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かつて夢中になって読んでいた本橋先生の作品たち。
耽美といえば、どこか死の影が付きまとい、血が流れ、そうそうハッピーエンドとは程遠く・・・という世界観でした。
当時はそんな世界観に胸を痛めつつも、どこか退廃的な感じさえ漂う世界観にドキドキしたものでした。
「BL」というカテゴリーになった今は耽美系と言うよりも、バラエティーに富んだ割とハッピー系のお話が多くなって、正直嬉しい限りです。だからこそ、一時期は離れていた世界にまた舞い戻ることになったのかもしれません。
でも、「耽美」は「耽美」でやはり美しくていちいちきれいなんですよね・・・。あらためて読み返す度にため息がでる美しさです。
所作も、台詞も、世界観も・・・・。本当にきれいなんです。
でも、人は亡くなりますし、血も流れます・・・。主人公たちが現世でちゃんと結ばれるかも最後まで分からない・・・(そして、結ばれないこともある・・・)
本作はナチスがらみの壮大なロマン・サスペンスという事で、死の匂いもぷんぷんしています。
Hシーンもありません。
しつこいようですが・・・それでも美しいのです。
あと、本橋先生ならではなのかもしれませんが、途中途中の小粋な会話や、コメディーなノリのやり取りもあって、その緩急具合がまた絶妙です。