愛さ先行だったのが2冊目の後半からシリアスへ。
取引先との一件は、理不尽に思えるけど現実はこんな事の繰り返しかもしれないと思いました。
ただそれを支えてくれる職場がある。そしてその職場の環境があるのはこれまで徳永が頑張ってきたからでそれを支えてきた古谷さんの存在があった。
やっぱり大きいなあ、古谷さん。
3冊目のすれ違いは高梨がどう考えてるのかは描かれてなく自分で追い込んでいく徳永の姿がただただ痛々しかったです。
半年後高梨が帰ってきて真実が分かっても(それがほぼ予想できたものであっても)徳永に感情移入しずぎていたので速攻めでたしめでたしでは納得できなかったかもしれません。
でも、すっかり疲弊してしまった徳永の心に高梨が焦ることなく時間を共に過ごしてくことでまた寄り添っていく様子が静かに描かれていたので読んでる私の高梨への勝手なイラつきも解消されていってストレスなく二人を祝福できました。
そして徳永の両親に高梨が言った言葉は本当にグッときました。
電子書籍で1巻が安かったのでなんとなく購入してこちらの3巻まで一気読み。
俺と部下の恋の先
↓
俺と上司の恋の話
↓
俺と彼氏の恋の果て
の順番です。
いい作品だったのでレビューしようとちるちるさんを開いてみて神評価の割合が多いのに納得。
BLで結婚というラストはあまり現実的じゃなくて好きじゃないのですが、こちらは結婚ではなくこれからもずっと一緒にというような覚悟が伝わってくるようないい話の進み方で3巻は涙涙でした。
起きるトラブルといえば王道で、大きな事件があるわけでもなく女性が登場したりやっぱりノンケは女性と結婚したほうが、と悩んだり別れを告げたりなのですが、王道だけではおわらない細かい心理描写がイラストや場面から伝わってきてとてもよかったです。
はじめに一巻だけ買って面白かったら続きも買ってみようかなという軽い気持ちでよみはじめたのですが、本当に止まらなくていいお話でした。
周りを取り囲む会社のメンバーもいい人が多く、はじめに片思いしていた年配の社長の若かりし頃の話にも涙しました。
オススメです。
驚異的な神率ですね。
これまでのレビューも「萌」以上しかないですし。
シリーズ3作全部読んだんですけど…うーん。。
でも高評価なのは解る気がします。
水城せとなさんの「窮鼠はチーズの夢を見る」シリーズも名作と絶賛される中、どうも良さが解らなくて中立付けちゃったんですけど、そちらと一緒で、女性の大多数が共感&感情移入しやすい受けキャラとストーリーなんだと思います。
「窮鼠は~」が昼ドラなら、こちらはいわゆる月9的な感じ。
男女の恋愛モノとして描かれても支障のない王道のラブストーリーなんですけど、男同士ってことで障害が増える分、男女モノよりも余計に涙と感動を誘うんだろうな~と思いました。
最後の方の高梨くんの「…一緒ってさ」から続くプロポーズみたいな一連のセリフに共感できる人がたぶん結婚に向いてる人だな。(そんな生活やだって思っちゃった人orz)
評価が高いのは知っているけれど、ずっと購入を迷っていました。
1巻のあらすじとサンプルよんでも王道だし、おそらく…
ノンケの部下が社長に恋してる上司の一途さに惚れて俺はゲイなのか!?って悩みつつも上司の可愛さ(勝手に誘い受と憶測)にやられ次第に恋だと自覚していき、ゲイ受け入れモードの会社(存在するのか?)のみんなの後押しもあって二人はついに結ばれる…間には軽いワーキングを挟みつつオフィスでメイクラブしちゃったりするのだろう…と。
違うんです!違ったんですよ!!
もちろん王道なことにかわりはないのですが、ノンケの高梨は男に惚れたことに対してウジウジと悩まず一直線。
ゲイの徳永のほうが、部下だしノンケだしと悩みます。
もちろんオフィスでイチャイチャなんてもってのほか。
BL脳に洗脳されている私としては、「もったいない!据え膳食わぬは男の恥だよ!?会社のみんなだって応援してくれるよ!」
とヤキモキ。
しかし無事付き合った後も大団円ではなく、徳永がゲイであることの現実が二人に突き付けられます。
そう、これはゲイとして生きる徳永と、その彼を愛した高梨という二人のマイノリティのお話だったんです。
ゲイ受け入れモードの会社だって、偏見に耐えて努力して徳永が勝ち取った居場所でした。
独りで生きていく覚悟を持って、現実と闘ってきた徳永の強さと健気さが本当に愛しい。
そんな徳永とこれからもずっと普通に毎日を過ごして
「家族になりたい」という高梨の出した答えには、
ブラボーーーーーー!!!
