kumachi7
「ドロシーの指輪」シリーズは未読のため、「真音」のみの感想です。
ドロシーに比べるとめっちゃページ数少なくて、読む前は残念な気分でしたが、読み始めたら、終始笑いっぱなしでした。
そして、なんだかんだと仲良くしてるふたりに、なんだかもうねー(*´∀`*)
うなぎが苦手という進藤に富樫がうなぎを食べに連れてくお話です。
槙原さんも染矢も出てきて、短編ながら満足でした。
進藤の富樫に対する態度は相変わらずな感じだけど、富樫のこと好きだよね!?と思わずにいられませんでした(w*
前とは違う甘い空気が感じられる!
大変な思いをしてきてるから、幸せを満喫して欲しいです。
そして、それをもっともっと読みたいものです。
『OFFICIAL19』から続いてきた「メリザントの泪」もこれにて終止符、ということで纏めてレビューです。
正直、ドロシーの指輪シリーズを終わりにするべく、駆け足だった印象が拭えません。
最初に散りばめた謎をそつなく回収はしているのだけど、あまりにあっさりとしか触れられず、ネタをひっぱったわりには効果半減なような。
作者さんの思惑通りに商業誌にて発行できず、このようになったのでしょうけれども。
この話になって、やっと緒方家を翻弄させた美沙緒が登場。
緒方さんの気持ちはすでに決着がついているとはいえ、緒方さんの長年苦しんできた事の真相をより深く知りたかった…!美沙緒との恋模様や父親との修羅場などの。
そういった話があったほうが、緒方が三本木に安らぎを覚えて惹かれてしまうワケがより解った気がします。そして、美沙緒の魔性さも。
今回はこれまでと勝手が違い、緒方達の力では太刀打ちできない相手が出現。
そんな大物と通じている美沙緒はやはり凄腕なのだなとは思わされるのですが。
うーん、もう少し美沙緒のことが見えてくるとよかったのですが。
また瀧さんの恋人も一瞬登場!
あまりに一瞬で、これまたがっかり(苦笑)
この二人のスピンオフが見たいです!
ようやく三本木は緒方への気持ちを認め、新たなスタートとなったわけですが、
彼等がどう骨董屋・尾形を再興していくのか、見たいじゃありませんか~~!
でももう「メリザントの泪」どころか、ドロシーの指輪シリーズはこれにて完結?!
そんな、ご無体でありますよ~!
また商業誌でお目見えという展開はないものでしょうか!?
どこでもいいですから、出版社さま、この作品を拾ってくださいー!!
そして『真音』の短篇。
『真音』は未読なのですが、楽しく読めました!
谷崎さんは日常あるあるからの、くすっと笑える短篇がお上手だなぁと思います。
評価は「メリザントの泪」全編に対してですが、この話自体はなかなかに面白い、特に緒方さんの憔悴ぶりは見ものだったのですが、
どうしても先に述べた通り、駆け足感が気になり、星3つまでにしておきます。
やっぱり…これが最後なのは悲しすぎる!
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