イラスト入り
育ての祖父が亡くなり天涯孤独の身になった当真。 そんな時ある城を相続して欲しいと1通の手紙が。 ドイツへと赴きその城で出会ったのは…。 中世の騎士(領主)ライムントとの恋物語でした。 その城を相続するのにはいろいろと問題があるみたいで、それが彼との出会い。 ですがその彼には首から上がなく一緒に探すことに。 そうこうしてるうちに恋が芽生えてという感じ。 だけどある意味幽霊(?)なライムント。首が見つかるとどうなるのかと思ってましたが、そこはファンタジーでして。 そのまま現代に人間として生きていけるみたい。 で、その城を維持していくためには莫大なお金もかかるけど、そこも上手い具合に城にあるお宝で問題なし。 恋人になったあとコミュニケーション不足で切ない場面もありますが、基本2人の邪魔をするものは何もない(あっても問題なし)ので安心して読めます。
首のないドイツ伯爵の亡霊×攻めの住む城を相続することになった日本人大学生。
攻めが亡霊、しかも首がない、という斬新な設定のBLです。斬新なのはさておき、ノンケの受けが、二日間で首がない男を好きになるのはあまりに説得力がなく、ちょっとハマれませんでした。くっつくまでと、くっついてからの二本の話が入っていたのですが、くっつくまでのページ数も短くてアッというまに出来上がってしまい、読者置いてけぼり感がすごかったです。どうせならくっつくまでを一本の話で読みたかった。
あと、後半は城を観光客に見せるために改築することになり、いろんな人が城に出入りするようになる話なのですが、その展開がすごくウザい。受けがはっきり主張しないせいで、受けそっちのけでどんどん話が進んじゃうので受けオロオロ、みたいな展開。受けが邪魔モノ扱いされてるのも不快だし、仕事で請われて来ている業者たちが悪者みたいな描写になってるのも「それ違うでしょ!」と思う。仕事だよ。受けが主張しないせいで仕事が白紙になったら業者たちが大迷惑でしょ。出てくる女性キャラも、ストーリーの邪魔してるだけで、読んでてイライラ。
それから、昔の亡霊が、首を手に入れたとたんに普通に人間になって受けと人生を送れるようになるのが理解できませんでした。普通は成仏するか、亡霊のままでしょ。そこらあたりの説得力も欲しかったな。