と全私が泣きました。
もう1回ベッドシーンがあったら…と腐った期待をしながらBLを読んできた自分を蹴飛ばしたくなるような。
正直この作品に関しては、そういうことを一切考えずに読んでいて、思わず読み返してしまうのも二人の心の葛藤が描かれたシーンばかりです。
それ程に二人が辿り着いた恋の果ては美しく。
趣味じゃないかも…とAmazonの前で悩んでいるBL読者がいたら、かわりに3冊まとめてクリックしてあげたくなる、そんな名作です。
本当に良い作品でラストまで読んでよかったなぁ・・・と思います。
リアルです、リアルな葛藤なんです。
こういう作品があるのでBL読むのをやめられないですね。
この巻で本当に行くつくところまで(恋の果てですね)来ました。主人公たちの男同士だからこそある数々の苦難に本気で涙しました。どこまで書いたらいいかわかりませんが、普通のBLでは扱われないテーマだと思います。
好きだから幸せになってもらいたい。好きでしかたない、
身を引こうとしたチカさんのけなげさには本当に涙、涙です。
ハッピーエンドでよかったよかったーと思ったら高梨がチカさんの実家に行きたいと言い出します。
実家に着くなりチカさん高梨をこれ以上苦しめないでくれと(個人的な見解ですが)号泣するんですけど私までいろんな思いが込み上げてきましてこのシーンが私は一番泣けました。
びしっと高梨が決めてくれます。
ほんと是非見てもらいたい!
これからもあの二人はまったりした日常を共有していくんでしょうね。時にはまた苦難もあるだろうけどあれだけの苦労を乗り越えたのだから乗り越えていけるでしょう。幸せにはいろんな形があるんですよね。
とにかく作者さんがしっかりと最後まで二人を描いてくださったので、いち読者としては本当に大満足です。
これより先は個人的にはみたくないような気もします。
読み終わった後の余韻がよすぎるのでこれを超えるラストが思い浮かばないといいますか・・・
このシリーズ好きすぎて、読んでない方皆さんに読むべき!と言ってまわりたいほどです笑
描かれている葛藤やすれ違い自体は、BLの王道かもしれません。でも、主人公達が魅力的でどっぷり感情移入してしまい、何度も泣かされました。 あれよこれよと物語はマイナスな方向に進んでいき、途中胸が痛くなりましたが、ハッピーエンドで本当に良かったです。 ベッドの中の2人から幸せが溢れてて、こんなに綺麗なラストはないと思いました。いいBLを読んだなぁと、とっても気持ちのいい読了感でした。
もうこのシリーズは終わりなんですかね?可愛い徳永さんが見れなくなると思うと寂しすぎます、、、徳永さんは、中々素直にならないけど、眠かったりデレたりしたときの仕草がいちいち可愛くて、高梨さんが夢中になるのも納得です。
彼らがただラブラブしているだけでもいいの続編ほしいな〜笑
徳永を泣かせるな!!高梨のバーカバーカ←
黄色→赤、ときて次の表紙は何色と思いきや白!
白紙じゃないですよね!?
ウェディング的な白ですよね!?とオロオロ。
高梨の手は差し出されていますが徳永の手は帯に隠れて見えないんですもの!!
