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後編!まってました!凄いワクワクしながら読ませていただきました!
攻め様と受け様はつがい同士だから
お互いが求め合うのもわかるし、つがいうんぬん言う前に
惹かれ合うものがあるから・・・ハッピーエンドとは分かるものの
どうなるの!? どうなるの!??とやきもきしながら読みました!
受け様はまあ攻め様に惹かれている自分とイブとしての自分の立場に悩まされ
攻め様は一族の長としての立場と自分個人としての想いに苦しんでいました
そんな2人に義務のように降りかかる子供を作るという種付け問題で
お互いがそれに縛られ、どうにもならない感じになっています
中盤に攻め様目線が書かれているのですが、それがまた切ないです
受け様に惹かれていくさまが読めるのですが切ないです!
お互いの気持ちが近付いてくシーンでも
狼の姿で大地をかけたり狩りをしたりするシーンは
読んでいて穏やかな気持ちになれて、とても素敵なシーンでした
そして最後の最後、家族のシーンは感動!
続編楽しみですねwww
このシリーズ全部読破してる自分としては、この続きを書いて貰えて、本当に嬉しい・・!
こんだけゴージャスな設定且つ、無理やりで、やりたい放題なんだけど、結局一途溺愛しちゃうコイツらが、大好きです・・!!
もうここまでくると、ファンとしては、ファミリーの行く末を暖かく見守る域ですねv
ちゃんと最後は丸く納めてくれると信じてるから、安心して読める良作。
『発情』が面白く読めた人なら、文句なしで一族の繁栄を楽しめると思います。
文章の読みやすさは、折り紙付き。
しかも貴重な『種付け妊娠ネタ』BL。
ただ、獣カンではないので、お間違えなくv(私はむしろあっても良かったけど)
二作揃って評価しました。このシリーズが結構好きですね。小説とイラストはぴったり合っています。主人公たちのキャラクターも魅力的なのが多く、退屈をまったくしません。今回も双子の成長ぶりをわくわくしながら読みました。英国の人狼一族・ゴスフォード家は長老を失い、アーサーが後を継ぎます。血族を残す為、神宮寺一族の双子の片割れ(峻仁)を連れ去りました。レイプから始まる関係でお互いに運命の相手だと気付くまでの心境の変化を感じて、とても感情移入しやすい本でした。
「あなたもいつか、いまの私と同じ気持ちを味わう日が来るかもしれない」
17年前、迅人をもらい受けに行った賀門が、月也さんに言われた言葉です。敵対する組織のもの同士とか、同性とか、ヒトと人狼の種族の違いとか、全て飛び越えて、つがいがお互いを求めあう気持ち。肉親の情をもってしてもそれをとどめるすべはない。無理に裂こうとすればそれこそどちらか、否ふたりともが命をおとしかねない。分かっていたから月也さんは賀門をゆるした。そして17年。「予言」は現実のものとなりました。因果はめぐるのです。
前篇「王者の呼び声」ではまだ被害者と加害者の域を出なかった峻仁とアーサーの関係。この後篇に入ると、目に見えて変わる。峻仁はアーサーに抱かれることが嫌ではなくなっている自分に戸惑い、アーサーは峻仁に無理強いしたくないと思いはじめる。急速に甘く、濃密さを増してゆく行為。でも一向に峻仁に妊娠の兆しはみられず、一族の男たちは不満を募らせる。もともと神宮寺に強い遺恨を抱く彼らは、子どもを産む産まないにかかわらずいずれ峻仁は殺すつもりで攫ったのだ。峻仁を護るため「お前はイヴじゃなかった」と嘘をついて日本に帰そうとするアーサー。満月の夜、アーサーと人の姿でも、獣の姿でもまじわって、彼への恋心を自覚したばかりだった峻仁は、解放の喜びより失意にくれる・・・
峻仁がゴスフォードの森ですごしたのは、新月が満ちるまでのわずか半月だったけれど、16歳ののびしろは侮れない。その間に一生分の波乱万丈を経験しつくして、精神的にも肉体的にも飛躍的な成長と開花を遂げた。快楽を覚え、狼としての本来の自分を解き放ち、ひとを恋う喜びと諦めるせつなさを知った。誰に教わったわけじゃなくても、さすがあの元祖フェロモン帝王月也さんの孫。洞窟の中、全裸に巻いた毛布を自ら落としてアーサーを誘う姿なんか妙に堂に入っていて、「おお、『潮騒』(三島由紀夫作)の森バージョン!」と感激しましたよ。ちゃんとアーサーもユーワクされまくりだったようだし。
