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ファインダー越しに君に触れる時――
野萩先生の作品が好きで読みました
なかなか辛辣な評価が多いですが、個人的には好きな作品です
物語の進み方が好みです
絵柄も伴って穏やかな展開です
表題作は、攻めがいつのまにか絆されていたことに若干の引っ掛かりを感じながらも受けが健気で可愛らしいので、まぁこんなものかと
なんかパンチに欠けるといいますか、元彼登場もあるのですが、最初から仕事がうまくいかずちょっと自棄になってたりもするのですが、その辺があまりガツンとこない
そういう意味では物足りなさというか、もったいないなという感じも否めないかな
同時収録の作品は、ちょっと打って変わって強引な感じ
最後まで、受けが想ってた元カノの良さが伝わってこなかったので雲をつかむようなお話でした
地味めな絵柄ながらデビューコミックはなかなか印象的で、
野萩さんの2冊目が出るのを楽しみにしていました。
この本には2つのお話が入っています。
どちらも消極的な気持ちを抱えているノンケが、
ゲイに好意を寄せられ、その想いに触れていくうちに、
前向きに一歩を踏み出していけるようになる…というお話でした。
■表題作「消失ハレーション」3話+描き下ろし
カメラマンの仕事が上手くいかず、攻めが故郷の田舎に帰ると、
農家をしている実家には住み込みで働いている若者(表紙の受け)が。
最初は鬱陶しく感じていたものの、
次第に受けの朗らかな性格や屈託のない笑顔に癒されて、
攻めは不安を素直に吐き出し、カメラへの情熱も取り戻していく。
でも、攻めが東京に戻る日が近づくと、
受けは表情を曇らせるようになり、
カメラを通して攻めが好きだという受けの想いも明らかになって……
落ち着いた絵柄と、田舎の雰囲気(特におばあちゃん達がいい!)、
ゆっくり進んでいく恋の進展が、心地よかったです。
現実でもこういうことが起きそうな感じ。
ただ、続く「愛する資格」では、受けの元カレが登場。
元カレに恋人には戻れない理由をすぐに言わないところと、
その理由自体に、ちょっと「う~~ん?」と思っちゃったな。
でも最後の描き下ろし「きみからの愛を」は、
何気ない会話や、お風呂場エッチで余裕のない顔になってる2人から、
相手を大切に想っているのがすごく伝わって、よかったです。
■「おいてけぼり」1話+描き下ろし
忘れられない昔の彼女と同じ雰囲気を感じて、
行きつけの喫茶店のパティシエ(攻め)に元彼女を重ねて見ていると、
「誘ってんの」とキスされてしまって…
昔の彼女のことはサラッと語られるだけなので、
顎ヒゲが似合う大人で男前な攻めと雰囲気が似てるっていうのが、
しっくりこなかったな……でも、キャラの外見はとても好みでした。
いい話だし、よかったね~と思うのですが、
ちょっと印象に残りにくくて勿体ない気がします。
もっと、切ない要素の多い長い話をじっくり読ませてほしいなぁ。
あと、表題作の攻めの名前が、今は亡きサッカー選手と全く同じで、
すごく気になったのだけど、知らずに偶然で…の事なのかなぁ。
なんだろう。たぶん、マンガの作り方に関わってくるのかもしれないんですが、なぜか読みにくいと感じてしまいました。難しいとかじゃなくて、なぜか読むのがめんどくさくなってくるというか。台詞が説明的なのかなぁ。会話が都合よく進むというか、うーん。現実の会話では言わないような感じで喋っているというか。
表題作の方はゲイでもないのにそんなにすぐに受け入れられるものかな、という疑問もありました。
「おいてけぼり」の方は好みの話でした。
お話はいいと思うので、テンポ?とかもうちょっと違ったら、もっと好みだったかもと思いました。
カメラマン×脱サラして攻めの実家の農家で働く青年。
仕事に行き詰まり、息抜きに農業を営む実家に帰った攻め。しかし自宅には、2年前から農場で働いているという青年が住んでいた。
怪しいと思い警戒していた攻めだが、徐々に打ち解け、その存在に癒されるように。そんなとき、受けがゲイだということが判明して…という話です。
丁寧に描かれた話ではあると思うのですが、丁寧な割にたどたどしい感がありました。話を進めるために毎回なんらかのエピソードをつけられているので(攻めがカメラへの情熱を取り戻すために少年が登場するとか、想いを自覚するために当て馬登場とか、ゲイバレさせるためにお風呂が壊れて銭湯行くだとか)、こういうことがあったからこうなりました、こういう出来事のせいでこうなりました、というかんじで、いちいち説明くさい割には感情の動きが見えないというか。もうちょっと会話主体で話を進めてもよかったかなという気はします。
その点で言えば、同時収録のパティシエ×サラリーマンの話のほうが自然でした。
まあ、こっちはこっちで、攻めが受けの気持ちを決めつけて強引に事に及ぼうとするところとか、あんまり好感が持てなかったんですが…。でもくっついたあとは可愛かった。
スタンス・リバースが好みだったもので、2作目も…♡と。
こちらはタイトル名の作品「消失ハレーション」と「おいてけぼり」の2作です。
前者の作品は、精神的居場所を求めて実家へ戻ったカメラマン×攻めの家へ住み込みで働きに来ていた農業従事者。
受けが自分の部屋にいたことで、受けに対してあまりよい印象を抱けなかったはずだったが、次第に受けのおかげで前向きに物事を考えようとするお話。
受けの繋ぎと軽トラ、頭にタオル巻いているのがよかったです♡
お話は…いまひとつ物語のなかに入り込めずで、さらっと感が否めなかったです。
辛口ごめんなさい。
また後者の作品「おいてけぼり」について。
受けが通う喫茶店のパティシエの男性に、心の中にいる忘れられない彼女に似ていると、その姿を重ねてしまうお話。
いい加減彼女を忘れなくては、、と思いつつも彼女が消えてしまうのが怖い受け。
そんな中、受けは本社が移動になり会社が隣町へ移ることになります。
前のように、昼間に喫茶店に行けなくなってしまうが、顔が見られなくなるのは寂しいからと、夜に店に来て欲しいと攻めに誘われる。
誘われた受けは店の裏へ行くなど、やがて攻めの家にも上がる。
そこで攻めから、もの惜しそうに自分のことを見ているから誘われているんじゃないか。
そう言われて、逃げてしまい、、、
こちらの作品もサラッと読めました。
なんだろう。
前作よりもサラッと感の多い1冊でした。(全体的に軽口すみませんで候!!!!あくまでまりあげはの好みの問題でした)