慌てて帯を外しました。
内容は使い尽くされている定番中の定番かもしれませんがスレ違い+切なさが大好物の私にはゴチソウサマな一冊でした。
自分の居場所の心地よさなんて、ちょっとした環境の変化やスレ違いにより失ってしまうものです。
そんなわずかな喪失とささやかな喜びの繰り返しは特別ドラマチックではないけれど、人を確実に前へと歩ませます。
そんなアレコレを乗り越え、晴れて恋人→同棲中となった高梨と徳永は突然の辞令により期間限定遠恋となります。
お互いに寂しさを募らせつつ日々を過ごしていましたが、ある日、親への罪悪感でいっぱいになった徳永は高梨の転勤先へ行き部下の女性とその子どもの親しげな様子を見てしまいます。
『自分が与えられない家族』を目の当たりにして思い悩む徳永に高梨はとんでもないことを言ってしまいます。
本当に悪気はなく、本当にポロッと口から出たものだと思いますが、ゲイの徳永にしてみれば自分がどんなに好きでも叶えてあげられない幸せだから、いっそ高梨の手を離してあげるべきだ、と一人で考え込みます。
ノンケの高梨だから出てしまったであろう不用意な一言ですが、人の心から力を奪うことができるのは恋人の言葉です。
ふたりともゲイという設定でないので、いくばくかのファンタジー要素か、リアリティがなければBLとして成立しない。
前々作、前作とゲイに寛容な職場ゆえにリアリティが伝わりづらい気がしていたんですが今巻はこの台詞ひとつでドえらい『説得力』をぶっこんできたなぁ、とビックリしました。
その後も間が悪いことに高梨が会って話そうと思ったら思いがけず行けなくなったりしますが、そこは我らが古谷社長(笑)の存在や辛抱強く信頼回復を待つ高梨の態度によりモトサヤにおさまるのですが…。
帰ってきた→抱き締める→ハピエン(仲直りsex)じゃないのも良かったです。
一緒のベッドに入らない徳永に説得や無理強いをせず傷の回復を待つような高梨の姿に気持ちがあたたかくなりました。
『幸せ』について語りあう場面はありますが、途方にくれた心に染みるのは自分がその場にいることを望んでいる人がいることを実感することですよね。
徳永の両親への挨拶、いるかのぬいぐるみを抱き締めて慟哭する徳永、久々の水族館デートで笑顔を見せた徳永を見守る高梨の表情、と号泣ポイント多数でした。
各章の間とカバー下の4コマが面白くて可愛いくて大満足!
しかし古谷社長は本当に最初から最後までカッコイイ人でした~!!
職場の皆さんからの慕われっぷりもハンパなかったww
その職場の皆さんのドヤ顔カラー口絵にも頬が緩みました。
皆さん、これからもあのふたりをよろしくお願いいたします…と親戚のオバチャンみたいにお願いして本を閉じました。
タイトル通り涙無しには見られません!!
3回ほど涙する部分がありました、、、。
もう本当に可愛すぎるんです、徳永さん!そして徳永さんにデレっデレの高梨(笑)3作読みましたがやはり最後はしめてくれました。
幸せに終わったところにこれでもか!と同性愛ならではの日常ほのぼの。好き。だけじゃ不安になってしまう。だけどそれは二人が順調に恋愛をして恋の果てにきたから。なんともはがゆいと言いますか、同性愛者の方ならとても共感できる部分がおおいのでは?と思いました。
自分だけゲイであるというのはやはり大きな壁。相手がノンケだと二倍不安になる。そういう不安にさらに遠距離。子供の話。親へのカミングアウト。いやあ、奥が深い。漫画の中のファンタジーじゃあありませんものね。そういう事を乗り越えて手に入れたものは平穏な日常。そんな事を素直に伝えてくださる作者様の感性に感動いたしました。
とにかく二人が幸せになれて良かったです。
これからもあの二人ならどんなことがあっても乗り越えて行ってくれる。そう信じて、、、。
作者様3作完結素晴らしい感動をありがとうございました!
まだいま渋ってる方いましたらぜひ読んでみてください。絶対渋ってた事を後悔しますよ!
