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表題作裏切りの代償 ~真実の絆~

アルティオ
最高位の聖獣
リオン・レーベン・カムニアック
25歳,アルティオの対の絆で金位ノ騎士

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

インペリアルの聖獣として待望の初陣を迎えたアルティオは自分の“対の絆”である騎士リオンの不甲斐ない戦いぶりに頭を抱えていた。リオンは昔から魔獣殱滅の研究に没頭していてアルティオは放置されがちで、ずっと不満を抱いていた。初陣から一年と数ヵ月後『リオンは、正当な騎士候補から繭卵を横取りした卑怯者』というふたりの溝を抉るような噂が、帝都に流れる。噂の影響を受けたアルティオは彼に一層の不信感を抱き、距離を取るようになるが…。
【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。

作品情報

作品名
裏切りの代償 ~真実の絆~
著者
六青みつみ 
イラスト
葛西リカコ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
忠誠の代償 ~聖なる絆~
発売日
ISBN
9784344832886
4.5

(125)

(88)

萌々

(26)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
9
得点
557
評価数
125
平均
4.5 / 5
神率
70.4%

レビュー投稿数9

だめだ、悶え死にそう

モフモフシリーズもついに5作目に突入。
光の螺旋シリーズと同様、こちらも大好きなシリーズです。
そして今回はまたしても聖獣攻ですが、前回よりも今回のCPの方が好みでした。

聖獣アルティオが、騎士のリオンに対してまるで保護者のように振る舞うのに、ニヤニヤが止まりません。
大人ぶってても、本当は構って欲しくって寂しくってたまらなかった、というのもによによ。
ヘタレ受というのもたまにはいいですね……。

今回は誓約カップルの反対版、みたいな対の絆でしたが、随所に登場してくるギルの言葉や態度に切なくなります。
過去のことがあるだけに、その言葉はずっしりと重みがあり、騙されていたとはいえリオンの愛情を疑ってしまったアルティオには、取り返しが付かなくなる前に早く気づいてー!
と読みながら叫びだしてしまいそうでした。

どんどん溝が深くなってこじれていく関係に、これはまさかの誓約カップルと同じことになってしまうのでは……と危惧してたら、本当にまさかの展開で涙腺崩壊。
エドワルドのクソ虫っぷりに吐き気がこみ上げ、アルティオと一緒に嗚咽しました。
リオンはアルティオを愛してないわけじゃなく、本当に心から対の絆として慈しんでいて、その命を捧げられるほど強い信念を持ってたんだ、と思うと止めどなく涙が。
ただ、愛情の掛け方の方向性は、間違ってると思います。

無事のハッピーエンドにほっとしましたが、ほっとすると今度はもう少しラブラブにページを割いてくれても良かったのにと欲が出てきます。
イラストは相変わらず美しく、ちびアルティオの可愛さに悶死。
聖獣攻の幼少期って、聖獣受の幼少期よりも更にきゅんとするのは何なんでしょうね。
あの泣き虫だった子が、こんなに逞しくなって(しみじみ)みたいな感慨深さというか、兎に角かわいい。

薄い本での甘味補完が、今から待ち遠しいです。

15

号泣、そしてまた号泣…

大好きなモフモフシリーズも5冊目になりました。毎回、聖獣と対の絆の人間との擦れ違いに、キュンキュンさせられます。今回は、なぜか本の真ん中のページぐらいから、ずっと涙が止まりませんでした。

お話は、アルティオとの絆がしっかり結ばれていると信じているリオンと、エドワルドの悪知恵のせいで本当の対の絆ではないんじゃないかと不安になっているアルティオが、見えなかった絆に気付く…という内容でした。

もうリオンが不器用で不器用で…。疑うこともせず、アルティオとの絆を信じているのが切なかったです。研究が大好きで人とあまり関わってこなかったのに、アルティオを失いたくない一心で一生懸命に行動し、最後は自分の命さえ捧げようとするから号泣しました。アルティオもリオンを信じたいと、離れたくないという心の叫びが伝わってきて、また泣きました。

モフモフシリーズでは、いろんなカップルが出てきて毎回飽きることなく、楽しめます。そして、以前のカップルが出てきて、仲良くしているのを見ると、嬉しくなります。今回のカップルも、仲良くしているのをどこかで見れるのを楽しみにしようと思います。

