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4つのお話が入ってました。
●双鬼さまのいとしい獲物●
昔々、節分になると鬼除けを飾り、邪気を追い払う風習があったのですが
孤独なご先祖様は一人さびしくて、外に追い払うはずの鬼を
逆に内に(2匹の鬼を)呼びこんでしまった。
その鬼の仲間も加わり毎夜宴会が続いてましたが
酔いも回り酒の肴が尽きたころ、
仲間の鬼がご先祖様を食べようとするのです。
ですが内に入れた最初の2匹の鬼が守ってくれ
それ以来2匹の鬼はこの家系を護る契約を交わし
今現在も一つ屋根の下暮らしてる。
ですがその時にご先祖様は仲間の鬼に唾を付けられ
なんでもそれが鬼を呼び寄せる特殊なフェロモンで
代々子供に受け継がれてる。
その子供・潤もいいお年頃。
なのに寄ってくるのはそのフェロモンに誘われた悪鬼ばかり。
それを毎回助けてくれる双鬼ですが
契約してても一応鬼、潤のフェロモンにやられちゃう訳です。
潤の方も彼女が欲しいといいながらも
この2匹が離れて行ったり自分以外の人間を護るのは…。
と、ちっちゃなヤキモチ。
なんだかんだで仲良く3人(匹)でイチャイチャです。
●思春期な僕ら●
転校生の満
前の学校でも問題児でみんなから避けられてた。
今回も…。
でも満自体は問題なくて、周りが喧嘩を吹っかけてくる。
それを相手してたらいつの間にか1人ボッチ。
そんな満に声をかけてくれたのが浩助でいつの間にか…。
浩助のおかげで満もみんなの輪に入れそうだし
勿論浩助とラブラブになっていくのかな?
●マイゴッド、マイラバー●
彼女にフラれるたびに、幼馴染が神父をしている教会にやって来る。
だけどまた彼を見かけなくなって気になり始めたころやって来た彼。
またフラれたのかと思っていたら
やっぱり俺にはお前しかいない!!!と
ありきたりなハッピーエンドでした。
●愛してるのは兄さんだけ●
このお話がこの本の中でシリアス調。
幼いころ親に捨てられ兄と一緒に施設で育った。
苛められるけどいつも兄が助けてくれてた。
そんな兄をだんだんと想うようになった頃
兄の方は施設から逃げ出した。
それから6年、兄弟の再会です。
もう置いていかれるのは嫌だ!!
兄は施設を抜け出した後、腐れ縁の友達がいて
銀行強盗の手伝いを頼んできた。
兄は勿論弟を仲間に引きずり込むことはなかったのですが
勝手に手伝いに。
その後は友達が豹変し兄を殺そうとしたところを助け
そのまま兄と二人で逃避行なんですが
正直どこまで続くのか…。
なんだかどのお話もあまり入り込めなかったんですよね…。
大好きな鬼が登場するファンタジーもの!ということで、手に取りました。表題作含む、4作品が収録された短編集です。
ずっと神社の息子・潤の一族を守って来た双子の鬼の紅蓮と白蓮。それは大昔にした契約のせいなんだけど、いつしか潤に対する気持ちは契約以上になっていて…。
潤を狙う他の鬼から守るのはカッコイイし、鬼に狙われても全く気付かない潤の天然さは可愛いいと思ったけど、3Pに突入したのが唐突に感じて違和感がありました。でも、潤を溺愛してる2人と、3人でイチャイチャしてる様子は萌えます。ただ、その他の短編同様、ちょっと物足りない感じで印象に残らなかったのが残念です。