こういう年の差カプの場合、スタート地点こそ2人の精神年齢に圧倒的な開きがあるようでも、心が通じ合う過程で徐々にその差は縮まり、出来上がる頃にはほぼフラットになるケースがままある。峻仁が急速に大人になる一方でアーサーも、当初みせていた支配者としての鉄仮面を脱ぎ、少年のように稚気あふれる一面を無防備にのぞかせたりする。あれほど固執していたリーダーの義務を放棄してでも峻仁を護ろうとするアーサーは、恋に血迷うただの男になり下がってて、そこがなんとも人間くさくて(狼だけど)以前の隙のない彼よりずっと好感が持てました。
でもそんな変化を一族の男たちは許さない。峻仁を空港に送る途中、待ち伏せた彼らとアーサーは激しい争いに。骨肉相食む死闘の果て、ふたりの仲間を失い、みずからも瀕死の重傷を負う。おりしも必死で峻仁を捜していた神宮寺の一族が、双子の兄希月の見た夢を手がかりに、英国へ乗り込んできていて・・・今度は自分が恋人を護ろうと、決意を込めて峻仁は懐かしい家族たちと対峙する。
運命はいつも唐突に降ってくる。当の峻仁の心がすでに定まっているなら、親に残された選択肢はほぼ一つしかない。そのへんの腹のくくり方は、迅人も賀門もみごとでした。あの短い顔合わせの間に全てのみこんで受け入れたのだから。猛反対するとしたら兄の希月でしたが、双子ならではの不思議なつながりで、彼には峻仁が東京にいた時のひそかな息苦しさもちゃんとわかっていたみたい。アーサーとゴスフォードの森で生きることが弟の幸せなら、と自分を納得させたようです。ここでならヒトときどき狼でも、その逆も自在で、峻仁も楽に呼吸ができるだろうから。
因果はめぐる。いずれは峻仁やアーサーが、いまの迅人や賀門と同じ思いを味わうときがくるのでしょうか? でもそれは、脈々と命が受け継がれてゆく証しでもあるはず。そもそもあのカップル、子どもを授かることができたのか??
それはぜひ本編で見届けてやってください。ラストシーンは映画のように綺麗だったとだけ申し上げておきましょう。ちゃんとアーサーの「お前がいれば十分だ」のセリフも聞けたし、私は満足です。
順当にいけば次はおにいちゃんのコイバナかな? ひょっとしてライバルに? と思ってた峻仁が異国に嫁いでったからには、やっぱりお相手はおさななじみのあの子なのかな? 希月もだけど、もうひとりの「おにいちゃん」ユージンにも、誰か生涯寄り添える相手がみつかればいいのにと思ってしまいます。
前作の時にも少し触れましたが【つがい】という絶対の設定があるので例えば敵同士だろうがなんだろうが少々無理があってもうまくいく流れではあるんですよね。
予定調和という枠です。
主役たちが【つがい】である限り、どうなるのか?という先の読めなさ感よりどういう道筋で着地させるか?がこのシリーズの面白さかな~と思います。
今巻ではアーサーのタカへの心情や狩りのエピソードが相手に引き寄せられる、引き寄せられずにはいられない『うねり』のようなエネルギーだけでない『恋』の部分を支えています。
アーサーとの日々に一喜一憂する自分に戸惑うタカとお家事情だけでなく男としてタカを必要としていることを自覚したアーサーの心の揺れがやわらかくあまやかに描かれています。
年の差カップルの大人の躊躇は色っぽいですね…タカのいじらしさと無意識の媚態も艶かしい~。
最悪だった出逢いから狼としての本能を揺さぶられたことで憧れに傾き次第に好意に変わっていくタカの恋の始まりだけでなく庇護されたり保護されるだけでない【つがい】の相手として、ひとりの男としてアーサーの傍らにあり続けたいというタカの大人(狼)としての目覚めを織り混ぜたことで瑞々しい成長記として話は展開します。
そんななか、タカが妊娠しないことからゴスフォード内に不穏な空気が流れ始めます。
前巻からヒール風味ガッツリのウルフガングと中立位置にいたエドガーがアーサーのαとしての資質を責めタカを奪おうとします。
