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普段はあんまりファンタジー小説は読まないんですが、沖さんの挿絵がすっごい素敵だったので手にとってみれば大当たり!!!ドラゴンギルドシリーズはこれからも追いかけていくことを決めました。
うっかり2作目の「黒猫」から読んで、それから「紅炎竜」に遡ったんですが、2作目からでも全然問題なく読めました。時系列的にも「黒猫」の方が30年ほど先行しているし(でも登場人物たちは老化のスピードが遅いので、シリーズ通して同じキャラに出会えますよ!)、2→1という読み方の方が、結社ドラゴンギルドについては、むしろ理解しやすいかもしれない。
**以下ネタバレ注意です**
竜たちが主役のファンタジー小説ですが、舞台設定が秀逸です。「産業革命以後の世界で人間たちが魔物狩りを始めた」という風に、史実っぽさと虚構がいい塩梅でミックスされていて、物語の世界観が掴みやすい。竜たちを守るためにあえて帝国の飼い犬となり、帝国軍の仕事を竜に請け負わせることで竜の存在を守る -- そんな結社ドラゴンギルドは矛盾と交渉の産物。設定が美味しすぎて唸ります〜〜〜 !(あと、個人的にはすべての竜はひとりの母親(ティアマトー様)から生まれた兄弟、という設定に萌えまくっています。前作攻めのナインヘル、今作のサリバン、次回作のサロメもみな兄弟)
「紅炎竜」がどちらかといえば一つの大イベントを解決する冒険ストーリーだったのに対し、「黒猫」はリーゼの成長と、サリバンとリーゼのやりとりが主軸。竜とドラゴンギルドを守るために必死で働くリーゼんくんは、気丈に振るまっているけれど本当はとても疲弊している。そんなリーゼくんが、超ソクバッキーな竜のサリバンにほだされていく過程が存分に楽しめる一冊。読後感もとってもいい。
そして、この神評価には沖さんの挿絵が欠かせません。表紙を開けてすぐのカラーイラスト、リーゼくんクッソかわえええええ!!
表立った態度は変わりませんが、クールなリーゼくんも最終的にはサリバンにめろめろ。アツアツの最強カップル爆誕で、もうお腹いっぱいです(いや、やっぱりもっとください!!)。次のサロメ編にもみんな出てくるかな〜。楽しみ!
シリーズ化されていて、先が長そうなことに躊躇して、とりあえず……と、この作品だけ読みました。
さすが人気作だけあって、面白かった!
最初のうちは、受けが予想以上に口が悪くてびっくりしたり、攻めの口調が幼くて(「ぼく、髪がばらばらするの、きらい」など)驚いたりしていたのですが、段々と、受けが口が悪いのは必死さの現れであることがわかってきたり、攻めの幼い口調は決して内面が幼稚さを表しているのではなく、人間の常識に囚われない、異なる生き物である竜らしさの現れなんだなということがわかってきて、どんどんのめり込んでいきました。
本作の受けは、どちらかというと健気なタイプ。
冒頭部では、色んなことがうまくいかなくて空回りして余裕がなくなっていて、そのせいで孤立していく。ちょっと読むのがつらかったです。
一方の攻めは、竜だけど、系統としてはスパダリ。
受けがつらいときに助けてくれたりもしますが、人間とは異なる考え方をするので、助けてくれないこともあるし、理解できないことも多い。
でも少しずつ、そんな攻めのことを受けが理解できるようになっていって、受けの視野が広がると同時に二人の関係が密接になっていくのが楽しかった。
そして関係が密になると共に増していく攻めの執着がたまらない!
圧倒的な世界観を思いっきり楽しめて、しっかり萌えられる。そんな作品でした。
良いファンタジーでした。初めて読む作家さんですが、BLとしてもファンタジーとしても、好きです!
電子書籍で購入しましたが、挿絵付きでした。眼福です。チビちゃん可愛い。購入前、レビューに「この巻から読むべし」と書かれていたのでここから読んだのですが、本当にその通りでした。シリーズとしては二巻目ですが、この世界の始まりのお話です。これからこのシリーズを読まれる方は、ここから読み始めると、世界観に入りやすいかと思います。
魔物と、ヒトと、竜がいる世界が舞台。ヒトは、この中では悪者です。
主人公の黒猫族リーゼくんは、母亡き後、形見でもあるドラゴンギルドという結社と竜を守るため奮闘します。所属する竜の1人、サリバンは、飄々としていて性に奔放。リーゼくんのピンチの時に、上手く事が運ぶように助ける一面も。
竜は人型にもなれて、体格も大きく、小さな者や儚いものを愛おしむ。孤独ですが、一度心を傾ける番を見つけると酷く執着する性質を持っているのですが、そこに萌えます…!リーゼくん、黒猫族なので小さいんですよね。強気で、精一杯虚勢をはって、頑張るリーゼくんに、サリバンが執着して少しずつほぐしていくんですが、その過程とメロメロになっちゃうリーゼくんが可愛くて。二人の攻防が楽しいお話です。そして、ファンタジーとしても、世界観がしっかりとしていて、 安心して楽しめるお話でした!
ファンタジーは読みません、と言っていたあの頃の自分を殴ってやりたい。
ドラゴンギルドの作り込まれた世界観と魅力的なキャラクターにすっかりトリコです(特に竜の執着がたまらん)。
沖麻実也先生のイラストがまたまたこの世界にマッチしていて、額に入れて飾りたい。
巻を追うごとにかっこよさを増すリーゼの生い立ちがわかる今作。
若さゆえの空回りとそれを包み込むサリバンの大きな愛。
続巻を読んではまたこの巻を再読しています。
待ちに待った続編で ドラゴンギルドの設立当時のお話。 まさか前作で登場のリーゼくんにこんな悲しい過去があったとは! 最後の魔女が自分の死をもって竜たちを守るために設立されたドラゴンギルド。 リーゼくんが必死にそれを守ろうとしてるのに気持ちが空回りして、竜たちとのコミュニケーションが取れず上手く進まない事が読んでて悲しくなった。 そこから今のドラゴンギルドになるまでに風竜サリバンとのやり取りがあるのですが、もう少し優しく接してあげればいいのにと最初は思ってしまいましたが、話が進むにつれサリバンなりの気持ちも理解できてお似合いのカップルでした。 前作の火竜のナインの執着も激しく萌でしたがサリバンの執着も良かったです。 今度は名前がたくさんでてきた水竜サロメの執着とか読みたいなぁ。