新刊チェックで続編の今作が出ると知り、
前作が最終話だという感覚でいただけに、
続編が出たのかと少々驚きつつも、
特典ペーパーが付くということで、
いつものお店で予約をして購入しました。
前作『俺と部下の恋の先』で神評価にしたにもかかわらず、
とても素晴らしかったという感情は思い出せるにもかかわらず、
どのような内容のお話だったのかが思い出せずにいました。
今作では、本編が始まる前に1ページの前作までの粗筋が
漫画で描かれているので、読んですぐに思い出しました。
続編の場合は、このように簡単で分かりやすく漫画で
粗筋が描かれているのは良い配慮だと思いました。
今作は主に高梨さんが転勤先で新しい家族を作るかもしれないという
徳永さんにとっては別れの危機が問題となっていましたが、
前作で高梨さんの強固な意志を感じていたので、
高梨さんに限って、新たに好きな人が現れることは決してないと
確固たる確信を持っていたので、徳永さんのように辛く苦しい思いを
することなく、終始、安心しながら読みました。
高梨さんに対しては、全く心配はしていませんでしたが、
徳永さんが思い詰めた挙句、誤解がどうしても解けずに
本当に別れてしまうのではないかと、読み進めていくうちに
だんだんと徳永さんのことが心配になってしまいました。
どうしてもイルカの縫いぐるみだけは手放せなかった徳永さんが、
会社のロッカーの中にイルカの縫いぐるみを置いていて、
縫いぐるみを抱きしめている場面が とても心に沁み、印象的でした。
また、徳永さんの両親に高梨さんと二人で挨拶をしに行った時も、
徳永さんが先走って訴えた後の男泣きが健気で可愛らしかったです。
高梨さんは徳永さんよりも年下とは思えないほど頼もしくて、
包容力があり、とても好感を持ちました。
これからも徳永さんを支えていってほしいと思いました。
徳永さんも高梨さんも、お互いに相手のことを一番に考えているところが、
二人の絆の強さが表れていて、とても良かったです。
高梨さんの転勤先で、高梨さんの初の部下となる宝来さんと
宝来さんの息子の光太郎くんが登場しますが、
高梨さんと徳永さんの関係を脅かすような存在ではなく、
むしろ良い母子だったので良かったです。
第2話と3話の間、第5話と描き下ろし『俺と彼氏の平日の話』の間、
本のカバー下の表紙と裏表紙に4コマ漫画が2つずつ描かれていますが、
その中でも特に『俺と上司のあの後の話』がとても面白かったです。
古谷さんには敵わない高梨さんの姿が面白いと思いました。
今回の評価は、「萌」と「萌×2」で少し迷いました。
前作を読み終えて、前作の感動を保ち続けながら直ぐに今作を読めば
迷うことなく「萌×2」評価だったと思うのですが、
前作を読んでから今作を読むまで、約1年半も間が空いてしまったため、
また、高梨さんの揺るぎない意志の強さに確信を持っていたため、
この2つの点が大きな要因で、感情を揺さぶられるほどの読み応えを
得ることが出来ませんでした。
激しく萌えるというのはありませんでしたが、絶対的な安心感で、
終始、穏やかな気持ちのまま心温まる感じで読めた作品でした。
前作の時に完結だと思っていたので、
また、今作も本の題名「恋の果て」ということで、
恐らく完結なのではと思いますが、
今作のように、また予想に反して、
まだ物語が続くのかが気になっています。
今回、今作が発売されるにあたって、いつものお店の二店で
複数の特典が付くのをチェックしていましたが、
出版社の公式ツイッターで発売後、約10日ほど経った後に
初めて特典情報が公表されましたが、そこに、さらに一店舗、
インターネット通販では特典を付けない大型書店が含まれていました。
その大型書店は都心部にしかなく、情報を知って直ぐに行ける場所や
状態ではなく、たとえ行ける状態であっても初めて公表された時には
既に特典の配布が終了されている可能性が非常に高いため、
せめて発売前に公表してくれれば入手できたかもしれないところを、
後の祭りの状態の暢気な印象の情報公開に非常に憤りを感じました。
せっかく、とても良い気分で作品を読み終えたのに、
ただでさえ複数特典というだけで作品に対する印象が悪くなるのに、
このような販促の仕方で作品の印象が悪くなってしまうのは
非常に残念で、非常に嘆かわしい思いで一杯です。
三冊目、これで最後でしょうか?
よかった、よかった。
これをずっと雑誌掲載で追っていた方は、本当嬉しいだろうなあ。
コミックスでまとめて読んだ私も安心いたしました。
こじれ方がどうもリアルなので経験上こうなったら修復出来ないよなあという事ばかりなのでハラハラしましたが、そこはまあ、BLはファンタジーですからね。
この話は正直何もなく二人で暮らしているだけで、私は満足な気がします。
イルカを抱き締めて泣くシーンで私も泣いたのですが、ごめんなさい。イルカさんが帰ってきてよかった!とよく分からん事で涙腺が緩んでしまいました。
何か捨てられたぬいぐるみって駄目なのですよ。
ズレていてすみません(汗)
何はともあれ、ハッピーエンドでいいお話でした。
二人に幸あれ!
