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1620円で身体も心もアナタのもの︎
表紙があまりにもかわいくて買ってしまった一冊
アンソロだし、お値段お高めだし、コールボーイは萌えるかわからんしー…と失敗覚悟で買ったら
思った以上に読みごたえあって大満足でした!
もっと続きが読みたい作品がたくさん!
ビッチ受けはあまり得意ではないんですが、
・受けに翻弄されるワンコ系の攻め
・テクなしの童貞に陥落する経験豊富な受け
・愛のあるセックスを知る受け
実は結構好きな要素だったみたいです
知らなんだ!
お題はアレだけどラストはあったかいストーリーが多かったのも良かった
新たな萌えに気づいてさらに
作家さんの新規開拓にも役立つ素敵アンソロです
そしてこの表紙のかわいさたるや
タイトル通りコールボーイだらけのアンソロ。
19作を収録した分厚さもさることながら、そのキュートでやらしいピンクな表紙にエロへの期待は否応無しに高まります。
全作感想は文字数的に無理と判断し、一部ネタバレを…
♦︎愛のセンチメートル♦︎イゴ彦
tnkがデカすぎて未だ童貞大学生×理想のtnkを追い求めるコールボーイ
なんじゃそらな設定ですが、ところどころでクスリと笑えます。
『tnkのでかさは心のでかさ』と亡き父に教えられ、親父を超える理想の男(tnk)に出会うためコールボーイとして働く受。
偶然銭湯で見つけた理想の巨根を持つ攻が隣人だったことを知り、お近づきになろうとアプローチし、ついに追い求めた理想のtnkと結ばれるまでのお話。
受が銭湯で周りの男たちのtnkを目視で「9cm…13cm…」と値踏みしたり、あまりのtnkのデカさに童貞を捨てられずグレる攻に、「このままじゃ心の小さい男になってしまう」と本気で心配するトンチキな思考回路な受ですが、攻の持つ理想のtnkに熱く語る姿や誠心誠意全部包み込もうとする意思は真剣そのもの。
攻のtnkがどれほどのデカさかと言うと、女に「殺す気⁉︎」と逃げられ、受曰く「腕が入ってくるみてぇ」レベル。
そのtnkを入れるために後ろを慣らすときの『くぱ…』描写のコマが、尻穴の中から攻の顔を拝める内壁視点だったのが新鮮で印象的でした^ ^
♦︎専務のかわいいコールボーイ♦︎渦井
変態専務に付き合わされ、専務専属のコールボーイにフェラされながらも射精しなかったノンケの攻。
後日接近してきた専務のコールボーイである受に弱みを握られ、痴態に煽られるうちに、その肉体の魅力に抗えず抱きまくってしまう。
しかしそのコールボーイとのセックスは、密かに他社への引き抜きの話があった攻をとどまらせるためのゆすりネタを作り上げるのが目的の専務の策だったというオチ。
最後にどんでん返しか来て「おおぅ…」なお話でした。
♦︎¥満のヒケツ♦︎あぶく
校内でウリをするトモと、その売春現場を目撃して以来、トモに金を払いながら覗き見して抜いている虎徹。DK同士のお話です。
このふたりのエロはありませんが、トモを買うために虎徹はバイトしながらも、覗きも同時進行でやり続けるので、トモとモブとの多種多様なエロはたくさん拝めます。
モブとのカラオケセックスでマイクを結合部に近づけるエロとか…虎徹もわたしも興奮しまくり!
最初は虎徹のことを邪険に扱っていたトモですが、虎徹に見られるのに快感を覚え始め、最後はトモの「お金、まだ貯まんないの?」というデレで終わってます。
♦︎仕事がたのしい♦︎森世
森世先生、最近あのヤンキー受のカプの続編が多くて個人的にマンネリ化してたのですが、久々にダークなのキタ!面白かった!!
親の借金を返すために、不本意で売春の仕事をやっているマチ。
男との性行為に快感を得ることもなく全てを憎みながら仕事をするマチに、同じコールボーイの正和が、『お仕事の楽しさ』を教えてあげるというお話。
身体中にタトゥーとピアスを入れている容姿の正和はちょっとイっちゃってる系。マチの本質を見抜き、客との3Pで快楽を教え込むエロからの、ラストのオチはさすがとしか言いようがありません。
またこーゆー暗めでイタイ系のやつどんどん描いてください!!
♦︎男娼の恋♦︎冬辺
独特の絵のタッチとお話の流れが印象的な作家さま。今回は切ないけど甘い純愛モノでした!
男娼として働く鈴を毎回買うが決して抱かない秋介。
鈴は彼に思いを馳せ抱かれたいと願うも、ある日秋介が指名したのはタチ専の男娼•泰と鈴が性交するのを見せろという内容で…
泣きながら秋介に「好きだ、抱いて」と縋る鈴が切なく、秋介が鈴を抱けない理由を告げるも彼なりの愛し方で鈴と体を重ねるのにちょっと感動。
最後はハッピーエンドで良かったです!
