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友達と出向いたバーのゲイナイトで、気になる会社員風の男(攻め)と知り合った受け。そのときは連絡先も交換せずに別れたのだが、アルバイトでペットシッターに通っていた家の家主が偶然その男だったと判明する。攻めの飼っている犬を通じて徐々に距離を縮めていくふたり。しかし受けには、人と心を通わせるのが困難なある事情があって…。
髪の毛をピンク色に染めていて、初対面で攻めに「マカロンみたいだ」と言われる受けです。タイトルもそこから来ています。
最初は受けくんの頭がピンクだし、イロモノな話かと思っていたのですが、実際はとても丁寧に心の交流が描かれた話でした。受けも攻めも今時珍しいくらいに純情で、視点キャラである受けはもちろんのこと、攻めも受けを好ましく思っているのが明らかなのになかなか恋愛に移行しない。とある過去のトラウマから、人と距離を詰めることができない受けと、大人で包容力のある攻めのじっくりとした攻略がすごく素敵でした。くっつくまでが長く、焦れ焦れした展開が好きな方にはオススメです。
家庭の事情から、過去につらい目に遭っていて、人の目を常に怖がっている受けが、14歳年の離れた攻めに出会って、これから幸せになるのだと思うと感慨深いです。
脇キャラも魅力的で、受けの親友源ちゃんと攻めの親友とのその後も気になります。
あと攻めの飼い犬ブランがすっごく可愛かった!
作品的には少し地味なので、萌×2と神で迷ったのですが、個人的にはとても楽しめたので神で。
なんて素敵な攻め様でしょう!
今までで私の中では最高の攻め様です!
この攻め様で評価を神にしました。
大人で包容力があって紳士で優しくて誠実で正直ででも可愛くて、受け様を思う気持ちと姿勢に感動しました。
こんな攻め様に溺愛されて受け様は本当に幸せですね。出会えて結ばれて良かった!
香取と光はゲイナイトで知り合いますが、実はブランという犬の飼い主とペットシッターという関係だったんですね。その日もお互いのことが気になる様子でしたが。
香取には気になってる交換日記をしてる人がいるとかのあたりで、ああ光のことかなと早い段階でわかるようになってます。
光は辛い過去の匂いをあちこちにプンプンさせていてこちらもいつ辛い過去のトラウマ話が出てくるだろうとドキドキしながら読みました。
辛い過去の話は長くは書かれずこちらもそこまでしんどくはなりません。
とにかく香取が光の辛いことをまるごと受け止めて自分の所へ逃げて来てと言うところや、いつか香取に心を開いてくれるのを待つつもりだったことなど本当に良い人で、光良かったね!という気持ちでいっぱいです。
頼りがいがあって大人で仕事熱心で優しくてといくらでも繰り返し言いたくなりますが、包容力とはこの人のことかと思うほどです。
ブランも辛い過去の経験を香取に癒されて立ち直ったもんね。
攻め様のことばかりであらすじにほとんど触れてませんが二人が楽しそうにドッグランに行くのも良かったです。
光ももう素顔を出せるようになったね!頑張ったね!
10/9はマカロンの日だそうで、野原先生のツイートでこちらの作品が「ニヤニヤ→しんみり→号泣→ほっこりなお話」と紹介されていました。
表紙見るたびに、「溺愛+モフモフ」の甘〜い話だと思っていただけに「え、号泣?!」と。
読んでみたら、号泣とまではいかなかったけどジワっと涙の滲む箇所があって予想以上に素敵なお話でした。
とりわけいいなと思ったのは、表紙のワンコが単なる癒しモフモフ担当なだけではないところ。
このボルゾイことブランは過去の飼い主のせいで人間不信になってしまった犬なんですね。
心に傷を負ってるブランを通して、飼い主の香取(攻め)とペットシッターの光(受け)が仲を深めていくのだけど、二人が愛情込めて世話をするうちに、少しずつブランが行動範囲を広げていく様子がとにかく胸アツなんです!
動物モノがお好きな人は絶対満足できると思う。
そして香取は包容力の塊というか、こんな誠実で愛情深い男はそうそういないだろう……というほど完璧な男。
なのに光から愛されて可愛がられているブランを思わず羨んじゃうとか、人間くさくてなんかいいんです。
光が作ったお手製の犬用クッキーを奪ってボリボリ食べてる様子やら、マカロンを食べるくだりなんか思わず吹いちゃいます。
次第に香取からの好意に気づく光。
いわゆる両片思い状態で、香取の愛情に包まれて次第に変化していくブランの様子に自分を重ねて自分も変わってみたい、香取を信じてみたいと思うも、背負っているもののせいで臆病になってしまう。
そんな揺れる気持ちが丁寧に描かれていたので、知らず知らずに感情移入してしまい、その先の展開は泣かされました。
あの、「彼と一緒に◯◯したかった」「あのとき彼は〜だった」っていう回想シーン、ズルいです。
そして受けの良き理解者である源ちゃんもいい味だしてました。
光の涙を追求せず、でも汲み取ってあえて普段通りに接してくれる優しさよ……!
普段のやわらかいオネエ口調と、野太い声になるときのギャップがなんだかたまらなく好き。
そんな男前源ちゃんにも幸あれ!
そして、この先二人と一匹は幸せに暮らしましたとさ、という確信が得られる読後感が良かったです。
いつか広い庭付き一軒家に住むんだろうなぁ……。
ブランにも恋のお相手が見つかって欲しい。
そしてチビモフモフ達に恵まれて、みんなで仲良く楽しく暮らして欲しいです。
ちょいおまけして神で
野原先生の『そらの旦那さま』をきっかけにこちらの作品を購入しました。
最初はタイトルの意味がわからなかったのですが、
読んでなるほどー!と思いました。
面白いですね!(*´▽`*)
最初の出会いはゲイバーだったのですが、ここでは連絡先の交換等はせず別れた二人。
※身体の関係等もなく話をしていただけです。
後日、光(受け)がペットシッターとして世話をしている犬の飼い主が
正巳(攻め)だと言うことがわかります。
そこから二人の話は動きます。
正巳の飼い犬のブランがすごく可愛いんですよ!