このシリーズ、最初は電子書籍で読みました。その後、購入先の電子書籍では2巻が出ず、紙媒体で購入。そして、シリーズ3巻目がこちらサイトで高評価とのこと。でも、出先でもベッドでも読める電子書籍で購入したくてじっと待ちました。そしたら、今まで出ていなかった2巻も一緒に別の電子書籍サイトで全巻お安く電子書籍化!ありがたいです!即購入しました。
一読後、高評価という先入観からか「ふうん・・・」という読後感でした。とはいえ、大好きなシリーズですから、その後何度も読み返しました。すると、読み重ねれば重ねるほど胸が絞られる思いがします。
徳永親はとても一途ですね。いろんなタイプのBLがありますが、徳永親はかなり女性に近い感覚です。極端のようでもありますが、だからこそ女性読者なら共感して自分の過去を思い出して泣けるのではないでしょうか。
徳永親が家着にしている黒っぽいトップス、これは2巻で高梨が「へたってたから捨てようと思ってたやつ」ですよね。ずっとこれ着てるますよね・・・。
高梨のために別れようと決めてからもずっと着ています・・・。相手が嫌で別れるなら絶対に捨てているだろうに、ただ高梨を思いやるだけに別れたからずっと着ている。
「俺を見てくれなくてもいい、漏れ聞こえる声が聞こえるだけでいい」
それほど想っている高梨のシャツだからずっと着ているのです。その絵をみるだけで泣けます。
女性に近いと書きましたが、徳永はけして高梨を貶めるようなことを言いません。
「すごい いっぱい大切にしてもらいましたもん。」
これ、わかります。別れた相手のこと、良いことしか憶えていないってことありませんか。
自分が壊れないよう自己防衛本能が働いているのかもしれませんが、そんなことありますよね。もし一言でも別れた相手を悪く言ってしまうと、第三者がどのようにとってしまうか知れない、自分の感情から好きだった相手を貶めることなんて出来ない。そんなことを思うから、自分の哀しさや寂しさを言ってはいけない。
徳永は高梨を想い続けます。
「会いたい 顔が見たい 話ができなくてもいい 高梨に会いたい 背中だけでもいい 俺に気づかなくてもいい 誰かと話す声が漏れ聞こえるだけでいい 会いたい 会いたい それだけ 本心だ高梨 後悔してない 後悔していない」
これは徳永の切ない気持ちのこぼれるヤマ場ですが、大きく縦割りで表現されているだけで、わりと抑えられています。大きな横割りでもっと強い表現もあるのに、あえて自分の中だけに落とすように縦割りに留めることで徳永の自身より相手を思いやる心情が感じられて、もらい泣きしてしまいます。
また、ここで「本心だ」と言い切れるところがBL、男の子ですね。だからBLってリアルより気持ちよく読めます。
結局、お互いの遠慮などで遠ざかっていた気持ちがまた近づいていきますが、ぴったりと寄り添うまでには時間がかかります。それが淡々と綴られます。扇風機などの備品で季節の移り変わりを見せながら表現してくれています。
そして、高梨は徳永の親御さんに挨拶に行きます。
「オレは親さんと・・・家族になりたいと思います。」
その言葉に徳永は涙がとまりません。
「この先 何があったっていい 何を失くしたっていい この言葉があればいい 他に何もいらない 生きていける」
一生に一度、こんな幸せがあれば生きていけますよね。
ずっと我慢ばかりして辛い思いで生きてきた徳永のことを高梨はわかってるんですよね。
このカップルふたり、古屋さんをはじめとする会社の同僚、徳永の両親。みんな善い人ばかりです。
読み物は読後感良くあるべき!よいお話でした。おすすめします!