♦︎かわいいおバカくん♦︎文川じみ
褐色受け!見た目バカっぽそうなチャラ男は、まさしく最初から最後までおバカでした^ ^
ヤクザの車にバイクで激突し、100万円必要になった受が、土壇場で選んだのがウリの仕事。
受を買った攻は、見た目モサイ男なのですが、受は脅されバカっぷりを晒しながらも見事アナルを開発されて、実は金持ちイケメンだった攻に100万完済してもらえたというオチ。
お話自体はフツーなんだけど、やっぱりこの作家さま好きだなー^ ^
♦︎彼にソレをやめてほしいと思うまで♦︎又秋めい
褐色受け再び!!なにこれブームなの⁉︎
こちら今作のなかでいちばんのオススメです。
病気の妹の治療費を稼ぐ為に売春をする褐色DK受と、弟の友人である受がウリをしている事実とその理由を知り、変装して正体を隠し彼を買う攻。
好奇心から興味、興味から確信に変わった自分の秘めた気持ちを伝えることも、受を守ることもできず、ただ上客となり金を渡すことしか出来ない自分に涙を流す攻と、
慣れることのない仕事を無理してこなす中、自分に親切にしてくれる攻に笑顔を向ける受がとっても切ない。
切ないお話だけど、エロはしっっっっかり入ってて、しかも潮吹きまでの描写も丁寧に描かれて大歓喜です!tnkの先っぽを手のひらでぐちゅぐちゅするやーつ!!!
初読み作家さまでしたが絵が綺麗でエロいし、何より潮吹きに惚れました!コミックスはまだのようですが、いろんなとこで作品は描かれているようなのでチェックしたい衝動に駆られた作品でした。
想像以上にしっかりしたお話が多かった今回のアンソロ。←失礼
エロに期待してましたが、それ以上に切ないお話が多かったので、読み応えありました。
ほんとにふゅーぷろのアンソロは中毒性があるから買わずにはいられないんですよね…
紹介してないお話の中にも面白かったものたくさんありました!
いや~めちゃくちゃ分厚くて読むのに時間がかかった、腕と肩が痛いです(笑)。ふゅーじょんのアンソロは久々だったこともあり、私には初めてお見かけする作家名も多かったです。
<一部ピックアップ>
◆ためこう『春を売る』6頁
スゴイ。しょっぱなからズキューン!!ですよ。
セックスしているシーンないのに...それどころか体に触れたのかさえわからない。なのにこれが一番セクシーで、一番エロく感じてしまった。正直この作品をトップバッターに持ってきているのは反則だと思いました(いろんな意味で)。
◆加藤むう『友達かなんか』28頁
友達もできず、会社ではいつも仕事を押し付けられてばかりの弱気なリーマンが、売り専ボーイに説教されて勇気をもらう。だけど最後に元気づけられたのは...もちろん主役のボーイです。このボーイが一見強気なくせに大粒の涙流しちゃうのがとてもよかった。あと、名前が剣(けん)さんっていうのもだし、年齢的にベテラン領域なのも。ちょっと泣けちゃう作品でした。
◆毎時『恋人ごっこ』24頁
恥じらいが感じられる作品が少ない中、お気に入りHシーンが来た感じでした。放課後同級生とフラペチーノ飲みながらワイワイしての帰り道、「人づてに聞いたんだけど相手をしてくれないか」と声をかけられる美形な高校生。部屋へ行くと「恋人ごっこをしてほしい」というリクエスト。このセックスにハマってしまう男子。感情は持ち込まず、愛のないセックスに慣れていたのにどうしよう…。誘った(買った)男が無精ひげ、メガネ、肩までのロン毛で部屋もきれいじゃないのに実は切れ者なのかと思わせるようなところもよかった。
◆文川じみ『かわいいおバカくん』30頁
タイトルどおり。おバカなヤンキー受け。相手がいい意味でずるいのです。どこまでも素直でおバカなところが可愛くてとても好きでした。彼女もいて母親思いで、なのに泣きながらお風呂場であれこれ準備させられちゃって。決心つかずまた泣いちゃう。泣いちゃうのもこの子ならずっと読んでいられそう(笑)。ラストはツンデレだし。もっと読みたい。
いつも新たなお気に入り作家を見つけるのに役立っています。お気に入り作品は上記以外にもありました。あと、Hシーンの説明が苦手なのでその辺は書けておりませんが、全体的に本番ありきな作品が多いと感じました(もちろんテーマ上そうですよね)。修正に関しては、気にならないような白細線でしたよ。最近読んでいなかったけど、テーマアンソロまた買ってしまうだろうなぁ。