文字だけでいっぱいブランを想像させてくれる、野原先生はすごいなぁと思いながら読んでいました。
トラウマもちの光は恋に消極的なのですが
とのトラウマの詳しい内容が序盤はわからなくて
ヤキモキしながら読んでいました。
だってとても正巳といい感じなんですよ!?
なのに正巳が一歩踏み込もうとすると光は逃げちゃうんです。
一体どんなトラウマなんだ?と思っていたらー…。
そういうことかぁ…とすごく悲しくなりました。
自身の話を正巳にする時もすごく悲しかったです。
でも、そんな光の傍に源ちゃんがいてくれてよかったです。
号泣する光に理由も聞かず餃子作るよ~って言う源ちゃんに、光はどれだけ救われたのだろう…。
最初読んでいるだけだと早々にくっつきそうな気配がしたのですが
ほんと…なかなかくっつきません…。
でもその分くっついた時の幸せったら…!!!!!!
正巳が溺愛スパダリと言うこともあるし
ブランもいてくれるのでこれからはきっとずっと光は幸せなんだろうなぁと思うと涙が出てきました。
万が一正巳と喧嘩をしたとしても光には野太い声を出す源ちゃんがいるしね!!
読んだ後も心がほくほくする素晴らしい作品でした。
読んでよかったです(*´▽`*)
ペットトリマーを目指す江口光(受け)はアルバイトでペットシッターをしています。担当している子はどの子も可愛いけれど、一番可愛いと思っているのがボルゾイのブランです。とてもプライドの高い犬種なのですが、何故か光には最初から友好的で懐いてくれています。人に預けると不安定になるブランが、光が担当した後は安定することが評価されてブランの専属シッターとして派遣されています。飼い主の香取(攻め)とは会うことがないので、それぞれブランの様子を連絡ノートで知らせあっています。ある日、ブランの世話をしていると、体調を崩した香取が予定を繰り上げて帰ってきます。そこで初めて顔合わせをするのですが、香取は以前同居人の源太に連れて行かれたゲイナイトで光が気になって声をかけた人でした。
光は過去の辛い出来事のため人間不信になっており、人と接することが苦手です。
光の事情を聞いても態度を変えなかった源太だけが唯一の友人です。
人に顔を見られることを極度に嫌い、顔に注意がいかないように頭髪をいつも派手な色に染めています。それを香取はマカロンみたいで美味しそうだといいます。
光は熱を出して帰ってきた香取を心配するブランのためにも放っておけず、一晩面倒を見ることにします。
すっかり光に懐いた香取はわかりやすく光にアピールしてきおます。シッターを頼んだ日に急いで帰ってきて散歩に一緒にいこうとしたり、ドッグランへの付き添いを頼んだり、ブランのために作った手作りクッキーを先に食べてしまったり、光がブランとじゃれていると羨ましいと混じろうとしてきたり。
そのクールな見た目と行動のギャップにどんどん惹かれていく光でしたが、光にはこれ以上近づく訳にはいかない事情がありました。
ブランと接する時は屈託のない笑顔を見せるのに、香取と接する時は気を許していると思ったら緊張するを繰り返す光。そんな光をみて香取はゆっくりと距離を縮めようとします。
光は今までの経験上自分の事情を知られたら絶対に拒絶されると思っていて、今のこの幸せな時間が少しでも長く続けばいいと思っています。
自分の過去を知られるのを怖がる光がとても切なくて、香取に知られてしまって幸せが壊れてしまったことを悲しむ光には泣けました。
香取は光が何かに怯えていることを察知していて、光が心を開くのを待とうと思っており、大事にしようとするあまり強引に距離を詰めようとしません。逃げられるよう逃げ道を作りながら少しづつ詰めていきます。そのため話はかなり焦れ焦れしています。
2人を結ぶキューピッド役のブランは、飼い主が頻繁に変わり最後はシュルターに保護されてた経験を持っています。すっかり人間不信になっており、人(犬)見知り場所見知りが激しく、香取が根気よく付き合って心を開いていきました。このトラウマは絶対治らないだろうと光が思っているのとは裏腹にブランは信頼できる飼い主を得てすごい勢いで成長していきます。
このブランと光がオーバーラップして、ブランはもうひとりの光だなと思いながら読みました。
光とダブるところがあるので必要ではあったのですが、ブランのことに多くのページを割いたので、肝心の光の成長がこれから見られるかもというところで終わったのがちょっと残念でした。もう少し先まで読みたかったです。
親友の源太は本当にいい子でした。光の事情を知った上で態度を変えること無く、怖くないと引っ張り、落ち込んでいる時は励まし、泣いている時は優しく寄り添い、きっと彼も辛い目にあってきているからこそ光のことを思いやれるのでしょうが、光にとって宝物のような友人だと思いました。
好きあっているのにじりじりしているヘタレな二人をくっつけようと、びびる光を叱咤激励し、ちょっと強引なくらいいろいろとアドバイスをしてくれます。源太が発破をかけたからこそ勇気が出たんだと思います。今まで、源太がしていたシェルターの役割をこれからは香取がしてくれるだろうと思うと、源太はお嫁に出すような気分になるんじゃないでしょうか。この2人の距離感がすごく素敵でした。
源太にも早く春が来るといいな。源太が気になってる香取の親友の西藤はちょっとチャラい感じで心配なのですが、源太には幸せになってもらいたいです。