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待ちに待った、もげぞうさんの新刊です。
今回は、教育実習生の遥が、実習先の高校で3年ぶりに元彼で幼馴染の慎二に再会して、紆余曲折してくっつくお話でした。
この高校にとんでもない生徒(坂本)がいました。家庭での鬱憤から、ゲームと称して遥を陥れて辞めさせようとするのです。遥が女子生徒を無理やり「ラブホカラオケ」へ連れ込んでいるような写メを撮って、SNSで拡散させてしまいます(実際は、その生徒を助けたところでした)
校長に問われても、女子生徒との約束で言い訳しない遥。でも、慎二や他の実習生と教え子達が、遥はそんな人じゃないと校長室に集まります。そして、例の女子生徒が本当のことを話しに来るのです。
初めての実習で不安だらけの遥をいつでも守ってくれたのは、慎二でした。自分の立場をかえりみずに坂本に詰め寄り、「俺の大切な遥を傷つけるのは許さない」と啖呵を切った姿にじ~んときました。別れた後も、お互いを忘れられずに童貞だったのも、萌えました。
もう一つのお話は、養護教諭の卯野先生と生徒の桐山とのラブストーリーでした。トラウマ持ちの卯野先生を1年かけてくどき落とします。桐山の包囲力ある男らしい愛情に萌えました。
絵は好き嫌いがあるみたいだけど、私はお話ともに好きな作家さんです。今回も笑えたり、キュンとなったり、泣けたり、楽しめました。
あとがきによると、作者のもげぞうさんは、
実際に教育実習をしたことがあって、
この本の実習部分の7割くらいは、実体験が元になっているとか。
どおりですごく具体的で面白いわけだ~!と合点がいきました。
お話としては、
受けが母校に教育実習に行ったら、
幼なじみで高校時代にケンカ別れした元カレ(攻め・表紙右)も、
その学校に実習に来ていて、ビックリ&気まずい!
でも接していくうちに、
頼れる攻めに心が動いていく受け。
だけど、過去のケンカの原因を考えると辛くて……
それと同時に、
教育実習生として教壇に立って授業をする大変さもあり、
問題のある生徒との関わりは一筋縄ではいかなくて、
受けは生徒に陥れられそうにもなって~~~と内容盛り沢山です☆
受け攻めだけでなく、
学校の先生方とか、一緒の他の実習生とか、問題アリの生徒達とか、
そういう個々のキャラもきちんと個性や背景が描かれていて、
厚みのあるお話になっていました。
わたしは特に、
塾講師をしてるので余裕こいて教壇に立ったらメッタ打ちに…という、
お仲間の実習生のエピソードがすごく可笑しくてお気に入りです。
あと、
頑張り屋さんなんだけど要領が悪くて、
緊張するとカミまくる(5秒に2回とかw)受けも可愛かったですし、
攻めが、完璧すぎないけど、ずごく頼れる人ってのもよかったです。
人間ドラマにBL要素もプラスしたような内容で、
もげぞうさんの本の割には、エロは多い方じゃなかったですが、
全然物足りなさを感じないとても面白い本でした。
また、あらすじを読まず購入し、もげそう先生が描く話ならエロいだろう(以前読んだのはエロでした)というよくわからない理由で読みました結果、エロくなかったです。とてもいい話でした。もげそう先生の実体験を基に書いてるそうで、勉強になりました。私が学生のときに一度実習生がきて、授業を受けましたが、わかりにくい授業でした。しかし、今回読んで、先生たちも(実習生ですが)色々と苦労してたのかなと思いました。
受けも攻めも頑張って良い先生になってほしいです。