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なんとも雰囲気のある作品です。
主人公は、要とウサ。高校生。
同い年で周囲は双子と勘違いしてるけど、本当は小さい頃に両親が亡くなったウサが、従兄弟の要の家に引き取られて来たのです。
要は明るくてごく普通の子。Hまで進んでるガールフレンドもいる。無頓着で鈍感で…
だから、ウサの事は小さい時から家族なんだし特に特別視したり考えたりしてない。
でも、逆説的にウサはそんな要だから家では普通にしていられる。
要のガールフレンドのキヨはウサが笑ったところを見たことない、と言う。要は驚いて急にウサのことが気になりだすけれど…
ウサは首を触られるのが嫌いで、不用意に首に触れたキヨを突き飛ばす。
そして謝りに行って…
なのにその場でキヨの首を強く絞めるのです。
ウサの抱える何か。
ウサの両親の死の真実。
ウサが怯える衝動。
かなり薄暗いお話なんだけど、要の存在がストーリーにもウサにも救いになってると思います。
「BL」としては要とウサの関係性なんだけど、この2人は閉じていくんじゃなくてちゃんと窓があって光が差している感じ。
最終話は背景も無くすごく白くて非常に観念的だけど、この作品の場合それが余韻に感じました。
「藤色の影の下で」
ひとりの女性に対する幻影を語るような、絵ポエム6p。