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ほんわかしていて本当にありそうな大学サークルが舞台で(実話の入ったお話らしいですが)カップリングも好みでした。
無愛想だけど面倒見のいい先輩、森と、ちょっと甘ったれな後輩、芳明の先輩後輩のラブストーリーです。
ただ、女の子が邪魔をしてきて、この子には最終から最後までかなりイライラさせられました。
主人公芳明は甘やかされて育っていて、卑屈で子供ぽく、他力本願なところがあるのですが、陶芸のサークルに入っていろんな人と関わり、次第に変わっていくお話です。すごく変わったというわけではないけど、少しずつ変わっていくというのを書くのがすごくうまい作家さんだと思います。
最初は怖いと思っていた先輩の森を少しずつ意識し始めるのですが、森の義理の姉の朝子が徹底的に二人の邪魔をします。
女の子が出てくるBLは嫌いじゃないんだけど、この子がすごく意地悪だったので、読んでいていや~な気分になりました^^;
まるで小学生のような意地悪さ。さすがに「死んじゃえ」はないでしょうと思いました。それを周りの誰も咎めないって言うのもな~。
芳明が気の毒で…。
この子もいろいろあるのはわかるんだけど、芳明が意地悪されてるのに周りには気付かれないよう裏でやっていて、その上こっちが朝子をいじめたといって責められるってなんて典型的な!
森と芳明が二人きりの場面が少なくて、どちらかというと朝子と芳明の話がメインに見えてしまいました。
森の出番が少なくて、せっかくのイケメンとか天然のたらしという設定が生かされてないような。
おまけに無愛想で口数が少ないので、森の気持ちがわかる部分が少なかったので最後までもやもやしたというか。森も朝子を優先するのでよけいにです。
本編中にも書かれてますが、これはあれです、マザコンの男性と結婚した女性が二人の邪魔をしてくる母親の肩をもつ夫に、お母さんと私どっちが大事なの!?ていうのに似てる…。
もう少し糖度があれば、カップリングとしてはとても好みだったのでちょっと惜しかったです。
甘さが少ないな~と感じたので萌えで。
恋に落ちたと自覚したことを「一定のレベルに達したら発症する花粉症のように突然自覚した」という書き方が素敵でした。
めっちゃ良かったです。
面白かった。
月村さんの小説は、癒し系だと思う。視点が優しいので、ささくれた心がホンワカするのだ。これでマイナス思考が強すぎるキャラがいないなら大好きなんだけどなァ。
でもこの小説はイイ感じでした。マイナス思考強くないです。
主人公(受け)は、ピカピカの大学一回生。
いきなり入った大学で、陶芸サークルに勧誘され、しぶしぶ活動をはじめ、夢中になる。
そのサークルで出会った一人の先輩と親しくなり、尊敬し、いつしか恋愛感情になっていく。
主人公の微妙だけどリアルな成長っぷりと、一生懸命さに、ジーンとしました。
攻めの分かりにくい焼きもちの焼き方も良かったな。爆発しすぎw
あと、陶芸やってみたくなりましたw
今回の話は月村作品の中では明るめです。てゆうか主人公がジメジメしてない(笑
まぁでも意地っ張りで(ある意味)融通のきかない性格は健在なんですが…^^
今回の舞台は大学の陶芸研究会。ひょんな経緯で入部する事になった本多(受)とそのサークルの先輩である花村森(攻)との恋のお話。と言っても受けの本多は口の減らない生意気小僧だし攻めの森も職人気質の堅物な上、その姉(超ブラコン)が邪魔に入ったりとなかなか2人の関係は進展せず、BL特有の甘々なシーンは殆どなかったです(苦笑
でもそれを抜きにしてもこのお話は楽しく読めました^^
後書きにも書いてありましたがサークルの部分は実話40%らしく、作陶をしてる場面は本当にリアリティたっぷりで自分もそのサークルのメンバーになったような気分になれました。でもBL的にそれはどうなんだ?という事で…
ちゃんと2人の絡みも用意されてございます(笑
姉の邪魔や気持ちの行き違いなど紆余曲折の末ようやく2人の意志疎通が計られる場面。まぁ結果としてはキス止まりなんですが(1部では)、そこに行き着くまでの2人が良かった!!言葉遊びのような彼らのやり取りに萌えました~っ(≧∇≦)こうゆう所は本当月村さんは上手いなぁと改めて惚れ直してしまいます。
2部にあたる「形状記憶合金S」(タイトルからしてもう私のツボ!)も凄く面白かったです。本多の早とちりのせいで嫉妬に駆られた森が吉野を殴っちゃうとこはもう悶絶しました!!態度にゃ出ないがそんなに本多を好きだったか!!…みたいな^^
ただ一つ言わせてもらえればHシーンが朝チュンだったのがちと残念だったかな(苦笑
エロ度が薄いのはもう諦めてるけど、もう少し2人の絡みが見たかった~>_<
では最後に今回の私的名言です。
自分の経験不足(H的な意味で)のせいで招いた醜態を言い訳する本多に対して森の言った一言。
「それは経験を積ませろという催促か?」
あの堅物の森から、んな言葉が出るなんて~!!(≧∇≦)ギャップに萌えた一言でした^^
これまた月村さんらしい、純粋で意地っ張りで、ちょっとウジウジ系の子が主人公のお話でした。
秋霖高校シリーズの原点みたいな2人です。
クールで鉄面皮でいじわるだけど、受のことが案外大好きで独占欲も強い
ツンデレ攻ってとこもそっくり。
秋霖~ほど笑いのツボはないんですが、所々にププッと笑えるとこが
あって、ニヤニヤしながら読みました。
攻の「森」って名前がどうしても馴染みにくくて、朝子が呼ぶたび
違和感を感じたりして...
で、その義理の姉である朝子にはかなりイライラさせられました。
典型的な少女漫画のいじわるなライバルって感じでムカムカしつつ、
花村気付いてやれよ~!吉野の方がちゃんと本多のこと見てあげてる
じゃないか~!!とブーブー言いたくなるほど。
まぁ、現実世界でも朝子みたいに周りに気付かれずうまくやる人
いてますからねぇ~
月村さんのお話はどれもピュアなものばかりなので、ちょっとした
触れ合いにドキドキします★
だから、クールな攻が言うほのかなエロを感じるセリフに萌える!
今回のベストヒットはベンチで寝転がりながら「感度いいな、おまえ」
ってセリフですね。
依田さんのイラストが美しくて余計に萌えを増殖させてくれるしwww
そのあとのチューより↑の方がなぜか萌える...チラリズム効果!?
「形状記憶合金S」
両思いになっても相変わらずポカスカ殴られ、恋人同士の甘い言葉や
態度のない花村に凹む乙男な本多です。
ここでも吉野さんはグッジョブしまくりですね~
本多へのベタベタ具合がかわいいんですが、彼は朝子狙い、残念!
まぁ、やっちゃった疑惑を本多に植え付けてくれたおかげで、晴れて
本多と花村も一線越えられたんですけどね♪
月村さんお得意のグルグル後ろ向き思考の受けですが、ちょっと天然入ってて、アホの子風味で、けっこう好きです。
攻めの姉が嫌なキャラなんですが、それが妙にリアリティがあって、こういうキャラを描くのは本当にうまいなあ、と苦笑。
でも、めげない受けがよかったですね。
がんばるアホの子は好きです。