彼らは17年前の襲撃に際し兄弟を喪っていることもあり『神宮寺』を忌み嫌っているため、タカに対してはあくまでも『種付けの道具』としか見ていません。
アーサーもタカへの恋情はあれど一族存続の責任があります。
その重圧はタカもよくわかっているのだけどアーサーの本心がわからないだけに『イヴ=胎(はら)』としか見られていないと思うと切なく1度は行為を拒否しますが、それでもアーサーの家族の話や彼のαとしての苦悩を聞けば受け入れてしまいます。
アーサーとの子どもが欲しいと思い始めている罪悪感と恋情に惑うタカ。
アーサーがタカのお腹に耳をあてる挿絵の表情がすごく好きです。
アーサーがタカに甘える子どもに見えます。
大人と子どもが逆転してるような…アーサーの支配者としての鎧が外れる瞬間です。
ストイックな男が剥がれていくのはいいですねぇ。
口には出さないふたりの恋情と孤独が寄り添い絆を結ぶ姿は愛おしさすら漂います。
現実味をおび始めた危機から護るためアーサーはタカを日本へ返す決意をしますが、それは同胞たちとの決別を意味します。
タカを護るための死闘の果て、アーサーは隻眼となり同胞を失います。
負傷しαとしての罪悪感に悩むアーサーに「あんたと離れたくない」とタカが初めて口に出して自分の想いを伝える場面があります。
アーサーの重荷になるまいと口に出さずにいた想い。
自分を律することを得意としていたこれまでの自分を越える強い想い。
神宮寺の一族を裏切ってでも生涯ひとりの相手と離れたくないと伝えたタカにアーサーもやっと本心を打ち明けます。
18年前の賀門と迅人を思い出します。
ゴスフォード一族の存続という枷から解き放たれたように結びつくふたりに今度は日本からもうひとつの一族:神宮寺の家族が迎えに来ます。
タカ視点で読んでいた前作はどのページも心休まる事がなくツラい印象がありましたが、今作では大切な家族との決別という別の意味でのツラさが用意されていました。
はたから見れば拉致されて『過酷』な状況であっても本人がそう思っていなければ救出はハッキリ言っていらぬ手助けです。
実際、キヅは冗談めかして言っています。
タカの幸せが何かはタカ自身が決めること。
例え家族であっても、それが【つがい】としての運命では激情を止めることはできない。
【つがい】…それはまるで神様からの贈りもののような出逢いです。
叔父の峻王も両親である賀門と迅人もそのギフトの甘い衝撃を身に刻んだ過去があるからこそタカの選択を認めます。
でも、まだ体験していないキヅは…もっと暴れるかと思ったのに聞き分けのよい彼が本当に切ないです。
タカの抱える窮屈さを知っていたうえに、いつも冷静なタカがアーサーのこととなるとクールに振る舞えない…明らかにこれまでと違う一面を見てしまったならキヅも最終的に納得せざるを得ないとはいえ…胸が軋みます。
神評価をつけられないとしたら、やはり本人がいくらそれで良いと判断しても子どもの域を出ていない年齢で拉致という特殊な環境下での恋ということ。
また受胎しなければ一族が滅ぶ…という不妊の重圧を背負わせるには若すぎる…という部分でしょうか。
いわゆる一般の基準とこのシリーズが持つ基準を照らし合わせるのはナンセンスだと理屈ではわかっていても頷けないところもある、ってことです(笑)
キヅのように「タカが幸せならいい」といいきれない部分ですね。
そして私は何よりキヅが心配なのです。
今後、彼が素敵な相手と出逢えたら神評価に変えるかも(笑)
キヅのタカを思えばこそのものわかりのよさが続編への引っ張りだとしたら土下座してでも続編は是非、キヅに幸せを!!と叫びたい。
最後はアーサーとタカがチビもふを散歩させる幸せに満ちた場面で〆られます。
妊娠しようとしてセックスするのではなく互いを欲しがる気持ちが自然に重なって授かる…ということでしょうか。
タカとアーサーのチビもふ子育て日記も読みたいし、ひ孫と対面する月夜ジイジも見たいです。
みちるくんにユージン、今は行方不明のエドガー…脇役はどっさりいますから(笑)スピンオフ三昧を楽しみにしています。