12

親愛

さて、絆シリーズも5作目ですね。

過去作品の中では一番大人っぽいヴィジュアルのインペリアルなのですが、
読後の感想としましては
過去作品の中で、一番子供っぽいインペリアルだった気がします。
大きい子供。それがちょっと可愛く見えてしまうから不思議だ。

インペリアルの選定が、身分に関係なく行えるようになった
最初の選定式。
青の卵の部屋で出会った一つの卵。
言いようのない気持ちにつつまれて、光る卵を抱きしめた。
この子の為にこの子の為に。
費やしてきた時間の中で、ゆがめられた気持ちと~なお話しです。
や~なんだろうな、当て馬さんが結構ひどい奴で最終引いた。
イイ人に見せかけての悪人はなんとも辛辣。

小さいころ、可愛い可愛い時期をあんまり一緒に過ごすことがなかった二人。
この子のためにと研究に没頭するあまり一緒にいる時間が減った。
愛情が遠くなり、薄くなるなんてかけらも思わなかった。
でも幼いインペリアルは愛情たっぷりの他の子たちがうらやましくて
大好きな大好きなリオンにかまってほしくて。
淋しいのも我慢して、ぐっと我慢して。
で、あるいみ歪んでしまったところが、後になればカワイイに変わる。。
他の主人よりも弱くて情けない。自分のことを大事にしてくれない。
そう思ったからこそ腹が立った。
「本当はお前が選んだのは」そんな言葉を信じてしまった。
リオンを突き放し、他の男の手をとってしまう。
結局は~な心の内が最後に明かされるのですが
それがまたね、なんとも子供っぽいというか。
愛を受けている自覚が無意識にあったからこそのわがまま。
子供のころのことがあってよじれてしまったからこそな
今回のいざこざ。
気持ち通じてからのイチャコラっぷりもまた可愛くもあるのです。

暴走反抗期に対するリオンの対応
「お前が幸せになるのなら」な後半戦
卵に出会い、小さな子供が生まれて。
その愛らしさに「命に代えても」と湧き上がる感情と、
美しく大きく育ってなお可愛いと思う気持ち。
”いとしい”と思う感情がすごく良かった。

発情して理性とんでのエチシーンも好きw
理性飛んでてもあれが「ホンネ」だろうなと思うと萌えた。
自分を自覚したこの攻は完全に坩堝だなー
べったべただなーと思うとなお一層萌え。
お幸せにーvv

12

物語の世界に『触れた』ことは何度もある。けれど、『匂い』まで感じたのはこの本が初めてだ。

『代償シリーズ』、あるいは『聖獣シリーズ』とも呼ばれる本作品。
本当ならば第1巻からレビューすべきなのだろうが、私はあえて、この第5巻を紹介したい。
理由は簡単だ。このシリーズがとてつもなく好きだからだ。頭に『大』をつけてもいい。『愛してる』という言葉さえ惜しみなく使おう。それほどに私はこのシリーズが好きで、ドハマりしている。
となれば、考えることはひとつだ。
私は今後、どんどんこのシリーズの新作発表の知らせが聞きたい。どんどん新作を手にしたい。そのためにはより多くの方にこの作品を知って読んでもらわなければならない。一人でも多く同胞の手を、ガシッと掴まなければならない。喉から手が出るどころか、勢いあまって足までひねり出そうとしている私のような読者を、どんどんどんどん増やさねばならない。

さて、前述したように、本作品はシリーズ物である。
第1巻、第2巻、第3巻は、とにかくドラマティックな展開で、涙なしには読めなかった。特に、レビューや評価などで素直に数値化されているとおり、第2巻は悲恋まじりの心の別離が描かれているせいか、ハッピーエンドで幕が下りた瞬間の安堵と幸福感はひとしおだ。かくいう私も深夜にひとり、頭が痛くなるほど号泣したひとりである。

一転、第4巻はかなり毛色が変わった。
カップルももはや4組目。ゆえに、物語のスタートライン、展開、キャラクター設定にかなり自由度の高い冒険色を混ぜたのかもしれないが、前作までの3組のカップルが大恋愛だっただけに、さしもの私も「カレーを注文したのにグリーンカレーが来た!」ぐらいには仰天した。
主人公たちの恋愛を応援するよりも、「満足にご飯が食べられる現実って幸せなんだな」としみじみし、マズローの欲求段階説を思い出す。
このシリーズはいろんな意味で私に『初めて』をくれるなと、感心していいやら、苦笑していいのやら。
しかしふと気づいてみれば、いつの間にか手に取って読み返していることが多い第4巻。
めちゃくちゃ辛いけどクセになる、まさにグリーンカレー。

