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前作『犬は甘美な夢を見る』でファンになった鳶田瀬ケビンさんの新刊。
ガトーコミックスなのでエロ薄なのは
覚悟していましたが
まさか全くないとは予想外でした(´・ω・`)
コメディからファンタジーまであって
楽しいですが、BLとしては少し物足りないですw
■「反逆シンメトリー」
テーマパークの着ぐるみアクターをやっている、ベテランと新人。
二人がそれぞれ担当する、
マナッティーとチンアナッゴⅢ世。
舞台では仲良しだけど、中の人たちは犬猿の仲w
でも子どもたちに夢を与えたいという
アツい想いは一緒で、ケンカしつつも愛が芽生えていくというコメディ。
カワイイ着ぐるみがすごくアクロバティックな動きをしたり、プロレスを始めたりするのに笑えましたw
新人×ベテランかな。
キス止まりだけどコメディとしては
面白かったです。
■「ロッキンボーイクレイジーロマンス」
トイレで頑張りすぎたせいで肛門が切れ
病院へやって来たギタリスト(バリタチ)。
そこのイケメン先生に肛門を指で触れられた瞬間
この人にだったらネコになってもいい!
と恋に落ち…というコメディ。
この話にもエロはありません。
うーん、エロあってナンボな設定だと思うんだけどなぁ(ーー;)
でも、ギタリストの斜め上なアプローチは
面白くて好きです。
「俺たちのケツの穴のことばっか
考えて生きてきたってことでしょ!?
センセーマジ救世主(メシア)っスよ!!」
なんてキラキラした目で言わないでw
くっついたあと、先生の家猫になりw、
毎日お弁当作ってあげてるギタリストに萌えました。もっと続きが読みたかった!!
■「あかるいにわ」全3話
花屋の少年が魔導師により異世界に召喚され
人の姿をした枯れかけの植物・マンドレイクを育てることに。
老人のようだったマンドレイクが
少年の手により若返り、美しい花を咲かせる。
希少種を搾取しようとする敵との戦いも
なかなか迫力があり
温かくスケール感のあるファンタジーとなっています。
描き下ろし「Everlasting」は
力は強いが身体が弱い魔導師と
彼をそばで支えてきた使い魔のお話(4P)。
使い魔の黒豹姿(モフモフ)にときめきました!
この二人だけでも一作書けそうですね。
前作『犬は甘美な夢を見る』はシリアス路線でしたが
今回はコメディ色強めでポップな印象。
BLとしては物足りないですが
美しい絵柄とギャグでなかなか楽しめました☆
こちらのコミックスには、
・生意気なイケメン後輩×小柄なツンデレ先輩
・ダンディーな髭面先生×お馬鹿バンドマン
・傷心マンドレイク×優しく頑張り屋さんな園芸師
の、計3作品が収録されていました。
表題作のイケメン後輩×ツンデレ先輩はどちらも着ぐるみアクターとして働いています。
生意気な攻めのデレシーンを見る限り、私的に攻めもツンデレで、もうツンデレ×ツンデレ。
着ぐるみを着てのシーンも多く、ツンデレ×ツンデレと言うこともあり、わいわいぎゃーぎゃー賑やかなお話でした!
先生×バンドマンは、受けが痔になり、攻めの勤めている病院に診察へ来るところからお話が始まります。
受けの担当医が攻めなのですが、肛門を診察されて恋に落ちる受けと言う、ギャグ多めのお話です(笑)
マンドレイク×頑張り屋さんは、マンドレイクの擬人化攻めからも分かる通り、ファンタジー作品となっています。
過去に酷い扱いを受けて傷心したマンドレイクを、明るく頑張り屋さんな受けが困難を乗り越え癒していく、温かいお話でした。
そして、コミックス通して、私はこのお話の脇カプが1番好きでした!無口で従順な使い魔と女王様マスター!脇カプと表現して良いのか微妙なところなのですが、この2人の関係、大好きです!
線が太くハッキリした線の安定した絵柄で、ストーリーもとんとん進んでいくので読みやすいと思います。
ギャグ有り、ファンタジー有りの、全体的に賑やかで明るい短編集でした(*^^*)