電子限定特典つき
俺の手で、もっともっとおまえにいろんな表情をさせたい――
3分の2が表題作で、他に短編が3作品収録されています。どのお話も、可愛くてサラッと読めます。
◎表題作◎遊園地のアルバイト・誠人×遊園地経営の孫・葵
ある日、視察に来た葵と誠人は衝突します。なぜなら、遊園地に良い思い出がない葵が、遊園地がつまらないと言い放ったからで。
そんな中、祖父からアルバイトするように命令された葵は、誠人の指導の元、働き始めるのですが…。
ツンツンしてた葵が、だんだん誠人にほだされていく様子が可愛かったです。おまけに、誠人がヘタレていく代わりに、不器用ながら自分の気持ちをぶつけていくのもキュンとなったし。
描き下ろしでの、葵がエッチを拒んでた理由とか最中の様子も、好きがいっぱいになってて萌えました。
そして、2人がくっ付くのに欠かせなかった葵の付き人の紺野が最後までイイ人で、もっとお坊ちゃまへの愛情に溢れてて2人の邪魔をしてくれても良かったのにと思ってしまったり…。
あとがきにあるように、この紺野がもしも会長(祖父)の愛人なら、続編を読んでみたいと思ってしまいました。
他の短編では、叔父さんの気を惹こうとわざと悪ぶる大学生の、『あなたと離れずに済むのなら』が気になりました。将来どんな関係になっていくのか見届けたくなりました。