ぜひぜひ、「俺と上司の恋の話」「俺と部下の恋の先」と合わせて3冊お読みください。
紙媒体で買った2巻ですが…電子書籍でも揃えました。それくらい常備しておきたい作品です。一読のインパクトだけではない、幾度も読み返したい沁みいるお話です。
最後に作家さんについて。
このシリーズの他は1冊のみ購入しております。あとは別ジャンルの電子書籍を読みました。絵柄は他にもありそうですが、心情の表し方に個性があると思います。多作でないようですが、だからこそ見つめていきたい作家さんです。
このレビューとても共感しました。
作品も作品ならレビューする方もする方だなあと。
素敵な感想で同じ読者として非常に心が温まりました。
表現力といいますかとても作品の良さが伝わってきて思わずコメントしてしまいました!素敵なレビューありがとうございます。
この作者さんの作品を初めて見ましたが所々中村明日美子さんのタッチに似ている所が…笑笑
私の気のせいではないとおもいます…とても似てますわ…笑笑
話自体はとてもかわいくて素敵でした。
とうとう完結ですね。
一時はどうなることかとハラハラしました。
切なくて、それでいて優しい気持ちになれる二人の話。
終わってしまうのがちょっと残念にも思えます。
ゲイであるゆえに、もともとノンケだった彼との将来を考えた時に
行き着く悩みは『子どもを産んでやれない』なんですね。
自分がいなければ、女性と幸せに結婚することもできると
みんな思ってしまうんですよね。
自分が身を引けば・・・的な考えが健気というのか
勝手に決めてんじゃねぇよっ!というのか難しい問題です。
徳永が高梨のところまで来たとき
遠くまで来たのには何か特別な理由があるとなぜ気づかないんだ高梨!
その上「子どもが欲しい」なんて安易な発言まで。
同性同士の恋愛にその発言はどうかと、ちょっと腹が立ちました。
それまで、高梨いいやつだなぁ・・・と高梨びいきだった私ですが
この一件でちょっと高梨、徳永さんのことちゃんと見てるんか?
て思ってしまいました。
高梨にしてみれば、悪意はなく自分で何をしてしまったのか
始めは理解できてないですよね。
高梨本人の気持ちは何も変わっていない上、離れて想いは募るばかりだから
余計に訳わからなくなったんでしょうね。
でも、もう少しゲイである徳永の心の奥深くまで理解してほしかったな。
それに対し、徳永の悲しいまでの潔さ。
高梨を想えばこそ、高梨の幸せを願えばこその苦しい選択を
1人苦しみにもがきながら乗り越えようとする姿に涙しました。
特に捨てたイルカを川の中まで拾いに行って抱きしめながら
「会いたい・・・」と泣くシーンは感動的で
まるで高梨を抱きしめているような錯覚をするほどでした。
何度もメールしていたことそして急に帰れなくなったこと後にわかりますが
ほんのちょっとすれ違ってずれ始めた心は、ここまで高梨を追い詰めてしまったんですね。
私が一番好きなのは描き下ろし後日談の『俺と彼氏の平日の話』です。
ごくごく普通の恋人たちのように
仕事して、一緒にご飯食べて、一緒にテレビ観て、
一緒にクイズの答えを考えて、一緒に笑って
冗談言ったり、嫉妬して怒ったり、甘えたり
キスして、抱きしめ合い、熱く求め合い、愛し合い・・・
「へへ」と笑い「あーしあわせ」と思わず口からこぼれる・・・
そんな『ごく普通』の幸せをやっと実感できた二人。
最後の二人のあの笑顔、もうあれ見たらみんな降参ですよ。
本当によかったね、お幸せにと思わず言ってしまいます。
そして・・・ナナメグリ先生、4コマ実に良いです。笑えてキュンと来ます。
失礼ながらナナメグリ先生も、この作品も全然存じ上げておりませんでした…。イヤ、ゴメンナサイ。でもランキングに載ってるし、皆さまからの評価は高いし、で3巻まとめて購入してみました。
いや、良かった!すごく良かった。一気に読んでしまいましたが、3巻目が一番萌えたのでこちらにまとめてのレビューを書きます。内容は皆さま書いてくださっているので感想を。
ある意味、BLの王道な作品だなと感じました。
ゲイであることによる葛藤。
そのことによる家族との軋轢。周りからの偏見。
恋人がノンケさんの場合、相手に「家族」を作ってあげられないことの苦しみ。
勘違いからの擦れ違い。
そんな中でも、自分を理解してくれる人がいて。