このシリーズにおいて、個人的に最大の『萌え』となる要(かなめ)。それは、『対の絆』と呼ばれる騎士と聖獣のつながりの強さ、つまりは、互いが互いを絶対的に想い合う『溺愛』にある。
いわゆる普通の恋愛のように、好きになった先に『恋人』という関係があるのではなく、この作品のカップルたちはそれこそ運命によって選ばれ、100%の愛情で結ばれた二人だ。騎士が卵の頃から愛情を注いで聖獣を育て、最終的に『伴侶(恋人)』という関係におさまっていくので、読んでいる側は安心してこの過程にニヤけていられる。
無論、簡単にはこの過程をふんでくれないカップルもいる。そこがこの作品の面白いところであり、泣かせてくれるところだ。

そして本作品、第5巻である。
第2巻ほどすれ違いは大きくないが、騎士が聖獣を想う、強い気持ちはとても伝わってきた。それは、アルティオ(聖獣)が幸せになるのならば、自分(リオン:騎士)が死んだあと、すぐに成り代われる騎士候補として最も可能性の高い男がそばにいることを、悔しくても、苦しくても、悲しくても、許すほどに。
欲を言えば、終盤でもう少し、甘い二人が見たかったなと思う。強く強く、運命でもって互いを想い合っているカップルたちなので、このシリーズはどうにも、胸やけするぐらいの甘さがないと『物足りない気分』になってしまうようだ。

<ファンタジー・溺愛・運命・ケモミミ・せつない>
どれかひとつでも、ご自分の好きなポイントがあったならば、ぜひとも第1巻から手にして読んでみてほしい。もちろん、好きなポイントが当てはまらない方でも、ほんの少しでも興味が湧いたなら手に取ってほしい作品だ。
(余談ではあるが、私は今まで一度も『ケモミミ』に萌えたことがない。例えばプレイ中に「ニャー」などと首を傾げて甘えられたら、ドッンッ引ッきッするぐらい興味がなかった。
しかしこの聖獣シリーズには、不思議と嫌悪のたぐいは一切なかった。半分は本物だからだろうか。イラストが素晴らしいからだろうか。あるいは、萌えて萌えて仕方がない『溺愛・子育て』要素がふんだんに盛り込まれていたからだろうか。否定できぬ)

第1巻からの購入をおすすめるのは、一冊で完結する物語なので途中の巻から読んでも問題はないが、それによって捉え得る世界観とキャラクターの味がだいぶ変わってしまう気がするからだ。それは損だ。日本にしかない素敵な言葉、『もったいない』の精神でもって、第1巻から順番に読んでいくことをおすすめする。


綿密に練られ、彩られた、騎士と聖獣が住まう世界。
その世界にひたることで、嗅覚まで刺激された物語は、この作品が初めてだ。

指折り数える、という言葉がある。
あと何日、あと何日と、指を追ってその日を心待ちにする意だ。

いままで何冊ものBL漫画を読んできた。
いままで何冊ものBL小説も読んできた。
けれど、表紙が発表されるのを心待ちにし、発表された表紙を一日に何度も何度も眺め、早く発売日が来ないかなと指折り数えて待って待って待って、待ち続けた作品は、この『聖獣シリーズ』だけである。


つまり、
人生で初めてだ。

11

ファンタジーの最高傑作

泣きました。切なさに、胸が締め付けられました。
すれ違い、絶望、後悔、そんなものがたくさんつまっています。アニメ映画化して欲しい作品です。切ない系では、間違いなくトップクラスです。
すいません。もふもふシリーズは、この本から読み始めましたが、違和感はなかったです。世界観が素晴らしいです。読み始めたら、一気に引き込まれました。
究極の年下攻め×へたれ受けがたまりません。アルティオのかっこよさ、美しさ、かわいさもいいですが、リオンのへたれからのかっこよさ、本当の強さが発揮されるところが素敵でした。ギャップ萌えは、素晴らしいですね。
そして、絵がとても美しいです。葛西リカコ様は、神だと思います。
この作品に出会えたことが嬉しいです。私は、bl小説を好きになって本当によかったと思います。

6

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