イラスト& 電子限定SS付
二十一才と十二才。
絶対にありえなくない…?犯罪じゃない…?あらすじを読んでそう思う人ももしかしたらいるかもしれない。でも私は言いたい。これほどまでに羨ましくなる両想いはないなと。
二十一才が真剣に十二才を好きになってる描写は悶えます。準備運動いります。
穏やかに進んでいく物語なので、リラックスして読むにはお勧めです。
小学生と大学生が出会って、じっくりと愛を育んで行くお話。
こじれません。
これ、片方が成人済みの大人で、でも大学生でっていう、モラトリアムな時期に、片方は小学生にしては大人びてしっかりしてるけど声変わりすらしていない子どもっていう年齢設定がまず絶妙。
更に、和菓子屋の息子(跡継ぎではない)と贔屓先の社長の一人息子っていう、この年齢差では普通に出会うことはなさそうな二人を引き合わす設定も絶妙。
一穂さんの作品って、こういう登場キャラの設定にいつも感心する。
そしてこの二人が、関係を変にこじらせることなく、「恋じゃない」「恋だ」の間をゆっくり埋めて、それぞれ成長していき、結果として、お互いの間の恋愛感情を認めて、受け入れて、一緒に歩む道を選ぶ。
この結末への到着の仕方もいい。
こういう、逆若紫的なお話って結構好きなタイプ。
攻め(佑)が小学生で、受け(真知)が大学生という、9つの差カップルのお話です。いわゆる年下攻めということになりますよね( *´艸`) あらすじにもあるように、熱中症にかかった真知が、佑に助けられたことから二人の物語が始まります。
真知は大学生なのですから、当然、小学生の佑よりも背が高いです。普通に考えると、BLの世界では攻めが大きい方で、受けは小さい方と相場が決まっております。ところが、ここでは9つの年齢差のおかげで、攻めが小さい方で、受けが大きい方です。私は、こんなシチュエーションのお話は初めて読むため、そっか、やがては背丈が逆転するのか、早く大人になるといいなと、楽しみに読ませて頂きました。
それでも設定が大人と子供のため、いつかは周囲の誰かによって別れさせられ、時が経ってからの再会ものになるに違いないと、勝手に思い込みながら読んでおりました。ところがどこまで行っても二人は別れることなく、いつしか自然に背丈が逆転し、最後まで一度も離れ離れになることなく添い遂げます。私にはそれがとても新鮮に感じられました。
たぶん現実だったらこんなことは絶対あり得ないんでしょうけど、だからこそこのような物語が作られてホントに良かったなぁ、と思わずにはいられませんでした。現実的ではないと思われるシチュエーションは、最初の出会いにもありました。それは、佑が小学生にもかかわらず日傘を使用していたこと。私はそんな小学生を見たことがありません。また、和菓子が大好きな小学生というのも真新しかったし、「親の職業のことを悪く言ってはいけない」などと諭す小学生も新奇でした。
もしも、私が21歳の時にそんな小学生に出逢っていたなら、微笑ましすぎて笑ってしまいます。そして笑いながらもきっとホンワカした気分になったはずです。もっと自分がしっかりしないといけないなと気を引き締め、その子の成長を見守りながら、変わらないで、そのまま変わらないで、ときっと祈っただろうなと思います。
真知の、セフレとまでは行かないものの一時は怪しい関係にあったお友達の瀬津くんや、その恋人の宥子ちゃんが、物語に良い刺激を与えてくれました。私は脇役のこの二人のこともとても好きです。瀬津くんは友人として真知を本当に気遣ってくれていたし、宥子ちゃんも性格がとても良く、素敵な女性だと思ったからです。あと、佑のお母さん。ちょっぴり偏屈で怖かったため一時はハラハラさせられ、どうなることかと気が気ではありませんでした。けれども蓋を開けてみれば、決して良い母親ではなかったけれど、二人の関係を詮索するでもなく、御しやすい女性でした。先が読めなかったため最後までドキドキハラハラしましたが、何の不都合もなく二人はラブラブで、最高に良い関係で、今後もうまくやっていくだろうな、と思わせられる素敵なストーリーでした。つたない文章を長々と最後までお読み頂き、有難うございました<(_ _)>
かっこ良い小学生に胸キュンキュンでした。
とにかく小学生の佑君がしっかりしてて男前。友人の立場を思いやってさりげなくフォローしたり、
真知達と行ったプールで自分が不振者に遭遇したのに真知じゃなくて良かった、と言ったり。
この子小学生じゃ無いよね?中身大人が入ってるでしょ?って感じで
身体と中身のギャップに萌えました。
1番驚いたのは恋愛に対するスタンス。
「(好きな相手が)俺のこと好きじゃ無いなら俺は頑張って忘れたい。好きだったことも忘れたい。だから俺に絶対構わないでほしい」
って普通小学生は言わないよ。
もう佑君の成長を見れただけで満足です。
とっても可愛くてキュンキュンするお話でした。
攻めの佑が小学生ながらとにかくしっかりしていて子供らしからぬ言動が多々あるのですが、
純粋で自分の気持ちにまっすぐなところにとても好感が持てました。
分からないことは分からないとちゃんと言える、
流されずに自分の考えをしっかり持っている芯の強さにほんとに小学生!?と思いつつ
電車で眠る真知を日差しから守るため、前に立って自分が日除けになってあげるシーンでは
こんな小学生いたら間違いなく惚れる!!と胸キュンしっぱなしでした。
とはいえ、母親に叩かれて悔し泣きする所や早く大人になりたいと背伸びしてたりちゃんと
子供っぽい部分も書かれていて、ギャップにより萌えます。
対する受けの真知も小学生の佑にまっすぐに向き合っていて、
大人だからとはぐらかしたり嘘もつかずに佑の純粋な質問にちゃんと悩んで
一生懸命伝えようとしている所がすごく良かったです。
自分が小学生で真知みたいな大人が傍にいたらやっぱり佑みたいに惹かれるんだろうな~とすんなり納得できました。
大きなトラブルや修羅場はないですが、その分2人が惹かれ合う過程や成長する様が
ゆっくり丁寧に書かれているので年齢差とかあまり気にならず入り込めて良かったです。
エロも愛が溢れていて萌えました!