などなど、もう萌えのポイント押しまくりの作品でした。
受けの徳永くんが健気で可愛かった。会社でゲイバレして、初めは周りから若干浮くけれど、自分の力で周りに溶け込む男気もある。その頑張りのおかげで、結果的に高梨くんとの関係もオープンにできて本当に良かった。
ただ、オープンゆえに破局した?と噂された時の徳永くんが可哀想で…。高梨くんに貰ったイルカのぬいぐるみを探すシーンには思わずウルっときました。
ただ、徳永くんが踏ん張れたのはやっぱり古谷さんの存在があってのことだと。良い!古谷さん、最高です。あんな上司がいたら頑張れるだろうな。お父さんでもいい。主要CPを押さえて一番好きなキャラでした。
対して攻めの高梨くんも良かった。
言葉を惜しまず、態度でも表し、徳永くんの不安を取り除こうとする姿にきゅんときました。
単身赴任先の宝来さんとのことを徳永くんに勘違いされてすれ違ってしまったとき、メールを送り続けていた彼に惚れ惚れしました。
所々で出てくる4コマ漫画にも笑わせていただきました。これで完結って寂しいです。まだまだこの二人が見たいなと思います。
あと個人的に大好きなマリリン。彼女のお顔も是非見てみたいので、そして男気溢れるコーナリングもまた見たいので、続編が出ると良いなと期待しています。
俺と部下シリーズ完結!
初巻から徳永さんに萌えまくりでしたが今回は咽び泣く萌えでした!
同棲を始め、新居を見に行こうと計画した矢先に高梨(攻)の転勤。これはアカンフラグ。
幸せな2人を前に立ちはだかる壁!
そうそれはシングルマザー&利発息子!
ぽろっと高梨(元ノンケ)が言った「あんなんならオレも子ども欲しいな」
この台詞見た瞬間素で叫びました。
そこから運命のイタズラの如くすれ違いと勘違い。
川に入ってイルカのぬいぐるみ探す徳永さんの姿に胸が痛くなりました。
もうお願いだから幸せにしてあげて!!
それからやっと転勤から帰って来て、ちょっとずつちょっとずつ距離を縮めて行くんですけどね、
高梨のガラス細工あつかうような言動がまた泣けます。
(シングルマザー&利発息子はもの凄い良い2人です。アテウマとかではありません)
ようやく2人の距離が縮まったら、物語の「転」親に挨拶。
玄関に並んだ二つの革靴になんとも言えぬものがありました。
自分が気持ち悪いと思いましたが、二つの革靴のコマ…超写メりました。
重ーい重ーい空気の中、ページいっぱい使って
「高梨にひどいこと言ったら怒るから」
沈黙のあと泣き出す徳永さん、
慌てふためく両親と高梨。
ああもう家族じゃないですか…?
幸せになって良かったと思う反面、もう終わりと思うと非常に寂しいです。
他では中々見られない独特のテンポがとっても好きです。
特典ポスカは結婚式ですか?
カラー口絵は参列者ですか?
以下ネタバレ含みますのでご注意を。
「俺と××の恋(フェア名より)」シリーズ3作目。
表紙が黄→赤と来たので、信号機カラーになるのかと思いきや、
儚い感じの二人が際立つ白でした。本棚に並べたらとても綺麗。
さて、高梨の転勤を機にハラハラしっぱなしの今作。
くすりと笑えてほっこり癒されるラブラブな1・2話から始まり、
爆弾投下の3話目以降、胸が苦しくなる展開が続きます。
前作から見え隠れしていたチカさんの家族の問題、
そして他意はないけれど深く刺さった高梨の失言。
悪いタイミングが重なってチカさんが一つの決断をします。
もう今回もチカさんの高梨を思うが故の行動が切なくて…
後悔はなくとも、会いたいと泣く姿は不憫で…(ノД`)・゜・。
中盤は「何やってんじゃ高梨ー!!!」とイラつく場面もありましたが、
やはりそこは安定の高梨。シリーズ通してぶれないイイ男でした。
固くなったチカさんの心をほぐし、彼の笑顔のために動きます。
両親を前にした二人のそれぞれのセリフがすごく印象的でした。
いちゃつく場面はあれどエロなしだった本編ですが、
その辺りは描き下ろしの後日談で補完されていました。
がっつりエロではないですが、見ていて顔が緩みます。
高梨の「好きなコト」に応えるチカさんが滅茶可愛いです。
2巻描き下ろしでは高梨の心情がダダ漏れでしたが、
今回はチカさん側の感想も少しだけ垣間見る事が出来、
思わずニヤけてしまいました。
そして何といっても二人の幸せそうな日常が微笑ましいです。
随所に挟まれる笑い要素も相変わらず面白かったー!
