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今度の花嫁は、秘密がいっぱい
とっても良いお話でした。
家族や愛を信じず欲しがらなかった攻めが、受けと甥っ子と過ごすうちにどんどん変わっていって。
それにしても歪な実家ですね。作中で誰が悪いわけでもないボタンの掛け違いだと書いてありましたが、子供は被害者でしょう!
真船さんの本を何冊か読んで、好きを貫いてるなあと思いました。
二十歳そこそこの受けと上流な三十路過ぎのイケメン攻め。受けは女装もあり。ちびっ子もあり。
子育てものも好きでちびっ子もとんでもなく可愛いですね。ですが、受けと攻めとちびっ子で家族、やっぱり家族は最高!家族でないと!みたいな流れは正義?な感じがちょっと引っかかります。
亡き姉に代わり、島で男手一つで甥っ子を育てる碧(受け)。
ある日、甥っ子の叔父を名乗るセレブ・崇佑(攻め)がやって来て、甥を引き取ると宣言。
甥が心配な碧は、女装し教育係として屋敷に潜り込み…。
碧は、まだ21歳なのに甥を自分の子どものように可愛がる好青年で、島でもスーパーの店員として客に大人気。
引き取られた甥を追って屋敷に乗り込む向こう見ずな一面もありますが、基本的にはウブで可愛らしいキャラクターでした。
そんな碧が、正体を隠して崇佑の屋敷に潜入する話…かと思いきや、崇佑には早々にバレてしまったのが意外でした。
碧の甥への愛情を汲んで、教育係として碧を雇ってくれる崇佑は、寡黙ながら思いやりある紳士。
碧の正体に気づいていない風を装い演技を頑張ったり、
碧や甥の身なりには気を使っても自身の服装にはこだわりがなかったり、
スマートな見た目を裏切る不器用で素朴な人柄が魅力的でした。
崇佑が碧に恋人のふりを頼んだり、男の碧に惚れたり…の流れは花嫁モノのテンプレという感じでしたが、甥っ子の出生の秘密や彼の愛らしさなど見どころも多く、軽く楽しめる一冊。
花嫁BLを得意とする真船るのあさんらしいほのぼのラブストーリーでした。