snowblack
モフモフの代償〜添い寝の絆〜の総集編。
既刊のグリーン、ピンク、オレンジの3冊をまとめたもの。
残念ながら書き下ろしはなし。
ヴァルクート×キリハ
ギルレリウス×リュセラン
リグトゥール×カイエ の3編が収められている。
お妃騒動の顛末を描いたヴァル×キリハ編。
(みどりの既刊でレビュー書いているので省略。)
妹の持って来たお見合い話にヤキモキするカイエが可愛い
リグ×カイエ編。
これはリグに見せつけるように毛繕いをする他の2頭(2人?)の聖獣も
ニヤリと楽しく、可愛らしい話。
と二編ともちょっとコミカルでちょっと切なく、可愛い話なのだけれど
何と言ってもギルとリュセラン!
あの心揺さぶられ、胸を締め付けられた本編から数年。
リュセランはもうすぐ成獣になろうとしている。
小さい頃からことあることに、ギルには何か秘密があると思って来た。
その胸を騒がせる事実は、誰に聞いても教えて貰えない。
彼が大事そうに触れる胸のペンダントは何……?
どうして彼は時々、僕を見て苦しそうな表情をするのだろう?
そしてある日、1人で青菫宮にいるというギルを追っていったリュセは……。
希望の光に満ちて終わった本編。
そしてその二人が再び身も心も唯一無二の対の絆になった日の物語、
本編に涙した人は、必読だと思います。
ウルッっときて……
それから心からの祝福に心が暖かく満ちていくのでした。
既刊の「モフモフの代償」の1と2がどうしても手に入らず(オークションで高額なのも買えず)、こういう形で販売されるのを待っていました!!
どうしても読みたかったのが、ギルとリュセランのその後でした。
小さい頃から、ギルが大切にしていたペンダント。その事で、自分に何か隠していると思っていたリュセラン。気になって侍従長達に聞いても、教えてくれません。そして、その気持ちが焼きもちだと気付くのです。僕より大切な人がいるの?とギルには伝えられずに、不安で押しつぶされそうになった時、真実を知ります。
ギルもリュセランも、昔も今も変わらずにいた、お互いを大切に想う愛情にキュンキュンしました。ヴァルとキリハ、リグとカイエの2カップルも甘々なお話で、幸せな気持ちになりました。