小学生相手に何話してんの高梨…(笑)
4コマもどれも可愛いです、カバー下萌えます。
雑誌掲載時は中盤以降、絵がアレ…?と感じた所も多々あったのですが、
大幅に描き直し・描き足しがされていて、今回も綺麗でした。
でも個人的には2巻の頃の絵が好きかなぁ…
見ていて切なくなるこのシリーズ、
それでも読んだ後はとても幸せな気持ちになれます。
果てまで辿り着いてしまったけれど、個人的にはまだまだこの二人のこの先を見てみたいなー。
後日談でちらっと触れていた高梨の実家編も読みたいし、それに何より、
チカさんてばまだ高梨を下の名前で読んであげてないよ!(笑)
前回二冊目の時のナナメグリフェアに、見事につられたワタクシ。
あれからすっかり先生のファンです。
連載中のお話はあまりレビューしないんですが。
あの時はまだ続いているとも知らず、レビューしましたっけ。
そして今回、いよいよ完結いたしました!
おめでと~♪
今回も、合間合間に箸休めの4コマがあり。
表紙裏にも4コマがあります。
あ、表紙裏の4コマは、読み終わってから楽しく読むべし。
その方がホンワカ楽しめるかも♪
楽しい空気もあれば、シリアスシーンも満載なのがこのお話。
私のだ~い好きな「家族との問題」のお話がしっかり描かれています。
そして、ゲイとノンケの悩みの違いも。
今回は数ヵ月の間、遠距離恋愛になるんですが。
毎度お馴染みの徳永ことチカさんのネガティブ思考炸裂です。
今回の登場人物は、高梨が出向している支社の部下、宝来さんとその息子の光太郎(小5)で。
この光太郎が凶悪なほど可愛い!!
こりゃ~子供には勝てないのか?!と私も彼に翻弄されていました。
いや~、古谷さんのシブいラブパワーと互角かもしれない…。
それにしても、徳永はなんて職場の人達に愛されているのだろうとしみじみ。
前のレビューにも書いた気がしますが、羨ましい職場ですよ、ほんとホント。
徳永の愛される秘密は、やはりツンツンした後の、小さなデレ!
この人計算してない分、最強ですよね。
そして、高梨。
このしち面倒臭い徳永ときちんと向き合って、なんて頑張り屋なんでしょう!
あっちからは頼られ、こっちからは誤解され、肝心な相手は…。
挟まれて一番大変なのにね。
そして、高梨の出した答えはいかに…?!
一つだけ、このお話に引っ掛かりがありまして。
それは、言葉。
高梨は営業マンな訳で。
その彼の、一番大事な場でのある人への言葉使いがちょっと…。
…てます。ではなく、…ております。かな?なんて。
そんなすご~く小さい事に引っ掛かってしまい、リズムが止まりました。
そこだけが、個人的に(細かい自分対して)とても残念☆
後はもう、とても満腹満足なお話でした♪
このシリーズは3冊全部読みました。我が家の本棚の再読するぞ〜コーナーに並んでます。
絵柄もスッキリしていて見やすいです。エロいシーンも回を重ねるごと上手くなってます。けど1番は同性を恋愛対象と感じてしまう受けの葛藤が切なくて……勤務先でゲイだとカミングアウトしていて優しい上司に恋している受け。恋している事もオープンにしているし表面上ではドライな感じなのにどうして女性ではないのか、と絶望している。攻めはそんな自虐的な受けを可愛く感じていく話です。シリーズ1冊目にある上司の若い時の話も良いです。
殆んどのBLが恋愛のスタートで終わるのにこの話は現実的に起こるであろうその先まで進みます。まさに恋の果てです。
4コママンガもほのぼのとしていて良かったです。
2人の勤務する会社の人達も素敵でした。是非3冊まとめて読んで下さい。