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本橋先生の作品は本当に絵も動きも美しくてため息が出ます。
今読み返すと、あからさまなH描写はないのですが、初見当時はなんだか凄く特別な世界を覗いているような妖しいドキドキ感があったのを鮮明に思い出されます。
そして、今読んでも色あせない美しさがあります。
まさに、「耽美」な世界なのです。
この作品はナチスがらみのお話(但し限りなく現代に近い世界)も出てきますし、血も流れます。思い返せばこの作品が連載されていた頃は「BL」はまだ耽美というジャンルで、割とシリアスだったり、死の匂いがしたり、退廃的だったり・・・と、まさに「耽美」なお話が多かった気がします。
基本的には、明るく楽しく幸せ!!!&面白い!!!というお話が大好きな私にとっては今のBLの多様化はとてもありがたいことです。
本橋先生の作品は死の匂いがあったり、シリアスな展開があったりしつつも、キャラ達の会話は小粋で面白いんです。キャラ達の設定も面白くて・・・(第三の帝国もしかり)
それもあって当時も、今でも好きな作品になっているのだと思います。
さて、第三の帝国は、長編ものです。
第1巻目から見どころ満載、甘美で耽美な世界の幕開けです!